おはなしすたあず

読み聞かせからシアター作りまで、
この本、あの本 すてきな絵本を 
紹介します。

西小学童グレースさん~12月18日

2012年12月18日 | 読み聞かせ

絵本 「おおきいツリー ちいさいツリー」 読み手・・・スーさん

作・絵: ロバート・バリー
訳: 光吉 夏弥
出版社:大日本図書

届いたツリーを広間においてみたら、ちょっと大きくて・・先っぽを切ってみました。切ったツリーは召使いに・・・そこでもちょっと大きかったので召使いは先を切って庭師に・・そこでもちょっと大きかったので庭師は先を切って・・・今度はくまのお父さんが先っぽを手に入れますが・・ちょっと大きいかな・・ツリーはいろんな人の所に配られてどこでも居心地よく収まっていきます。

絵が繊細なので、聞き手と距離の近い小さなお話会にはぴったりです。各々のツリーの飾りが違う所も見どころです。

「田舎のネズミと街のネズミ」  語り?・・のっち

次のお話に「街までの道は、森のネズミが街にしんせきがいるので、わかる。」というフレーズがあり

セットで読みたかったのですが、絵本が用意できず、急きょ絵を書きながらお話しました。

でも、みんなお話を知っていたので絵を描かなくても良かったみたい。「絵本はないの?」とつっこまれました。

 絵本 「ちいさなサンタまちにいく」 読み手・・・のっち


作: アヌ・ストーナー
絵: ヘンリケ・ウィルソン
出版社:岩崎書店
街に住む動物たちにもプレゼントを配ろうと小さなサンタが、森の動物達と一緒に雪原を超えて街にプレゼントを運ぶおはなし。雪は厚く積もって重く、時には吹雪いて前も見えなくなります。雪のことをとても解っている絵だなぁ、と思います。「街まで遠いのです」と最初にありますが、ホントに遠く感じられます・・

 工作 切り紙細工の飾り

上はハートで、下は来年の干支のヘビ

1mの細長い紙を半分に折ってまた半分に折って、また折って、また折ってから一度に切りとります。

でも、子どもたちがやりたかったのは「星」で、その次は、星のバリエーションで手をつないだ16人のお友達。

あした、クラスに持っていくんだ、とさらに切って、つなげていました。

1年生のAちゃんは、細かいハサミの操作が苦手らしく「できない!」とすぐギブアップ。

田舎のネズミの絵を切り取って紙の棒に付けまして、ペープサートを作ってご満悦。

自分で考えて、作るのは楽しい。

 


読み聞かせ~3年生(1組)

2012年12月17日 | 読み聞かせ

「サンタクロースのおくりもの」
作: E・クラーク
絵: J・オームロッド
訳: 戸田早紀
出版社:金の星社

クリスマスのお話の中で、私の一番のお気に入りです。

キラキラ銀色に光る絵がとても上品な、サンタとロバの心暖まるお話です。

凍てつくクリスマスの夜、一人ぽっちのロバの寂しさがとても寒く、

やって来たサンタは、反対にふんわりふかふかで、その手は暖か。

ロバはサンタの荷物を運びたい、と申しでて一緒に夜道を歩きます。

寂しかったロバの心がだんだん溶けて読んでいるこちらの心も温もってくる、冷たさから暖かさに、温度が感じられる絵本です。

3年生になると「鈴の音がして、男の人が来ました・・」のところで

「また、サンタクロースの話だ」と少々うんざりした顔になるのですが、

このサンタはコスチュームが白だったり、トナカイを帰して、徒歩で来たりと、ちょっとずつ裏切ってくれるので、子どもたちがどんどん興味を持って物語の中に入っていくのが解ります。

10分以上かかるので、お話をしっかり聞けるクラスならOkですが、、絵のサイズが少々小さいので、

クラスの雰囲気がカチャカチャしているときは、他のお話にした方が無難です。

読み終わると拍手をもらいました。これもお話の力ですね。


こんな本いかが?~ゆびぬき小路の秘密

2012年12月11日 | オススメ本

「ゆびぬき小路の秘密」
作: 小風 さち
絵: 小野 かおる
出版社:福音館書店

映画化しないかしら?と思うほどわくわくするストーリーです。

5つ穴の灰色のボタンが過去に連れってくれるタイムワープファンタジー。

そのボタンが付いた服を仕立てのは昔気質の気難しいおばあさん、主人公の男の子と共にそのボタンとおばあさんの関係を探りたくて虜になります。

1950年頃のイギリスのグチュグチュした道、湿った空気、雑貨屋さんの埃の匂いが手に取るように感じ取れ、この街に、この小路に行ってみたくなります。

なによりおばあさんの仕立てたコートの表現が秀逸、腕を通した瞬間からふんわりと包まれるような心地良い感触、スルスルとボタンホールに入っていくボタンの軽やかさ・・・

あ~このコートを着てみたい!

オーダーの服など持っていませんが、一着ぐらい手に入れたいと思いました。

『バッテリー』が読めるお子さんなら、らくらく読めそうです。

「ニューワと九とうの水牛」
作・絵: 小野 かおる
出版社:福音館書店

とちのき文庫さんで、何気なく借りた本でしたが

作者の小野 かおるさんは『ゆびぬき小路の秘密』のイラストも担当されていました。

イギリスの風景より中国や日本の風土のほうが得意な方に見受けられます。

こちらは中国桂林の故事を元にされたお話。

助けてくれた村人のために水牛の世話をきちんとするニューワ、雨を降らしてくれたお礼に竜王の娘の婿になりますが水牛の世話だけはしたいと、願います。

(金魚の世話さえ3日坊主の娘に読ませたかった・・)

水牛の目がくりくりして魅力的な絵で壮大な土地の雰囲気と優しくて大きなニューワの心が、心地良いです。

読み聞かせには、低学年&中学年にいけそうです。