折りたたみ自転車で日本一周 etc

Bromptonで休日を繋いで、日本一周を目指しています。 その他、趣味の魚釣りなどを綴っています。

2011年7月 ちょっと休憩⑤「縄文杉」

2011年07月24日 | ちょっと休憩


ちょっと休憩が続きますが、夏休みの家族旅行で、屋久島の縄文杉を見に行きました。

母親が体の動くうちに縄文杉を見に行きたいと言っていたのと、一番下の息子が小学4年生になって、縄文杉トレッキングツアーに参加できる年齢になったので、夏休み早々ですが、屋久島に出かけました。

大型でゆっくりとした動きの台風6号にやきもきしましたが、旅行の前日に大阪を通り過ぎてくれたので、無事に出発することができました。

伊丹空港から鹿児島空港まで飛行機に乗って、鹿児島港から高速船トッピーで屋久島に渡りました。

 

 鹿児島湾を抜けるところで、トッピーから九州最南端の佐多岬が見えました。Bromptonとあの岬に立つのは、いつになるでしょうか。


屋久島に着いた次の日、朝4時半にガイドさんがホテルまで迎えに来てくれました。僕たち6人家族がひとグループなので、他の人がいないので気が楽です。

屋久杉自然館のある荒川線入り口で登山バスに乗り換え、荒川登山口について朝食の弁当を食べました。

準備体操をして出発したのが65分。最初はトロッコの線路を歩いていきます。

この日は雨の多い屋久島にしては珍しく天気が良く、遠くの愛子岳もきれいに見えるのですが、トロッコ道は枕木が邪魔で歩きにくく、川を渡る橋は欄干がなくて怖いところもありました。

トロッコ道では廃村となった小杉谷や杉が重なった三代杉など、ガイドさんが色々話をしてくれるのですが、延々と続くトロッコ道に一番下の息子は飽きてしまって、足が痛いと言い出しました。

 

 子供をなだめながら歩くこと3時間ほど。トロッコ道が終わり、そこからは険しい山道になりました。

子供達は喜んで登るのですが、74歳になる母がしんどそうにしていたので、嫁さんに母のリュックを担いでもらいました。

トロッコ道から30分ほど歩いたところにウィルソン株がありました。
人が大勢いたので、ほこらの中に入るのは後にして、先を目指しました。

 ウィルソン株のほかにも、2番目に大きな大王杉や杉と杉がつながった夫婦杉など、いろいろな屋久杉が僕たちを迎えてくれました。(ヤクシカやヤクザルも迎えてくれました)

ちなみに屋久杉は、1000年を超えたものでないと、屋久杉とは言わないそうです。

ところどころに水飲み場があって、天然の水で喉を潤すことができます。柔らかくまろやかな味は、まさに甘露です。

 

 登山道は木の根を保護するために板が敷いているところもあって歩きやすいのですが、上り坂は階段になっていて、足が辛くなります。

特に縄文杉の直前は、アップダウンが繰り返されて、かなりきついです。


歩き始めて6時間。ようやく縄文杉が見えてきました。

ごつごつとした太い幹が、年輪を感じさせます。

母も念願の縄文杉に出会えて、大喜びでした。


帰りがまた大変でした。

 

いくつものグループに抜かされ、トロッコ道では一番下の息子が足が痛いと言って座り込み、お姉ちゃんにおんぶしてもらっていました。

ひょんなところで兄弟愛を見ることができました。

 

荒川登山口に戻ってきたのは午後5時半。

11時間以上も歩きましたが、大変だった分、良い思い出ができました。

GPSのデータです。   

登った高さ、累積標高908m。

歩いた距離23.218km。

 

Bromptonで100km走るよりしんどかったです。

 


2011年7月 ちょっと休憩④「年無しのチヌ」

2011年07月03日 | ちょっと休憩


本編で、ちょくちょく僕の趣味が魚釣りであることを書いていますが、今回はちょっとそのお話を・・・

7月上旬に、釣り仲間と和歌山の筏に黒鯛を釣りに行きました。

筏というのは、フロートの上に板を敷いたものを海に浮かべ、船で渡してもらって、その上で釣るというものです。(こんな感じ)
 

狙う魚は黒鯛。大阪ではチヌと呼んでいますが、黒い精悍な魚体と強い警戒心を持っていて、釣るのが難しい魚です。

僕も月に1回ぐらい釣りに行きますが、ボウズ(魚が釣れないこと)が続くことがよくあります。

 朝、6時に筏に渡してもらって釣りを開始したのですが、いきなりトラブルが発生しました。

僕はハリス(釣り糸)1.5号(釣り糸の太さです)に対応した竿と大物用のハリス3号に対応した竿を持っているのですが、大物用は太いハリスが魚に見えてしまうのか、喰いが悪いので普段はハリス1.5号に対応した竿を使っています。

ところが、針に糸を結ぼうとすると、ハリスが切れてしまいます。まだ、3回ほどしか使っていないハリスなのに、劣化してしまっているようです。

しかたなく予備にもってきている3号のハリスを巻いたリールと竿を出しました。

(こんな竿です)

 

釣り始めてすぐに、大きなタコが釣れました。まるで岩が掛かっているような重量感です。

筏の上にあげると逃げようとして大暴れ。何とかビニール袋に入れて、クーラボックスに閉じ込めました。
 

しばらくして、穂先にコツンと衝撃が走ったのであわせてみると、ぐんと竿が曲がりました。

結構な引きを味わいながら糸を巻き上げると、海中に銀色の魚体が翻りました。
チヌです。
この瞬間にたとえようもない嬉しさを感じます。
この瞬間が好きで、チヌ釣りをしているようなものです。

上がってきたのは40センチぐらいのチヌでした。
 

少し昼寝をした後、またもや先ほどより少し大きなチヌを釣り上げました。

でだしにトラブルがあったものの、今日はいい感じです。
 

そして午後2時ごろ、穂先に反応があったのであわせると、今までにない強い引きが竿を曲げました。

筏を固定しているロープの方に魚が走っていくので、3号ハリスの強さを信じて、強引に糸を巻き上げました。

何度ものされながら水面まで魚をあげてくると、今まで釣ったものよりもひときわ大きな魚体が翻りました。

水面に出てもあきらめず、何度も抵抗をしましたが、何とかタモ網に収めることができました。
 

4時に迎えの船がきて、港に戻ってから大きさを測ってもらうと、50センチありました。念願の年無しです。

黒鯛は成長の遅い魚で、30センチになるのに5年以上かかるといわれています。50センチを超えるものは、それこそ何年生きてきたかわからないので、年無しと呼ばれています。

チヌ釣りをはじめて11年。いつかは釣ってみたいと思っていた年無しを、ようやく釣り上げることができました。
 

少々費用はかかりますが、ボーナスも出たことなので、記念にこのチヌを剥製にしようと考えています。

普段使っている1.5号のハリスだったら、年無しのチヌは獲れなかったかもしれません。禍転じて福と成すとは、このことかもしれません。

(同行した二人の釣友は、残念ながらボウズでした)


渡船屋で撮ってもらった写真です。

餌はコーン(トウモロコシ)です。
でも、なせコーンで魚が釣れるのでしょうか?

次の目標はロクマル(60センチ)です