シロ猫ピッピの「おいら物語」

生死をさまようガン闘病中に人間の言葉がわかるようになったシロ猫ピッピの物語。ニュージーランドからお送りしています!

Vol.0199■近所の四つ足-イライジャ

2006-10-09 | 近所の猫
連れ合いと子どもはまだ帰ってこないぞ。
静かだけど、ドアを開けるのがアイツしかいないのがちょっとね。
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久しぶりに、前の家の近所の四つ足の話でもしよう。
今日はイライジャだ。
背中や足、顔の半分が黒くて腹が白いヤツだった。
目も鼻も良くなさそうなアイツらは、こいつとオブリの区別が長いことつかなかった。

ぜんぜん違うじゃないか!見てわかんないのか?
においをかげば一発でわかるのに。
同じなのは白黒ってことぐらい。
どれぐらい違うかはこっちを見てくれよ!

(スゴスゴ逃げてくのはイライジャ→)



ある日、イライジャとオブリが庭でケンカしてたもんだから、アイツはびっくり!
「大変、大変!オブリがオブリとケンカしてるぅぅぅ!!」
んなワケないだろ?よく見ろよ。

(トボトボ誰もいない家に帰るのはオブリ→)


それから、「毛が長い方のオブリ」はイライジャっていう名前になったんだ。
二本足ときたら、名前がないとホントに区別がつかないらしい。
大変だよな、目も鼻もワルいってのは。
(←もうわかるだろう?こいつがどっちか)

この名前、近所にオブリとイライジャっていう子どもがホントにいたんだ。
あいつらは兄弟だったけど、四つ足のオブリとイライジャはぜんぜん違う家に住んでた。イライジャの家の方がちょっと遠かったからあんまり来なかったけど、ヒマなオブリは毎日来てたぜ。

イライジャはおっとりしたヤツでおいらは相手にしなかった。その前にいつも防人ネコのアニキが追っ払ってたから、ケンカになんなかったのさ。
何回かウ~~ウ~~やりあったけど、それぐらいだったかな?
サンデッキにズカズカ上がってくる黒トラジャックに比べれば大人しいやつだった。

アイツはいつも、
「さすがイライジャ。お上品だわ~♪」
とか言ってたけど、どんなもんだか。
他の四つ足と区別もつかないやつに褒められてもね~。
(つづく)