今場所神がかり的な強さを見せていた玉椿は、きょう自身初となるストレートの勝ち越しをかけて「野宿勃起」の大技に挑戦。現在では、相撲は国技館など、室内での興行を本場所としているが、江戸時代の錦絵をみてもわかるとおり本来は屋外、特に神社の境内などで行われるべきもの。まらずもうの故実にも詳しい玉椿はかねてから神社境内での野外公演の夢を抱いており、きょうついに実現の運びとなった。会場に選んだのは東京・穴守稲荷。「穴守」で、かつ「いなり」。まらずもうにうってつけの会場で満を持して野宿勃起に挑んだ玉椿だったが、寒さのためそもそも眠ることができず、惜しくも黒星。しかし相撲内容自体は決して悪くない。「ふくらんではいたんだよ。だがよ、眠れてねえから、負けかね」と語り、まら自体が負け相撲を取ったわけではないことを伺わせた。なぜこの時期にあえて野宿を?と訊かれると、「まえから試してみたくはあったんだが、負けてるときはついつい安全策をとっちまうんだよな。今場所は勝ってるから、思い切った冒険ができるよ」と語り、「やっぱり寒さでほとんど眠れんかったけどよ、股間にホッカイロあてると、寒さでちぢこまってたまらが、むくむくとふくらむんだよ。それがわかっただけでも大きな収穫だな」とどこまでも前向き。ここ数場所、大関獲りがかかりながら生彩を欠いていた玉椿だが、やはり今場所は一味違う。雲虎、毛呂乃と並んで3名いた全勝力士からは最初に脱落したが、きょうの負け相撲も、大関獲りに現実味を添える内容だった。
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