アイ,ロボット(2004)アメリカ

2005年06月14日 | 映画をみました
「俺を信じろってサインさ」

アイ,ロボット(2004)アメリカ

監督:アレックス・プロヤス
原作:アイザック・アシモフ
脚本:アキヴァ・ゴールズマン
ジェフ・ヴィンター
出演:
ウィル・スミス(デル・無駄脱ぎ・スプーナー刑事)
ブリジット・モイナハン(スーザン・痩せてます・カルヴィン博士)
ブルース・グリーンウッド(ランス・シャッチョサン・ロバートソン)
チー・マクブライド(ジョン・黒人率高・バーギン副署長)
アラン・テュディック(サニーの中の人)
ジェームズ・クロムウェル(アルフレッド・スーサイド・ラニング博士)

イキナリのウィル・スミスの無駄脱ぎに軽く引きましたが
結果的には一つのモチーフを明示する形とも取れるので
無駄脱ぎでは無かったのかもしれないけどっ。
まぁ、無駄脱ぎですね。サービスサービス。

まぁ、それはおいといて。

ご存知アイザック・アジモフ博士を世に知らしめた
ロボット工学三原則を確立した「われはロボット(ハヤカワSF)」の
名を冠した映画ですよ。
脚本の方も言い切っていますが、あくまで「われはロボット」
に始まるロボットシリーズをモチーフとした作品です。
この映画を見て原作を知った気になると、ヤられます。
俺にヤられます。

良い子はキチンと原作を読みましょうね。
読む気が無い人は別物だと認識下さい。
ちなみに銀河帝国興亡史も読むとなお良いです。

ちなみに前評判はブイブイだった「クロウ」「ダークシティ」の
アレックス・プロヤスの監督という事で
個人的には非常に心配でしたが、無駄な暗さも無く
無難にまとまってました。
その無難さが監督ファンには不評だったようですが…
映像的にも暗めで押さえてあるものの、暗すぎない感じで
落ち着き感が出ていて良かったです。
つか、「クロウ」「ダークシティ」の雰囲気で
「アイ,ロボット」作れるワケねーだろ
と思ったのはナイショです。

作品は、USロボティクス社が5人に1台の割合で
ロボットを出荷しようとしているまさにロボット時代創世記ですよ。
ちなみにアンドリューの型番がNDR-114なのに対し
サニーの型番がNS-5というのも時代を感じます。
つか、サニーの人工筋肉は剥き出しですよ。
小さなお子様は指を挟まないように気をつけないといけませんよ。

ストーリーは、USロボティックス社に勤務するロボット工学博士が
自殺しちゃって、その死の理由をロボット嫌いの刑事デル・スプーナーが
探っていくうちに…っていうカンジで展開します。

ちなみにどれくらい原作がモチーフなのかと言うと
・ロボット工学三原則
・スーザン・カルヴィン博士
・USロボティクス
・年代は微妙に合ってる気がする
・ロボ嫌いの刑事
くらいでしょうか?
ダニール・オリヴォーもイライジャ・ベイリも
出てないアシモフのロボットミステリに
「アイ,ロボット」って付けるのはイカガなモノかと思うのですが、
そもそも2大登場人物は「アイ,ロボット」の原作にも出てないし、
基本的に「アイ,ロボット」はスーザン・カルヴィン博士の物語なので
まぁいいか、とも思うのですよ。つか美人過ぎるけど。

ちなみに、ロボット工学三原則の穴をミステリとして扱うのは
原作者もやり尽くしている、というか原作者が長いサガを通して
やっと読者を導いた結論なのですが、予想通り
この映画は軽くネタバラシしてくれてます。
原作を読んだ人と、「われはロボット」ではなくロボットシリーズを
今から読みたい人は暴れる可能盛大です。
気付かない人は気付かないけど、っていうレベルではありませんよ。

つか第零原則は触れてはいけないと思うんだよね。
美味しいトコロ持って行き過ぎだし、
なんつーかもう少しアシモフが長い長い年月を経て
たどり着いた第零原則に敬意を表してもいいのではなかろうか?
と思ったのですが、俺がココで書かない限り
多くの人は気付かないと思うと、むしろ俺がネタバラシですな。きひひ

まぁ、ナディアの原作を海底二万マイルと言い切る
根性を受け止めた身としては、アイ,ロボットも
生ヌル暖かい目で優しく見守ってあげるべきなのでしょう。
つかリーグ・オブ・レジェンドのネモ艦長カッコ良過ぎ。

映画的には及第点。というか面白かったっす。
先が読めても、原作とは別物でも、100分に
上手くまとめられているウィルスミスの映画ってカンジでした。
アンドリューを、ロビン・ウィリアムズの映画として見た様に
アイ,ロボットをウィル・スミスの映画として見ると楽しめます。
ワイルドワイルドウエストとかMIBとかショウタイムとかね。
そんな気分で見ると、全然無問題です。

この映画で一番好きなモチーフは何かと言われたら
物語の主人公の一人であるサニーの表情でしょうか?
非常に良かったです。CGが良いというよりも、
人間的な表情の使い方が良かったです。
最初はムカつくロボットとか思っていたのですが、
映画が進むに連れて、その表情が表すロボットなりの
心の機微を非常に切なく感じてしまうのです。

あと、サニーという名前はがちょっと気になりました。
ワンコに付けるようなこの名前は
ホノボノした感じのサニーデイなのか、
安息日を表すものなのか、安息日ってコトは
キリスト教ならではの考え方だと7日目だから
シックスデイを超えた存在を目指すっていう
意味なのかとイロイロと深読みしてみまいたが
大して意味などないのかもしれず。
まぁ、深読みは映画ファンの楽しみですからね。

DVD的には、ウィルスミスコレクターには買いかな…
コメンタリは3本入ってて充実してるみたいです。聞いてないけど。

あ、あと俺が判る位に訳が適当なのはイカガなモノかと思われます。
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2 コメント

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い、いかん (ぷよぱぱ)
2005-06-15 01:28:24
>まぁ、ナディアの原作を海底二万マイルと言い切る

根性を受け止めた身としては、アイ,ロボットも

生ヌル暖かい目で優しく見守ってあげるべきなのでしょう。



 夜中に、ここでバカ受けしてしまいました。

 修行が足りん・・・。



 わたしも、生ヌル暖かく見てみることにします。
返信する
今夜アジサイの意味が未だに理解できていません (にゅきみ)
2005-06-16 22:43:53
生ヌル暖かくお願いしますよ。

というか原作モノって微妙ですよね。

思い入れがあると別物だと判っていても

許せなかったりしますからね

鋼の錬金術師みたいにアニメでハマって

原作にたどり着くのはレアケースですよね



つかナディアの場合は脱力ツッコミでしたが…

おいおいおいおい、みたいな

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