シロ猫ピッピの「おいら物語」

生死をさまようガン闘病中に人間の言葉がわかるようになったシロ猫ピッピの物語。ニュージーランドからお送りしています!

Vol.0167■ヘンな二本足

2006-06-06 | 猫の海外暮らし
四つ足の毎日なんておんなじだけど、たまにはこんなこともあんのさ。
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ちょっと前だけど、ヘンな二本足が2人来た。なんでヘンかって言うと、家に入ってくるなり、
「ピッピーーー!!」
って、おいらの方に走ってきたんだ。ビックリしたぜ。フツーは、
「かわいーーー!!」
って、アニキの方に走ってくもんなのに。いきなりおいらってのは、かなりヘンだ。

しかも、
「かわいーーー!!」
だと!おいらにだぜ! ヘンなヤツもいるもんだ。フツーは、
「おっきー!」
とか、
「デカっ!」
って言われるのに。おいらがかわいいね~?まぁ、いいけど。

で、どうすんのかと思ったら、
ジ―――――とおいらを見てるんだ。
これもヘンだぜ。フツーは、
「あれ?もう1匹は?」
って、アニキを探すもんなのに。おいらとアニキを間違えてんのか?トラ猫の方がいいんだろ?

アイツが、
「撫でてみて。どんどん触ってOKよ。」
って、自分のもんみたいに言ってる。まっ、ナデナデはいいけどね。抱っこも、まぁOKかな?
おいらは愛想はワルいけど、ネコがワルいわけじゃない。触ったっていいんだぜ、別に。子どもに抱っこされて重くていきなり落とされるのは、かんべんだけど。

この2人がホントにヘンなのは、魚を持ってきたことなんだ。
どうりで入って来たときから、やたらに魚のにおいがするなーと思ったんだよ。
デッカ~いアジだった。
尾頭付きで頭としっぽの間もちゃんとあるヤツ!
しかも、おいらたちのためにだぜ! これはスゴい。

二本足はシマアジって呼んでた。やっぱり名前がある。確かにいつものアジと違う。アイツは焼いてから、全部おいらたちに喰わせた。ホントに全部だった。
喰い終わるのに1週間近くかかったよ。
いつも喰ってるネコ缶にも混ぜないで、それだけで出てくる。こりゃ、スゴい!
混ぜるとね、やっぱ違うんだよな~、味もにおいもゴチャゴチャになっちゃうし。

アイツはボールの底にほんのちょっとへばりついてるアジまで、きれに剥がした。ちょっとになると、舌ですくって喰うおいらたちにはうまく喰えなくなるんだ。
特においらは舌で押しちゃってね~、どんどんペッタンコにしちゃう。ヘタくそなんだ。

で、剥がしたほんのちょっとのシマアジをどうしたか?
スゴいもんができたんだぜ! (つづく)

(←こういうのが「かわいーーー!!」んだろ、知ってんぜ。ありがとだからきょうは特別にカメラ目線だニャン)


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