小川原湖自然楽校だより

~親子自然体験、環境教育、森のようちえん、防災教育~

『小川原湖あおぞら水族館プロジェクト(4)』

2016-10-22 | 環境教育
~生きものたちが棲める環境を作ろう! マコモ移植大作戦!~

10月13日、東北町立甲地小学校6年生の子どもたちと「あおぞら水族館」の生きものたちが
棲みやすい環境を作ろう!と、マコモを移植しました。

一週間前の校内学習で、「あおぞら水族館」の生きものたちが棲める環境に必要なのは、水草で
あることを学んだ子どもたち。この日、小川原湖の水草を採取し、移植する予定でしたが、小川原湖に
ある水草がほぼ枯れてしまっていたため、水族館の近くに生えているマコモを移植することにしました。

 
(左)校内学習の様子 →『あおぞら水族館プロジェクト(3)』 
(右)ガマを触る子どもたち。あおぞら水族館の周辺には、マコモ、ヨシ、ガマなどが多く生えています。



マコモを移植する前に、水族館にどんな生きものたちがいるか調べてみると、クロメダカ、モツゴ、フナ、
ヤゴ、オタマジャクシなどが見つかり、子どもたちは大喜び
今夏、5年生の子どもたちが用水路で採取し、水族館に放流した生きものたちが、産卵を経て幼魚が育って
いたり、土場川から流入している水とともに、水草や生きものが入ってきている様子が伺えました。

 
 
シャジクモ、オトメフラスコモなどの絶滅危惧種の水草もありました。



いよいよ、マコモの採取&移植です。マコモの採取は思いのほか難儀しましたが、教頭先生の奮闘
もあり、八株のマコモを採取。それぞれグループに分かれて移植しました。

 
根が硬く、株を切り出すのが大変でした。自前の胴長で奮闘してくださった教頭先生(写真左下)
 
『どこがいいかな?』子どもたち同士で話し合って、移植に適した場所を決めました。



今年度の「あおぞら水族館プロジェクト」の活動は、5年生が用水路から生きものを採取して水族館に
放流し、6年生が生きものたちが棲みやすい環境を作るというもので、6年生が水族館で活動するのは
この日が最後でした。今後の活動は次の学年へと受け継がれ、小川原湖周辺の自然環境を未来に繋げる
プロジェクトは、これからも続いていきます。


東北町立甲地小学校6年生の子どもたち。
『中学生になっても見に来たい!』と言う子もいました。
この子たちの子や孫、その先の世代まで、この自然環境が続いていきますように




※『小川原湖あおぞら水族館プロジェクト』
小川原湖に流入している土場川流域の用水路には、絶滅危惧種を含む多くの生きものが棲んでいますが、圃場整備により、
現在の子どもたちが大人になる頃にはなくなってしまうため、土場川の河口域に生きものたちが棲める自然環境を再生し、
未来の子どもたちがいつでも生きものと触れ合える「あおぞら水族館」を作ろうというプロジェクトです。
地元の東北町立甲地小学校、地域団体、国土交通省東北地方整備局高瀬川河川事務所、小川原湖自然楽校が連携して、
環境学習を推し進めている活動で、小川原湖自然楽校は高瀬川の河川協力団体(国土交通省HP「河川協力団体制度」
として、この活動を指導しています。



※小川原湖あおぞら水族館プロジェクトに関する記事
『あおぞら水族館プロジェクトスタート!』
http://blog.goo.ne.jp/ogawarako/e/2d2c76d81ab89f125dd4b11f5d0b10e8
『小川原湖あおぞら水族館プロジェクト(2)』
~土場川流域に棲む生きものを、水族館に放流しよう~
『小川原湖あおぞら水族館プロジェクト(3)』
~生きものたちが棲める環境について考えよう~


まりも




小川原湖自然楽校
  Tel:0176-50-8611 Fax:0176-50-8612 メール:s-canoe@viola.ocn.ne.jp 
 HP → http://ogawarako.yu-yake.com/
 Face book → https://www.facebook.com/Ogawarako.Nature.School/#

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