9.14(金)-17(月)
笊ガ岳から北上した。
9.14(金)
4:10 自宅発
6:40-6:55 老平
8:25-8:45 広河原 1051m
9:30-9:40 山の神
12:15-12:20 桧横手山 2021m
14:25-14:35 布引山 2583m
15:45 笊ガ岳 2629m
中央高速、南甲府IC経由で、
6:30すぎに老平到着。家から2.5hだ。意外と近い。
シェル子(MC)を置いて山に入った。
老平で、標高500mくらいだろうか。
駐車場には、ほかに2台車が停っていた。
約1.5hで、広河原
水量が少なかったので、靴のまま徒渉できた。
今回、春に購入したグラナイトギア・クラウンのデビューだ。
重さ約1kなので、ミレーのデカザックより、1.5k近く軽い。
昨夜、家で量ったら、ベースウェイトで7.4k
食料入れて、丁度10k
広河原で、水を5k加えて16k前後だと思うが、
このくらいが、このザックの限界のようだ。
2.5hで、山の神
道は明瞭
エンドレスな登り
汗が止まらない。
5hちょっとで、桧横手山 2021m
ようやく1500m上がったか。
しかし、きつい、きつい。
南側の布引大崩
布引山のピークが近い
14:30前 布引山山頂 2583m
眺望はなし
ここまで7.5h
この先に、テントが張れる場所が何カ所かあり、
オレンジ色のエアライズが1張りあった。
かなりへばっていたので、
ここにテントを張ろうか、随分迷ったが、
予定とおり笊ガ岳まで頑張ろう。
一度、200mくらい下がって、また登らないといけない。
曇っているから、登っても眺望はないかな。
最低鞍部を過ぎて、最後の登りに入ったら、
青空が顔を出し始めた。笊ガ岳のピークらしきも見えてきて、
俄然元気が出てきて、ペースを上げて登った。
このあたりで、上から、年配の男性が降りてきた。
60歳前後だろうか?よく陽に灼けて、強そうだ。
布引山のテントはこの男性ので、
老平から入って、明日、老平に降りるらしい。
16:00前に、笊ガ岳 山頂2629m 山梨百名山
素直に嬉しい! むふふ
山頂直下にテントを張れるスペースがある。
だけど2張が限度か。
雲海に沈む夕日
聖岳あたりが真横のはずだが・・・
このピークは上河内岳かな?
9.15(土)
5:35 笊ガ岳 2629m
8:15-8:30 生木割山 2539m
9:20 天上小屋山
11:30-11:55 伝付峠
14:35-14:45 奈良田越 1970m
15:30 白剥山 2237m
朝焼け
小笊の上に富士山
西側は曇っていた。
伝付峠を目指す
すぐに椹島へ下る分岐点
道は明瞭だが藪っぽく、朝露?で、パンツもびっしょり。
間もなく、靴下のつま先が湿っぽくなってきた。???
スパッツを持ってくればよかったな。
西側も雲が取れてきた。
8月に登った赤石岳、荒川岳
ハイマツ尾山の登りで、
笊ガ岳を振り返った。
この後、ハイマツ尾山の山頂を目指すが、
道が不明瞭で、藪も深く、3回ほどチャレンジしたが、
あきらめて、生木割山に向かうが、今度は下に戻りすぎてしまい、
登り返すのも面倒になり、ガレ場を横断した。が、これは×だ。
8:00すぎ 生木割山 2539m 眺望はなし
藪漕ぎで、ザックのサイドポケットに入れておいた
「トイレセット」が消えていた。
水場分岐の手前でも1度道がわからなくなり、
予定より時間がかかってしまった。うむむ
生木割山から伝付峠までは、稜線の西側に、気持ちのいいトラバース道が続く。
樹林の合間に、赤石岳、荒川岳が見える。
が、3hも歩くとさすがに飽きてくる。
11:30 伝付峠
新倉に降りる道にある水場に水汲みに降りると、
水場で単独行の男性がいた。この日初めて会った人間。
昨夜は二軒小屋泊で、このまま新倉方面へ降りるとのこと。
(看板では通行止めだったが・・・)
ここで、水を5k補充し、ザックが再び重くなる。
水場までは下り7分・登り10分というところか。
伝付峠から奈良田越までは林道歩きだが、林道といっても
崩壊カ所が多くあり、荒れてしまっている。
単調な道、重いザック、靴下が濡れてマメができて痛む足
で、ペースがまったく上がらない。
今日は笹山南峰まで行く予定だったが、これでは無理だ。
それでも進み続けると、西側に塩見岳の蝙蝠尾根
徳右衛門岳の山頂は雲の中
正面にはようやく笹山に続く尾根が見えてきた。
奈良田越はもうすぐだ。
だが、ビバークに適した場所を見つける度に、
ザックを降ろす誘惑に駆られる。
14:30すぎ 奈良田越
伝付峠から2.5hかかってしまった。
平坦地が広いので、テントを楽に張れるが、
明日、明後日のことを考えると、もう少し先にすすんでおきたい。
奈良田越から45分登って、
白剥山山頂 2237m で15:30
ここで、自分より少し年配の男性が休んでいて、お互いビックリ。
前夜、北岳山荘泊まりで、南下してきたとのこと。
この男性も強そうな人だ。
伝付峠から新倉方面に降りたいらしいが、
通行止めなので、椹島に降りようかと迷っていた。
男性に、この先、テントを張るのにいい場所があるかと
尋ねると、この先アップダウンが結構あるし、
それほどいい場所は無いとのことなので、
ここでテントを張ることにした。
男性は奈良田越で、テントを張ると言って降りていった。
9.16(日)
5:10 白剥山 2237m
7:25-7:35 笹山南峰 2717m
7:55-8:05 笹山北峰 2733m
9:10-9:20 白河内岳 2813m
10:00 大龍山 2767m
11:40-11:50 広河内岳 2895m
12:15 大門沢下降点
12:55-13:05 農鳥岳 3025m
13:45-13:50 西農鳥岳 3050m
14:25 農鳥小屋テント場
5:00すぎ白剥山出発 いい天気だ。
指導標にようやく笹山の文字が現れた。
笹山だ。
もうちょっとなのだが、道が不明瞭だ。
尾根のてっぺんを行けないときは、基本的に尾根の西側を歩く。
這松の藪で濡れてビッショリになった。
たちまち靴の中に水がたまってきた。???
7:30前に、笹山南峰 2717m
山梨百名山の標柱は南峰にあった。
北側に北岳のとんがりが顔を出した。
頂上は平坦でテントがかなり張れる。
頂上手前にもテントを張れる場所がかなり有り、
そちらは、赤石岳、荒川岳方面の眺望がグッドだった。
笹山南峰からすぐに笹山北峰
こちらは東海製紙の例のブッ太い標柱がある。
バックは塩見岳だ。
靴を脱いで、靴下を絞った。
蝙蝠尾根の向に荒川岳
笊ガ岳方面 遠くになってきた。
富士山
北上を続ける。
蝙蝠岳と塩見岳
今度、あの稜線を歩こう。
白河内岳 2813m
塩見岳も角度が変わると違って見えてくる。
どこから見ても大きな山だ。
11:30すぎ 広河内岳 2895m
手前のピークで休んで、足のマメのメンテをしていたら、
若い男性がやってきた。
今朝、奈良田発5:00で、3時間50分で笹山を登ったとのこと。
この先、大門沢下降点から奈良田に降りるとのことだ。
健脚だあ〜
農鳥方面は、ちょっと雲が出てきた。
12:00すぎ 大門沢下降点
ここまで来ると、登山者がわんさか現れた。3連休だもんなあ。
登山者で賑わう農鳥岳を越えて、西農鳥へ向かった。
西農鳥岳 3050m
3年前に登ったときには標柱は無かったが・・・
この東海製紙の標柱は置いてあるだけで、まだボルト止めもしていない。
しかし、東海製紙の社有林ってどこまであるのか?広大だな。
間ノ岳の手前 ガスの切れ間に農鳥小屋が見えてきた。
14:30前 農鳥小屋テント場に到着
稜線の西側にテントを張った。
14:00前だったら、北岳山荘まで行こうと思っていた(+3h)が、
足のマメも痛くて、ペースが上がらず断念した。
靴と靴下、シャツ、パンツを干して、
ビールを飲んでまったりした。むふふ
9.17(日)
2:25 農鳥小屋テント場
間ノ岳方面へ20mすすむ
2:55-5:45 農鳥小屋テント場
6:25 西農鳥岳
7:00 農鳥岳
7:30 大門沢下降点
9:20-9:30 大門沢小屋
12:30ー13:55 奈良田 (奈良田の湯でさっぱり)
13:55 奈良田発・見延行 乗合バス
14:40 大島バス停から徒歩
16:00 老平
雲が流れると星が瞬いていた。
1:00起床、2:30前ヘッドライトを点けて出発
(広河原発14:00のバスには乗らないといけない。)
テント撤収時に強風が吹き、必死でテントを抑えていたら、
その隙に、グランドシートを飛ばされてしまった。とほほ
(山にしたらゴミだ。申し訳ない。トイレセットもだな。)
靴も乾いたし、破けたマメもメンテした。
まだ、北岳・そして小太郎山をあきらめてはいなかった。
しかし・・・20mほど歩いて、突然、不安に襲われた。
んんん???なんだこの気持ちは?
すると、すぐに風が吹き出し、小雨がパラツキ出した。
農鳥小屋まで戻り、小屋の売店の軒先に座り込んで様子を見る。
うむむ
そのまま30分近く経って、身体も冷えてきた。
雨、風も強くなってきたので、テント場に戻り、
再びテントを張った。
BDは、インナーポール式なので、テントの中に靴のまま入って、
テントを広げた。
強い風雨
まだペグを打ってないので、靴のままテントの中で
大の字になり、中から四隅を抑えた。
少し小降りになったところで、外に出てペグを打った。
テントの中でしばらく放心状態。
俺は何をやろうとしたんだ???
あのまま先にすすんだら間ノ岳の上3100mの稜線で、
真っ暗闇の中、一人、強い風雨で、
非道い目にあっただろう。
5:30すぎ雨の中、農鳥小屋テント場出発
大門沢下降点に戻って、奈良田へ降りることにした。
テント場のテントはほとんど撤収済みだった。
間もなく、靴の中に水が入ってきた。ゴアテックスが切れているのだ。
両足のマメに、「痛くない。痛くない。」と自分に暗示をかけながら、
大門沢を降りた。
大門沢小屋をすぎると、ようやく青空が顔を出した。
さあ、家に帰ろう。