おはなしすたあず

読み聞かせからシアター作りまで、
この本、あの本 すてきな絵本を 
紹介します。

西小学童グレースさん~11月25日

2013年11月27日 | 読み聞かせ

クリスマス飾りがとってもすてき。

お話を読むのにぴったりな雰囲気でした。

わすれんぼうのはりねずみ』読み手:スーさん
作: 竹下文子  絵:ミヤハラヨウコ
出版社:あかね書房

数人に向かって読むのに調度良い大きさです。

他愛のないストーリーにホッとします。

『ビロードのうさぎ』読み手:のっち
作: マージェリィ・W・ビアンコ
絵・訳: 酒井 駒子
出版社: ブロンズ新社

少し長いお話ですが、よく聞いてくれました。

しんみりしてしまうので、この後は明るいいお話を持ってきたいです。

こぞうさんとりゅうのたまご』読み手:クリさん
作・絵: はせがわ かこ
出版社: 大日本図書

泣くのを一生懸命 我慢するこぞうさんが なんとも愛らしいお話。

遠目にもはっきりした絵で読み聞かせにぴったりです。

グレース学童の子どもたちは、新しい場所に移ってからは

落ち着いて話を聞いてくれます。

建物の雰囲気って影響が大きいんだなぁ、と感じました。

 

今回は工作はなし。

『工作ないの?』と子どもたちからも言われましたが

ボーイスカウト仕込みの工作をやっている学童なので

特に我々が提供することはない、と思います。

『おはなしすたあず』としては本読みのグレードを上げたいですね。


読み聞かせ~2年1組

2013年11月25日 | 読み聞かせ

『ひろった・あつめた ぼくのドングリ図鑑』
作・絵: 盛口満
出版社: 岩崎書店

拾って集めるのが大好きなゲッチョ先生の本です。

「どんぐり」は子どもたちにとって身近な存在。

ただただ、どんぐりがこれでもか、これでもかと

並んでいるだけの この本を

みんな食い入るように見てくれます。

「それも知ってる」

「食べられるんだよ」「知ってるよ」

みんなくわしい!

校内マラソン大会が今週末にあるので

マラソンがテーマの自作本を読みました。

作った作者が読んでいるので、自作本は受けます。

中身の善し悪しに関わらず

何が言いたいか読む人が解っているから、ストレートに伝わるのでしょう。

子どもの前で読むと、読みづらいヶ所が分かります。

改良版のつもりが、改良ではない?

勉強させてくれてありがとう。

 


こんな本いかが?~ゲッチョ先生

2013年11月23日 | こんな本

ゲッチョ先生のこと盛口 満さんの本を紹介します。

本を書くのが 好きと言われたゲッチョ先生。

先日の講演は、奇妙でおもしろさ満載、

手品師のごとくリュックサックから

次々とホネが出てきました。

マニアよりさらにコアなファンを○○屋と表現されています。

盛口 満 著

 


フライドチキンの恐竜学~食卓の骨には進化のナゾがつまっている』
出版社: ソフトバンククリエイティブ

まずは、ホネ屋。

フライドチキンを食べたら骨を取り出して組み立てる

頭も欲しくなって・・・他の鳥と比べて見たくなって・・・

ん?と想った疑問は調べてみると、本に載ってはいるけれど

ホントかな? と自分で見てみる、捜してみる。

フラミンゴの足とはいわないけれど、

フライドチキンは分解したくなる本です。

僕らが死体を拾うわけ 僕と僕らの博物誌』 
 出版社: 筑摩書房

ゲッチョ先生と生徒のやりとりが楽しい本。

生徒が先生以上に骨にのめり込み、学校周辺でタヌキやモグラを拾い始め

休暇に海岸に行き、えっ!イルカまで拾ってくるんですか~スゴい。

ゲッチョ先生の卵探検記
出版社:山と溪谷社

タマゴ屋。

身近な鶏の卵から、ダチョウ、魚、虫と卵をめぐる旅。

読みやすく賢くなった気になります。

二つ玉(黄身が2つ)にいくつ会えるか

LLサイズの卵を買ってみたくなりました。

 

食べられたがる果物のヒミツ: ゲッチョ先生の果物コレクション (ゲッチョ先生の自然誌コレクション) 』
出版社: 少年写真新聞社

クダモノ屋。

見て楽しい、読んで へ~!

何を野菜と言い、何を果物というのか?

木になるものを果物というなら、バナナは野菜??

見てびっくり野菜の植物学―ゲッチョ先生の野菜コレクション』 
 出版社: 少年写真新聞社

ヤサイ屋。

おせち料理の黒豆に入っているチョロギは 芋なの?

知っているようで知らない話が一杯です。

森を育てる生きものたち 雑木林の絵本
文:谷本 雄治  
イラスト: 盛口 満
出版社: 岩崎書店

虫屋。

ゲッチョ先生の絵の上手さに驚きます。

あくまで生物学的イラストながら、

生き物に対する愛情がバンバン感じられる絵なのです。



『ぼくのコレクション―自然のなかの宝さがし』
 出版社: 福音館書店

先の講演会で次回は雑草の本を書きたい、とおっしゃってましたが

お待ちしております。

「また、あんたは こんなものを拾ってきて!」

と子どもに言ってはいけないんだなぁ・・と思わせる本。

なんでも拾って眺める、机の引き出しはガラクタの山。

それこそが、子供の財産になるのです。

どんぐりから虫が出てきて『キー!』と怒っちゃいけません・・・

『ぼくは貝の夢をみる: ゲッチョ先生の博物館貝殻編』
出版社:アリス館

貝屋。

児童書ですが、ゲッチョ先生の拾いグセ(?)のルーツが

丁寧に描かれています。

アメフラシの貝がらとか、タコ船とか

拾ってみたい!そのために海岸を歩きたい、の衝動に駆られる本です。

『冬虫夏草ハンドブック 』
出版社:文一総合出版

キノコ屋。

厚さ7mmの薄さながら、中身は

気味の悪い冬虫夏草のオンパレード!

非常勤講師をしている高校に置いてみたら

手に取る、手に取る。

見ては「きも~」の連発、なぜか友人にわざわざ紹介、

一緒に『キモキモッ』

ゲッチョ先生が言うとおり

気持ち悪いものこそ楽しい授業のネタです。


シダの扉―めくるめく葉めくりの世界 』
 出版社: 八坂書房

シダ屋。

動物だけでなく植物にも熱い目を向け、拾う(採集する)→書く(ロットリングで)

地味なシダ類の魅力が満載の入門書。

千葉県民としては西船橋駅ホーム下のアジアンタム(カラクサホウライシダというそうです)

についての記述が嬉しい。

ホームの下に真冬でも青々としたアジアンタムがびっしり生えているのですよ。

窓際のアジアンタムを冬の日差しが当たって枯らしてしまった私には、羨望の風景です。

コケの謎: ゲッチョ先生、コケを食う 』
出版社:どうぶつ社

コケ屋。

さらに地味なコケですかぁ?

京都の銀閣寺のお庭にあるコケのサンプルもしっかり描かれています。

大事なコケ、すこしジャマなコケ、とてもジャマなコケ

前日が雨であった薄曇りの日こそ『コケ日和』

あなたもコケワールドにどうぞいらして。

生き物の描き方: 自然観察の技法 』 
出版社: 東京大学出版会

様々な出版社とお仕事をされていて

いろいろ読んでいると、出版社の個性が感じられます。

失礼ながら、こちらの本が一番読みづらいのは

なぜなのでしょう?

絵を描くHOW TOものというより、

書くときの心構え、なぜ描くのか、が学べる本。

私は絵を描きますが、とてもできません・・研究者の熱意に脱帽です。 

 

 


読み聞かせ~6年2組

2013年11月18日 | 読み聞かせ

ストーブが教室に入りました。

教室の中央にストーブが置かれ、囲むように

児童の机はコの字型に並んでいます。

6年生になると、読み聞かせといっても

前に座りに来ないし、

各自、静かに本を読んでいたり、勉強をしていたりと

マイペースです。

まずは、こちらをみてもらうために必殺アイテム
しかけ絵本を紹介します。

『くろまるちゃん』
作・絵: デビッド・A・カーター
出版社: 大日本絵画



黒丸がいくつあるでしょう?という文章は読まないで

本を閉じたり開いたりして、しかけを楽しんでもらいます。

ページを繰るたびに

『スゲ~』と感嘆の声が出てきます。

360度どの方向から見ても楽しめるところが良い本です。

『ちがうねん』

作: ジョン・クラッセン
訳: 長谷川 義史
出版社: クレヨンハウス

こちらに注目してくれたところで大阪弁で翻訳された本です、と

言って読みました。

人の帽子を盗んだらどうなるか。

ごめんね、いいんだよ、ハイ仲直り!のパターンを想像していたら

「へー?」「なに?」「・・・?」

まぁ、そんな声が上がりますよね。

高学年に良いのではないでしょうか。

『雨ニモマケズ Rain Won't』 
文:宮沢賢治
絵: 山村浩二
英訳:アーサー・ビナード
出版社: 今人舎

表紙を見せると 『英語で読んで』という声がでました。

おっとー!さすが6年生・・・

練習していないので、お詫びして

賢治の文を読みましたが

日本語の詩だって、読むのが難しいのが

「雨ニモ負ケズ」です。

次回は英訳で読めるよう、頑張るか。。(ヒェ~)


山村浩二絵本原画展

2013年11月05日 | 展覧会



『Rain Won’t~雨ニモマケズ~』
英訳:アーサー・ビナード
絵:山村浩二
出版社:今人舎

国立のギャラリービブリオにて


『山村浩二 絵本原画展』でアーサー・ビナードさんの朗読イベントがあり参加しました。
日本家屋をそのままギャラリーにした
畳の会場は30分前には、いっぱい。
アーサーさんは
最初は日本語で、次に英訳で読んで下さいましたが
英語の音のなんと心地好いこと!(^O^)
宮沢賢治の童話に絵は要らない、と思っている私ですが
『雨ニモマケズ』には山村浩二さんの絵がとても心地好く、押し付けがましくない所がいいです。



賢治が伝えたいのは
道徳的な耐えて頑張る(私が小学生の時受けた解釈はそれ)ではなく
里山の暮らしそのもの
自然と共存し、助け合って生きて行く生き方ではないか、
とアーサーさんは語りました。

作品のヘソはどれか?
アーサーさんは、ヘソと表現されましたが
作品の根っこになるキーワードを
決めることを大切にされているそうです。

文中の『4合の玄米』で会場は沸騰。
賢治ファンあり英語関係者あり、
出版関係者ありで短い時間でしたが
反原発の話に持って行く所は、さすがです。

サインをして頂く時にお話もできて、楽しい時間を過ごせました。