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ムーランルージュとアブサン。

2009-10-09 23:03:37 | News
ムーランルージュが開業120年を迎えたらしいですね。

2001年にはニコール・キッドマン主演で映画化もされた、
フレンチカンカンで有名なパリの老舗キャバレー。







この映画にアブサンという黄緑色の酒が出てきます。

アブサンという酒は、19世紀のフランスで
おもにボヘミアンたちに愛飲された強烈なリキュール。

主成分はニガヨモギで、これに含まれるツヨンには
幻覚などの向精神作用があるため、中毒者が続出。

ムーランルージュの踊り子を、店の常連客でもあった
画家のロートレックが題材にしていたのは有名ですが、
ロートレックやゴッホはアブサン中毒で死んでいます。



あまりに苦いため角砂糖を垂らして飲む


当然、20世紀初めには各国でアブサンの販売が禁止に。

その後、WHOがツヨン残存量が少なければオッケーとし、
1981年からふたたび製造・販売が解禁されたんですが、
それでもアブサンという酒の破壊力はかなりのものです。

高田馬場の“G”というバーのバーテンがこの酒が好きで、
おれもたまに行ったときに薦められて飲むんですが、
これを飲んだあとはテキーラでさえ水に感じます(笑)。

120年間続く店があれば、なくなった名店もあります。

おれが行きたいのは、ムーランルージュなんかよりも、
禁酒法時代の1920年代にハーレムにあったナイトクラブ、
84年にやはり映画にもなったコットンクラブですね。

ジャズレヴューにはルイ・アームストロングなどが出演し、
最盛期の客にはチャップリン(白人しか入れなかった)。

1940年に閉鎖されるまで、営業期間は20年足らず。
同じように映画化された伝説の店でも、すごい違いです。

映画はタップダンスがすばらしいので、その動画を。


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