ナースいこのアメリカCNS&NP留学記

日本の看護師が、アメリカのがん看護CNS&NPを取得する大学院に通う留学の日記

Swine flu

2009-04-30 10:05:29 | 日常生活
豚インフルエンザが蔓延しております。アメリカでもついに死亡者が出たとか。テレビでもこの話題で持ちきり。

心配してメールを下さった方々、どうもありがとうございます。私は今のところぴんぴんしております。

RNの仕事をゲットしたクラスメイトBが週末にインフルエンザの症状が出たが、普通のインフルエンザだった。ただのと言っても、普通のインフルエンザでもかなり辛い。2年前にかかった時には、死ぬかと思ったくらい辛かった。全身筋肉痛、関節痛、悪寒、高度発熱に悩まされ、体温が39度まで下がった時には、楽になった~~と心の底から思ったほど。

私のいる町からかなり離れたコネチカット州内のあるところで、学校閉鎖が起きたり、お隣のニューヨーク州で感染者が10名ほど出ている。メキシコのお隣のアメリカと言っても、この州はどちらかというとカナダ寄りだが、確実に迫っている。

連日のように大学やニューヨークの日本領事館からこのインフルエンザ関係のメールが届いている。だが、こちらでは皆んな割と平然としている。

あの9.11が起きた時にフィラデルフィアにいた。その後炭疽菌事件なども起きた。あの時の悔しさや恐怖感に比べたら、私も今回はあまり恐ろしくは感じていない。警戒心が足りない?アメリカ人がこういった恐ろしいことに慣れてきたから?

手洗い、うがいとできることはして用心するしかない。

ONS学術集会

2009-04-29 01:07:42 | がん情報

あさってから、今年のアメリカがん看護協会(ONS)の学会がテキサス州で始まる。昨年は日本から参加したほど、この学会はとても有意義で、内容だけでなくいい刺激をもらえるから、今年も参加しようと思っていた。諸事情で今年は断念。

ONSが発行しているClinical Journal of oncology nursingという雑誌を先ほど読んでいたら、学会中にIMERというリサーチ&教育機関が非ホジキンリンパ腫のシンポジウムのスポンサーをするという記事を見つけた。うれしいことに学会に参加できない人のために、オンラインでも聴講できるらしく、先ほどhttp://imeronline.com/gxpsites/hgxpp001.aspx?11,52,91,O,E,0で登録した。

他にも乳がんのTarget therapy、大腸がん、多発性骨髄腫などのシンポジウムもオンラインで聴講できるようだ。RNなどのライセンス更新に必要な継続看護教育CE単位もゲットできる。無料で、日本からの聴講もたぶん可能だと思う。

IMERのHomeというところをクリックすると、学会とは全く関係なく、がん情報や他のCE単位をもらえるオンライン講座の情報も載っている。

追記(4月29日):ONS学会中に開催された多発性骨髄腫セミナーをオンラインで聴講した。内容はとてもわかりやすかったし、シラバスもダウンロードできるし、質問も随時できるし、しかも無料(←しつこい?学生にはありがたいから。。)なので、お勧めです。聴講にはオンラインで事前登録が必要です。


あと一息

2009-04-28 19:16:59 | 留学生活
学期末で、プレゼンやレポート締め切りに追われている。

今日もプレゼンが2つもあった。1つ目は、実習のカンファレンスで、今学期に受け持った患者さんの問題点を1つ選んで発表するというもの。私はHand-foot syndromeにした。日本語名は確か手足症候群。抗がん剤が末梢血管から微妙に漏れ出したり、手や足などに圧力がかかることで抗がん剤が正常組織にダメージを与え発症する副作用で、発赤や腫脹、神経障害、ひどくなると水泡形成して、ADLにも影響が出る。受け持った患者さんは、Refractory AMLに効果が高いと言われている(overall complete response rate 60%!!) ClofarabineとCytarabineのコンビネーション抗がん剤治療を受けた。アメリカで1年半前くらいにFDAで認可された比較的新しいレジメン。まだ手足症候群の発症率は発表されていないが、実習先の病院で実施した40名の患者さんの40%に発生している。結構リスクが高い。

患者さんの状態を簡潔に説明し、この2剤の抗がん剤の説明、併用することで得られる治療効果を調べた文献を探し、そして手足症候群の定義、発生機序、発生率、リスクファクター、起こしやすい抗がん剤の説明、治療方法、予防方法などなどを調べて制限時間の30分ほどで発表した。

調べてわかったことは、この副作用について正確なデータが少なく、まだ予防方法は確立していないこと。効果があると発表された研究結果も、対象にした患者さんが少なかったり、ある1種類の抗がん剤を対象にしていたりで、高いエビデンスのある予防方法や治療方法がないのだ。

CNSとして、発表された方法を鵜呑みにするのではなく、どの程度のエビデンスがあるのか吟味して、エビデンスに基づいた看護をすることが必要。効果があるかもしれないと発表された治療/予防方法を1つ1つ文献検索して、どれほどのエビデンスがあるのか調べ、どの程度信頼してよいのかも発表した。使った文献計40本ほど。プレゼン用だけでなく、日々の看護実践の中でこの作業をすることがCNSとしては必要だ。この点がRNとCNSの大きな違い。

もう1つのプレゼンは卒業研究ので、日本のとちょっと違うが口頭試問みたいなプレゼン。先生だけでなく、クラスメイトのいるところで発表。

このプレゼンが終わって、とても気持ちが楽になった。夏休みまでのあと2週間で、卒業研究のFinal Proposalのレポート、実習残り30時間+レポート2週分、学期末テスト2つ(臨床薬理学とがん看護各論)だけで終わる。ゴールが見えてきた。

先週末から気温が急上昇して、今日は華氏93度(摂氏33度くらい?)まで上がった。今日は寝不足な上に、この暑さで眠くて仕方ない。明日は最低気温が0度になるようだから、今日はゆっくり休んで、明日からまた頑張ろう。

パーティー三昧

2009-04-24 22:21:10 | 留学生活
今週はパーティー三昧の1週間。

昨日はクラスメイトAのBirthday Partyで、友達12人とレストランでお祝いして、2次会はバーへ移動。いつも思うけど、おしゃべりの私でも驚くほどアメリカ人はよくしゃべる。だから料理なんてすぐに冷めてしまう。

明日は日本人の友達のお子さんの1歳のBirthday Party,日曜日はうちの大学で小児心臓外科医をされている日本人ドクターのお宅でBBQ Party。来週またプレゼンが2つもあるのに、今日は眼科再診してまた散瞳されて、5時間ほど何もできなかったし、準備ができるのかちょっと不安になってきた。

桜がやっと咲き、春が来たのを実感する。湿度が高い気候が苦手で、日本では春があまり好きではなかったが、こちらは気温が上がってもからっとしているからすごしやすい。今週末は30度近くまで上がる予定。雪がずっと積もっていた寒い冬を経験したからこそ、この春を満喫できる。遊ぶ時は遊んで、勉強も頑張ろう。

CV完成

2009-04-24 22:04:58 | ビザ関係
ついに履歴書(CV)が完成した。

昨日半日かけて書き、今日フィラデルフィアの友達Dianaにメールで送り、先ほど電話で添削してもらった。Dianaは文章を書く天才。大学時代からレポートを添削してもらっている。苦労はしているが、大学院でも何とかついていけるだけのライティング力がついたのは彼女のおかげ。いまだに冠詞のa, theの使い分けが苦手だが、彼女のおかげでほとんど間違えなくなってきた。アメリカ人でも冠詞の説明が出来る人は少ないが、彼女は例を使いながら説明できるのだ。その他単語の微妙な使い分けなど、彼女はわかりやすく説明してくれる。すごい人だ。

私ごときのCVでも、計5枚になった。こちらでは、性別、生年月日、扶養家族の有無などは通常書かない。

CVの構成は、自分のセールスポイント、職歴(どこでいつからいつまで働いたかだけでなく、どんなポジションで、どんなことをしたのか具体的に書く)、学歴、学会や文献発表したこと、ボランティア経験、加入している学会、技術(語学やコンピュータースキルなど)など。

これからクラスメイトKにも見てもらい、最終的にアドバイザーTにチェックしてもらう予定。そしていよいよ来週アプライする。当たって砕けるしかない。