ちかさんの元気日記

辛いことを乗り越えて元気に生きている私“ちかさん”の
涙と怒りと笑いの介護記録。

キラキラしてる二人

2016-12-04 23:39:02 | 日記
こんな夫婦になりたい。
そう思わせてくれる高齢者夫婦はなかなかいないものだが
(だいたい、どちらかが亡くなっていることが多いし)
私の叔母夫妻は身内ながらとても素敵なカップルである。

叔母(私の母の妹)が尿路感染症の悪化により入院し
2週間ほど前に退院してきた。
病院へはお見舞いにいけなかったので
今日、おっさんとたまたま休みが重なったこともあって
二人で顔を見せに行ってきた。

ともに80代。
叔父は加齢黄斑変性で視界がゆがんだり視力が低下しており
この間までバレーボールや体操を楽しんでいた体育会系の叔母も
脊柱管狭窄症や膝と股関節の痛みを抱えて
外出もままならなくなっている。

しかし、いつも前向きで楽しいことを模索している二人。
今日もお邪魔するや否や、叔父が言った。
「あなたたちを待っていたんです。
これから点灯式を行います。
では、そのスイッチを押してください」

なに? 点灯式?

戸惑いながらおっさんがテーブルに置かれた電気のスイッチを押すと
リビングのクリスマス飾りが一斉に輝きはじめた。

あ、クリスマス・イルミネーションの点灯式だったのね。

なんて素敵なことを考える二人なんだろう。
なんて遊び心を持った高齢者夫婦なんだろう。

おっさんと私も、これから色々な不自由さを抱えることになるだろう。
人間は生もの。
歳を重ねれば当然、若いときのような身体を保てるはずがない。

でも、元気な心だけは持ち続けたい。

叔母夫婦と会うたび、晩年を生きる勇気と希望をもらうのである。


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