毛呂乃：十四日目

　長野の地で一人淋しくまらずもうの修行に打ち込んできた毛呂乃、そろそろ望郷の思いが強くなってきた。 横顔がモアイそっくりなことからもわかるとおり、毛呂乃の故郷はイースター島。さらにはその前身であるムー大陸にまで毛呂乃の思考は広がっていく。この辺りの想像力の豊かさ、そして想像するだけで即立ち合い、という連動技は力士としてまさに理想的。毛呂乃はムー大陸という場所に思いを馳せるとやたらに立ってしまうそうで、簡単に勝ちが拾える技として大事な終盤戦まで温存してきたようだ。モアイのように堅く、しっかりとそびえ立つムー大陸勃起で１３勝目。なお、ここまで温存したことによりムー大陸への思いは強くなりすぎ、ついには暴発。ムー大陸の形を真っ白く描き上げたのは言うまでもない。並みのまらでは送り出しをかけた後はぐったりしてしまうものだが、毛呂乃にとっては心配ご無用、十二日目に夢精勃起を見せた通り、送り出しの反動でまたしてもそそり立つまら。あちこちにそびえるモアイを、まら１本で表現しているかのようだった。場所前の宣言通り、ここまで毎日違う技を見せてきた毛呂乃。２場所連続の技能賞はほぼ間違いないが、あす千秋楽はどんな大技を見せるのか。

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