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ケニヤにおけるオバマ議員のルーツ

2008-02-24 23:48:25 | 時事問題
民主党の大統領候補指名を争っているバラク・オバマ上院議員の父親はケニア人であるそうだ。ニコラス・クリストフ氏が、オバマ議員のケニアのルーツについて書いていた(Obama’s Kenyan Roots,http://www.nytimes.com/2008/02/24/opinion/24kristof.html)。
(ちなみに、オバマ氏は、ケニアのルオ族出身であるよし。ルオ族の間ではオバマ氏の支持が圧倒的であるが、ケニアで優勢なキクユ族の間ではクリントン議員の支持が圧倒的であるそうだ)

例えば、オバマ氏の祖母であるママ・サラーさんは、電気も水道もないトタン屋根の家に居住していること。さらに彼女とオバマ氏とは会話が成立しないこと。サラーさんは、ルオ族の言語とほんの少しのスワヒリ語しか話せないから。

さらにオバマ氏の祖父は、地元で一番早く洋服を着用し、キリスト教に改宗して、ジョンソンというファミリーネームを受け入れた。しかし祖父は後にイスラム教に改宗し、四人の妻を持ったこと。

また父は、カトリックに改宗したが、地元の習慣に従い一夫多妻であった。つまりケニヤの地元で、オバマ議員の母と結婚する前に、ケニア人と非公式な結婚をしていたこと。

クリストフ氏は、このような事実をオバマ氏の敵が利用することを懸念している。しかしオバマ氏こそが、アメリカ的価値を体現していると主張している。リベラルの多様性に対する楽観と確信を示しているものとして注目したい。

「率直にいえば、オバマ議員の敵が、彼が異質でありアメリカ的価値の脅威であると描くために、彼の祖父のイスラム教信仰や、彼の父の一夫多妻という細かいことに飛びつくことを、私は恐れている。しかし紳士気取りや被害妄想は、移民の国にあまり適さない。私たちのもっとも確かな価値は、人物を、家系ではなく功績で判断することである。私たちが機会の国と呼ぶならば、オバマ氏の受け継いでいるものは、アメリカの価値を脅かすのではなく、それの模範となるのである。」

「アフリカのこの村の泥小屋にいた文盲で裸足の女性の孫が、次の米国大統領になるかもしれないのである。教育、移民、勤勉に支えられたこのような流動性は、非難ではなく祝福のもとである。」
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