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小田の橋の謎

近所の身近な歴史だけど、それなりに深いのです。本音は、お伊勢参りのついでに小田の橋や古市街道や河崎に寄ってほしい。

半分の月がのぼる空(3) 更新

2010-01-07 19:26:26 | その他 伊勢周辺 日記 ニュース 

映画は、4月に封切られるようですね。

  

 

映画「半分の月がのぼる空」予告編

 

映画 半分の月がのぼる空■ ロケ地巡りツアー 【2010年2月13~14日】

■映画 半分の月がのぼる空■ プロモーションムービー 【2010年4月公

アニメ 半分の月がのぼる空 1話ー6話完結 :

http://video.mapion.co.jp/channel/watch/29592

3月1日 大泉洋、出演映画そっちのけでバンクーバーに行き「俺謝ればいいの?」 ニュース-ORICON STYLE-

 

さて、小田の橋は、映画のクライマックスの舞台になる砲台山(虎尾山)の金トビの塔のすぐ近くの橋ですが、残念ながら 映画には出ないようです。

でもプロモーションムービーに出てました。

さて、

 

書きたいのは ↑の映画のことでなく

「金トビ」(ニャロメの塔)の 金のトビについてです。。

各スポーツの優勝旗などに つかわれる金のトビですが

前回に 虎尾山の金トビは 「紀元2600年(1940年)の祝賀も念頭にいれたものだったと・・」

と書きました。 

 紀元とは初代天皇の神武天皇即位年です。

だから、戦前の人にとって、金トビといえば 紀元を語る神話の中にでてくる象徴的なものだったのです。

 

  あちこちにある神武天皇の銅像  には、弓の先に金のトビがとまってます。  

金トビとは 日本書紀で  大和に進攻した神武天皇の軍と それを迎え

撃つ長髓彦(ながすねひこ)の軍との戦いに登場します

概略は、

「 天皇の皇軍は何度やっても ナガスネヒコの軍には勝てなかった。

ある戦いでも 最初は劣勢だったが 天皇の弓の先に金トビが止まり、稲妻のような光を放ち、ナガスネヒコの軍は目がくらみ力戦できなくなった。 

金トビが その勝敗を決定づけました。 そこで天皇は それまでナガス

ネ村だったところを トビ村とし そこは 後に トミとよばれるように

なった。」

 

それがですね 古事記では。

この金トビの登場するドラマチックな場面が、 載ってないのです。

 ばかりか

 ナガスネ彦は 古事記では

登美能那賀須泥毘古(トミノナガスネヒコ)を略し 登美毘古(トミヒコ)

で妹は登美夜毘賣(トミヤヒメ)なんです。

トミ つまり トビは もともと ナガスネ彦の邑。または 

トミ族のナガスネ彦です。

 

これは どういうことでしょうか 想定すれば

神武天皇が八咫烏 やたのからす

をつれていた のに対し、金トビは ナガスネ彦がつれていた鳥だった

のですね。

神話ですが、想像するに 

ナガスネ彦の金トビの光で何度も撃退され苦戦したのは

天皇軍だったのではないだろうか。

 

さて、9世紀に成立した「先代旧事本紀」というのがあり 日本書記と

同じく、この金トビの登場する場面も記されています。

それも、日本書紀から借用して、一字一句同じなのです。ひょっとして

 日本書記がまねをした?はありえないけど 

後代に 誰かが 書記の元あった文を、旧事本紀のこの箇所と 

差し替えた。ってこともありうる、かも。

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