夫婦でシネマ

夫婦で見た映画と、個別に見た映画について感想をかいてます。全て映画館で見た映画で、ミニシアター系の映画をたくさん紹介!

サロゲート

2010年03月06日 | さ行の映画
Story
近未来、人類の98%は自らの身代わりとなる“サロゲート”というロボットを日常生活に使用していた。ある深夜、青年と若い女性がクラブ前で殺された。その二人は実はサロゲートで、眼球を破壊され、IDチップも黒こげになっている。FBI捜査官のグリアー(ブルース・ウィリス)とピータース(ラダ・ミッチェル)が女性のサロゲートの持ち主を訪ねると、太った男が目から血を流し死んでいた…。サロゲートの破壊により持ち主まで死んでしまうという、未曾有の事件が発生した。(goo映画より)
2009年/アメリカ/ジョナサン・モストウ監督作品





評価 ★★★☆☆

!! ネタバレ注意!! まだ観てない人は読まないで下さい。

期待してなかっただけに、これは拾い物のSFでした。監督は観終わって気づいたけどジョナサン・モストウ。前作「T3」('03)はコケてしまいましたが、今回は「ブレーキ・ダウン」('97)、「U-571」('00)の時の彼の本領が発揮されました。

人間達は社会生活にサロゲートと呼ばれる身代わりロボットを使い、自分たちはアパートに引きこもっている近未来。サロゲートがイケメン揃い。しかし、人間そっくりだがどこかぎこちないCG処理が効果的。
ブルース・ウィリスのサロゲートが若い頃の彼に似ているのが懐かしい感じ。本人はコントローラーに寝そべって、遠隔操作でサロゲートを操る追跡シーンが新しい趣向で面白い。生身の彼に接するのが、奥さんのサロゲートで本人は現れないというのも夫婦の断絶を表して皮肉な味。
サロゲートというSFガジェットを使いつつ、IT化した現代社会への警鐘が背景にあるように思えました。

サロゲートに過負荷をあたえて、コントロールしている人間までも抹殺してしまう装置を巡る攻防なのですが、最後にこれを利用して世界中のサロゲートを機能停止してしまいます。
このオチは、J・カーペンターの「エスケープ・フロム・L.A.」('95)のラストのセリフ「Welcome to the human race.」(人類へようこそ)に通じるものがありました。
小粒ながら、脚本の巧みさとアクション演出で魅せてくれる映画でしたね。

ところで、「エスケープ~」の時も気になったけど、あんな事やらかして飛行機は落ちてこないのでしょうか・・・(汗)




映画『サロゲート』公式サイト


(「サロゲート」 2010年2月 岡谷スカラ座にて鑑賞)

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4 コメント

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wancoさんへ (KGR)
2010-03-13 12:31:51
こちらこそどうも。

ラダ・ミッチェル。
「ピッチブラック」「ネバーランド」「マイ・ボディガード」でも見ました。

ラスト以外は面白かったんですが、ちょっと設定が甘い気もしました。
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KGRさんへ (wanco)
2010-03-14 01:19:10
KGRさん、いつもありがとうございます。

ラダ・ミッチェル。
「ピッチブラック」は未見ですが、他の2本にも出てたんですね。気がつきませんでした。
返信する
こんにちは。 (白くじら)
2010-06-13 13:20:02
確かにあまり便利になりすぎていく原題に対する警鐘の意味があったと思います。あの体力のなさなど、引きこもってばかりいると恐ろしいことになりそうです。ちょっとメタボ感もありましたし。

…飛行機、落ちたでしょうね。
もっとも落ちたのは全てサロゲートかもしれませんけど…でも都会に落ちたらさすがに寝ていた人は…くわばらくわばら。

ラダ・ミッチェルって「ピッチブラック」でも出ていたのですね。犠牲者の一人だったのだろうか。(>_<)

トラックバックありがとうございました。
こちらからもさせていただきました。
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頭上に注意ですね。 (wanco )
2010-06-22 22:20:39
白くじらさん、こんばんは。

飛行機以外にも、クレーンから荷物なんかが。。他にもたくさん落ちてきそうですね(汗)。

サロゲートを使ってる人間が皆、お疲れ様状態なのが哀しくなりましたね。さすがのウィリスも弱々しく感じました。

「ピッチブラック」を観てみたくなりました。たしか、コケてしまったヴィン・ディーゼルのSF超大作(『リディック』だったか?)の前編ですよね。
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