記日きつい思れぐま気 from バンクーバー

2012年4月から妻の海外赴任に伴い主夫業と育児に励む30代男性の日常。バンクーバー関係ないことも多々あります。

海外赴任前の雑感(5)夫はすごいが妻はすごくない?

2012-03-19 01:13:09 | 赴任前雑感
今回、仕事を辞めて妻の海外赴任についていくにあたり、周囲の反応とそれに対して思ったことを少し。

妻はよく「旦那さんどうするの?」と聞かれるらしく、ついていくことを話すとみんな口を揃えて「旦那さんすごい」と褒められる、旦那くんはずるい、と僕に言います(もちろん冗談でですけどね)。たしかに僕自身も周りに「すごい決断」とよくお褒めいただきます。

夫の海外赴任に妻が仕事を辞めてついていくことはよくあることだし、多分「いいな」とは言われても「すごいね」とは言われないでしょう。うちの場合、夫婦が完全にフラットな立場と考えているのでこうなったわけですが(今までも保育園に迎えに行って夕飯を作るのは主に僕の役目でした)、世間一般は全然違うんだなあと改めて感じた次第です。

いやね、もちろん仕事を辞めてついていくってのは結構な決断なんだと思うんですけどね、なんで女性がついていく場合はあまり褒められないんでしょうかね。やっぱりまだ「女性は家に入るもの」という考えが根強いんでしょうか。

ちきりんさんがブログ(※)でふれられていましたが、女性の社会進出が当たり前となった昨今、男性と同じようにキャリアアップの中で国内海外問わず転勤を迫られることも増えるでしょう。そのとき、夫は今までと同じような考え方をするわけにはいかず、今回の僕のような決断を迫られる人は増えてくるんでしょうね。
「イクメン」どころの騒ぎじゃない時代が来ます

と思う一方で、やっぱりまだまだ男性>女性な社会なんですよね。僕は人事で仕事をしていましたが、出産で休まなければならない女性は男性に比べてものすごく不利だなあと改めて思いました。彼女達が産休に入ることでいない間の仕事を誰かに引き継ぐわけですが、じゃあ戻るときに元いた部署に戻ろうにも引き継いだ人はどうするの?という問題もあり、なかなか難しいんですよね。男性ならまずありえない(育休だって1年とかとらないでしょ?)わけで、これだけでも大きな不利益です。さらに昇格考課だって1年くらい休むとその前までの仕事ってなかなか評価してもらいづらいです(僕の会社の話ですが、他社もそんなもんじゃないでしょうか)。そりゃあキャリアのために「子供を作らない」という選択をするのもいたしかたなしと思いますよね。

そういうことを考えたとき、「女性が働きやすい職場」って育児支援とかだけでなく、評価の面でもしっかり考えないといけないんだなあと思いました。実は在職中にその辺も変えようとしたのですが、最近人事制度改革をしたばかりでさらに急激に変更するのは良くないというよくわからない理由で却下されてしまいました。悔しいなあ。

男女のつまんない格差がなくなってみんなが持てる能力をきっちり発揮できる会社が増えるといいなあと願い、今後はなんかそういう働きかけをしていきたいなあと漠然と思っている次第。

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2 コメント

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Unknown (うさ)
2013-02-17 11:41:45
初めまして!
この記事、わたしも同じような経験をしたので、とっても共感しました。
本当に、これからの時代、家族の形っていろいろになっていくと思うので、社会のわかりやすいサポートだけじゃなくて、偏見みたいなものもどんどんなくなっていけばいいなあと思います。
これからもお邪魔します!
共感あざます! (おがた)
2013-02-18 07:15:58
>うささん
どうやってこの場末ブログに辿り着かれたのか気になるところでありますが、
ご共感ありがとうございます。
偏見、本当ですね。まだまだ難しいでしょうけど、僕らみたいなちょっと特殊な人達の働きかけが不可欠ですから、お互い頑張りましょう!
こちらもブログ拝読いたします、お仕事ともども頑張ってください!

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