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ナニゲに復活。

2009年10月の読書メーター

2009年11月03日 | 読んでみました
10月の読書メーター
読んだ本の数:7冊
読んだページ数:2574ページ

神様のパズル (ハルキ文庫)神様のパズル (ハルキ文庫)
神様と題名につけるためには「フェンデッセン」に触れねば為らぬのか。というワケで昔読んだ気はするのですが、手持ちのハミルトン短編集「反対進化」「眠れる人魚の島」を探してみました。が、やはり収録なし。無念。天才主人公穂瑞のモラトリアム期間突破の糸口として設定された「宇宙は作れるのか?」というお題。ネタ的に「終わりなき平和」「創世記機械」「万物理論」を彷彿とさせますが、こちらは完全な学園モノ。SF部も青春部も、もっと厚く書いて欲しい気もしますが、サラッと書かないと破綻するネタだしねぇ…。別の作品も読まねば
読了日:10月28日 著者:機本 伸司
マルドゥック・スクランブル―The Third Exhaust 排気 (ハヤカワ文庫JA)マルドゥック・スクランブル―The Third Exhaust 排気 (ハヤカワ文庫JA)
マルドゥックヴェロシティを読み終わったので再読。スターウォーズ的な表現を使うとエピソード6か。印象的というより、既に変質的な域に達しているブラックジャックの描写は何度読んでも圧巻。ボイルドとのラストバトルもそのままの勢いで乗り切った感。しかし、続編を読み終わった後に読んでも、物語の破綻が殆ど無いのが凄い。そして、こちらの方が凄いかも、と思わせる文章力。うむ。再読してよかった。大満足
読了日:10月25日 著者:冲方 丁
マルドゥック・スクランブル―The Second Combustion 燃焼 (ハヤカワ文庫JA)マルドゥック・スクランブル―The Second Combustion 燃焼 (ハヤカワ文庫JA)
マルドゥックヴェロシティを読み終わったので再読。楽園とベルウィングがこんなにも印象的なのに、3巻読み終わった後の自分の記憶には殆ど残っていなかったのが驚き。やはりバロットの成長譚として読んでしまうなぁ…。ヴェロシティを読んだあとの方が、楽しめる気がします。
読了日:10月18日 著者:冲方 丁
マルドゥック・スクランブル―The First Compression 圧縮 (ハヤカワ文庫JA)マルドゥック・スクランブル―The First Compression 圧縮 (ハヤカワ文庫JA)
今更ながらマルドゥック・ヴェロシティを読み終わったので、5年ぶりに再読。初読の時は文体とバイオレンスに目が行きましたが、ウフコックとボイルドの関係を知ったからか、再読だからか、父になったからか、バロットの心理的な成長譚として読んでしまいます。というかヴェロシティの方が文章が上手い気がしてたけど、スクランブルの時点で既に完成されている感。あと、菊池秀行か、山田風太郎か、という表現を使いたくなるくらいにフリークス多すぎ。面白いけど。あとバロットの体術は「マトリックス」というよりも「リベリオン」のガン=カタかと
読了日:10月11日 著者:冲方 丁
神は沈黙せず〈下〉 (角川文庫)神は沈黙せず〈下〉 (角川文庫)
下巻は物語を回すことがメインになったせいか、上巻のようなウンチクまみれになっていなかったのがザンネン。個人的にはオチをつけずにもう一冊分くらいウンチク詰め込んで欲しかったです。物語全体としては非常に面白かったのですが、オチが普通すぎた…。到達するまでの過程が全てという事かな。というか、二十歳超えたら誰もが一度は帰着するのでは?記号着地問題は今まさに1歳半の娘が学習中。ちなみに殆どの事象はテンプレートで実装済みで、初期学習はかなり軽量なシステムっぽいです。すごいな人間。
読了日:10月07日 著者:山本 弘
神は沈黙せず〈上〉 (角川文庫)神は沈黙せず〈上〉 (角川文庫)
単純に楽しめました。GA(遺伝的アルゴリズム)、AL(仮想生物)共に大学で研究してましたし、「いまどきの神サマ」とか新カルト創成期を見ながら育ったし、自分自身もユリゲラーやノストラダムスの大予言世代だし、つまりハマるしか無いっつーか。読む側も最大限に楽しめるようにリアルとアンリアルの境界をあえて意識しないようにして、作品世界に捨て身でダイブしちゃいました。あと、大森さんの解説は嬉しいんだけど、本作では解説とかは下巻まで封印して欲しかった…
読了日:10月05日 著者:山本 弘
そばかすのフィギュア (ハヤカワ文庫 JA ス 1-4)そばかすのフィギュア (ハヤカワ文庫 JA ス 1-4)
最初の2編は、あまり好みではなかったのでジャケ買い失敗か?と思ったのですが、表題作から後ろは全部当たりでした。良い。ファンタジィとSFの融合点がタニス・リー的というか、個人的には好みのブレンドというか…。まだ、印象が固まっていないので、もう2冊は読まねば。
読了日:10月02日 著者:菅 浩江

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