ゲッチョ先生のこと盛口 満さんの本を紹介します。
本を書くのが 好きと言われたゲッチョ先生。
先日の講演は、奇妙でおもしろさ満載、
手品師のごとくリュックサックから
次々とホネが出てきました。
マニアよりさらにコアなファンを○○屋と表現されています。
盛口 満 著
『フライドチキンの恐竜学~食卓の骨には進化のナゾがつまっている』
出版社: ソフトバンククリエイティブ
まずは、ホネ屋。
フライドチキンを食べたら骨を取り出して組み立てる
頭も欲しくなって・・・他の鳥と比べて見たくなって・・・
ん?と想った疑問は調べてみると、本に載ってはいるけれど
ホントかな? と自分で見てみる、捜してみる。
フラミンゴの足とはいわないけれど、
フライドチキンは分解したくなる本です。
『僕らが死体を拾うわけ 僕と僕らの博物誌』
出版社: 筑摩書房
ゲッチョ先生と生徒のやりとりが楽しい本。
生徒が先生以上に骨にのめり込み、学校周辺でタヌキやモグラを拾い始め
休暇に海岸に行き、えっ!イルカまで拾ってくるんですか~スゴい。
『ゲッチョ先生の卵探検記』
出版社:山と溪谷社
タマゴ屋。
身近な鶏の卵から、ダチョウ、魚、虫と卵をめぐる旅。
読みやすく賢くなった気になります。
二つ玉(黄身が2つ)にいくつ会えるか
LLサイズの卵を買ってみたくなりました。
『食べられたがる果物のヒミツ: ゲッチョ先生の果物コレクション (ゲッチョ先生の自然誌コレクション) 』
出版社: 少年写真新聞社
クダモノ屋。
見て楽しい、読んで へ~!
何を野菜と言い、何を果物というのか?
木になるものを果物というなら、バナナは野菜??
『見てびっくり野菜の植物学―ゲッチョ先生の野菜コレクション』
出版社: 少年写真新聞社
ヤサイ屋。
おせち料理の黒豆に入っているチョロギは 芋なの?
知っているようで知らない話が一杯です。
『
『森を育てる生きものたち 雑木林の絵本 』
文:谷本 雄治
イラスト: 盛口 満
出版社: 岩崎書店
虫屋。
ゲッチョ先生の絵の上手さに驚きます。
あくまで生物学的イラストながら、
生き物に対する愛情がバンバン感じられる絵なのです。
『ぼくのコレクション―自然のなかの宝さがし』
出版社: 福音館書店
先の講演会で次回は雑草の本を書きたい、とおっしゃってましたが
お待ちしております。
「また、あんたは こんなものを拾ってきて!」
と子どもに言ってはいけないんだなぁ・・と思わせる本。
なんでも拾って眺める、机の引き出しはガラクタの山。
それこそが、子供の財産になるのです。
どんぐりから虫が出てきて『キー!』と怒っちゃいけません・・・
『ぼくは貝の夢をみる: ゲッチョ先生の博物館貝殻編』
出版社:アリス館
貝屋。
児童書ですが、ゲッチョ先生の拾いグセ(?)のルーツが
丁寧に描かれています。
アメフラシの貝がらとか、タコ船とか
拾ってみたい!そのために海岸を歩きたい、の衝動に駆られる本です。
『冬虫夏草ハンドブック 』
出版社:文一総合出版
キノコ屋。
厚さ7mmの薄さながら、中身は
気味の悪い冬虫夏草のオンパレード!
非常勤講師をしている高校に置いてみたら
手に取る、手に取る。
見ては「きも~」の連発、なぜか友人にわざわざ紹介、
一緒に『キモキモッ』
ゲッチョ先生が言うとおり
気持ち悪いものこそ楽しい授業のネタです。
『シダの扉―めくるめく葉めくりの世界 』
出版社: 八坂書房
シダ屋。
動物だけでなく植物にも熱い目を向け、拾う(採集する)→書く(ロットリングで)
地味なシダ類の魅力が満載の入門書。
千葉県民としては西船橋駅ホーム下のアジアンタム(カラクサホウライシダというそうです)
についての記述が嬉しい。
ホームの下に真冬でも青々としたアジアンタムがびっしり生えているのですよ。
窓際のアジアンタムを冬の日差しが当たって枯らしてしまった私には、羨望の風景です。
『コケの謎: ゲッチョ先生、コケを食う 』
出版社:どうぶつ社
コケ屋。
さらに地味なコケですかぁ?
京都の銀閣寺のお庭にあるコケのサンプルもしっかり描かれています。
大事なコケ、すこしジャマなコケ、とてもジャマなコケ
前日が雨であった薄曇りの日こそ『コケ日和』
あなたもコケワールドにどうぞいらして。
『生き物の描き方: 自然観察の技法 』
出版社: 東京大学出版会
様々な出版社とお仕事をされていて
いろいろ読んでいると、出版社の個性が感じられます。
失礼ながら、こちらの本が一番読みづらいのは
なぜなのでしょう?
絵を描くHOW TOものというより、
書くときの心構え、なぜ描くのか、が学べる本。
私は絵を描きますが、とてもできません・・研究者の熱意に脱帽です。