衆議院 公認予定候補者 大谷 啓 OKブログ

「国家・国民のため、戦う政治家であり続けたい!」

衆議院定数を半減!?

2012年08月26日 | Weblog
大阪維新の会が、次期衆院選向け公約「維新八策」で、衆院の定数(現行480)を半減させる方針を固めたと、報道されています。また明日から、いろいろな記者から、この定数削減にYesかNoかなどと聞かれると思うとぞっとしますが、今日この話題を取り上げたのは、ここで賛否を明らかにしようと思っているからではありません。もっと本質的な問題を考えるべきじゃないかと思うから、この件を取り上げたのです。

国会が国民の期待に応えられない時代が続き、財政も厳しい中で、定数を減らすべきだ、歳費を減らすべきだという国民の声が高まっているのは、仕方のないことです。しかし、だから国民の声に敏感に反応し、人気を取るためだけに、定数削減を訴えるのは本筋からずれているのはないか。国会にどの程度の業務があるのか、どの程度の定数なら民意を反映できるのかなど、この国の民主主義を守ることを考慮して定数は決められるべきであり、定数削減は目的ではなくて、結果論としてあるべきなのだと思います。大阪維新の会も、国・地方のあり方として道州制が最終形と考えており、地方分権が進めば、国の仕事が外交や安全保障などに限られてくるから、定数を半減できるという考えのようですが、そうだとすれば、半減にまで持っていくプロセスも議論しなければなりませんし、半減できる場合の国の業務/地方の業務の規定もしておかなければなりません。また道州に権限を移行したことで、道州議会の議員数が増えてしまうのでは元も子もありませんから、道州、都道府県、市町村の権限がどうなるか、それぞれの議会がどういう形になっていくのかも議論しなければならないでしょう。

定数削減の期待が大きいのは分かります。確かに今の定数は多いと思いますし、少なくとも私たちが先の総選挙で約束した衆議院定数80はやるべきです。しかし、抜本的な定数削減というのは、民主主義の根幹を揺るがす可能性があり、地方分権/地域主権に向けたプロセスとその中身を踏まえて、慎重に議論されるべきでしょう。そのことを是非皆さんにはご理解頂きたいと思います。もちろん、私としては、できる限り効率的な政治体制、行政組織を作りたいと思っているんですが。。。



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