熊本県の歯科医 みすみ歯科クリニックの友人 虫歯博士
おいーっす!わしは虫歯博士じゃ!
異常に暑かった夏も、やれやれもうすぐ終わるわい!
じゃが、それはそれでちょっと寂しい気もするのはわしだけじゃろか?
じゃが続いて、素敵な秋がやってくる。
わしは秋も好きじゃからのう・・・。
風に揺れるすすきの群れ、紅葉の混じる山々、天高い空、
アウトドアにはもってこいの季節じゃ。
わしは前々から、山の上の広い草原で星を見ながら
眠ってみたいと思うとったんじゃ。
今年こそはやるぞ!
ところで今日は、この間出動した小学校と保育園での対バイキンー戦
2連勝(当たり前じゃがの)のお祝いを兼ねた納涼会を行ったんじゃ。
まずは、対バイキンジャー戦のお祝いに子供達にもらったクス球で
お祝いとしよう!
そして、お祝いと言えばやはり、言わずと知れた酒じゃの!・・・の!
「今日は、みんな、たっぷり飲んで、日頃の疲れを癒してくれ!
そして無礼講じゃ!無礼講じゃ!・・・・・もちろんわしも!???」
・・・・・と強引で、しかも意味ありげな言い方に、4人は首をかしげたが
深くは考えなかった。
なぜなら、みんなお酒は嫌いではなかったのである。
そして・・・実は博士は・・・前々から密かに思いを寄せている
人がいたのだ。
その相手はなななんと・・・歯ピカレンジャーピンクだったのだ。
不謹慎な!ただのエロ爺じいゃないか!
・・・・・・そう!おっしゃる通りのエロ爺じいだったのだ!
「うひょひょひょ・・・・ここまでは計画通りじゃの」
博士は、少しづつ大胆になっていった。
「博士、お仕事あんまり無理しないでくださいね・・・もうピンク・・・
心配で心配で・・・」
「おーおーお前はいつもかわゆいのー、それに一番やさしいし・・・」
「んもう!博士ったら!口が上手いんだからー!」
「んん?・・・上手いのは・・・口だけじゃないぞ・・・」
「何なのですか?博士?」
だんだんピンクに擦り寄り、ずうずうしくなっていく博士であった。
「もちろん、あれじゃよ!きまっておろうが!」
「だから・・・・もう!あれって何なのですか?」
博士はあらたまって言った。
「このクイズにお前が正解したら100円やろう!」
「えっ!本当ですか?」
ピンクはとても嬉しかった。なぜなら、歯ピカレンジャーの
給料はすずめの涙ほどだったのだ。
「しかし、はずれたらわしの憧れのポーズでツーショットの
写真を撮るんじゃぞ!」
「そんなのでいいんですか?・・・で、博士、そのクイズって?・・・・・」
「だから、さっきの、ほら・・・・上手いのは・・・・
口だけじゃなく・・・なーんだ・・・」
「え?・・・・・・そんなクイズ・・・・博士ずるい!・・・・ピンク・・・
とても・・・言えない・・・・」
「だめじゃ!言うんじゃ!100円がかかっておるんじゃぞ!
ピンクチャン!」
そんな2人のやりとりなど、アウト・オブ・眼中の
かなり酒癖の悪い3人であった。
ピンクは恥らいながら、しかし勇気を振り絞り、
博士の耳元でささやいた。
「・・・・・虫歯の・・・・治療・・・・?」
博士は目を点にして言った。
「そ・・・そ・・・そのとうり・・・・ご正解・・・・」
「キャー!やったー!ピンク超うれしー!!100円ゲット!!」
ハイテンションのピンクとは裏腹に、
一気に酔いが覚めてしまった博士であった。
博士がどんな答えを想像していたかは、誰にもわからない。
だがしかし、ひとつだけはっきりしていることがある。
それは、博士が望んだピンクとのツーショットの夢は、
はかなく消え去ったということだ。
( 博士のやりたかった憧れのポーズ)