最近のみーや★
twitterとメールで食べ歩きやら、宇宙系イベント参加やら、MHP3やらをポチポチとやってます。
 



身近にサイエンス「なぞなぞ宇宙講座2」 漫画の内のSF設定とは?
【出演】野田篤司(宇宙機エンジニア)、八谷和彦(メディアアーティスト)、藤谷文子(作家/女優)
【Guest】萩尾望都(漫画家)

11月9日に有給休暇を取り損ねてしまい、仕事を大急ぎで片付けて18時過ぎに新宿:ロフトプラスワンに到着してみると、20人ほど並んでいる程度でした。
さすがに平日だし、ロケットまつりの時ほどすごいことにはならないか。(^^;

お客さんに女性が目立ちました。
といっても、全体の3~4割程度だけど、ロケットまつりでは女性はほぼいないので、かなり違って見えます。
挙手で調べてみたら、萩尾さんのファンで野田さんのことは知らない人が約半数、ロケットまつりから流れてきた人が約半数。
みーや★はもちろん後者で、しかも萩尾さんは“11人いる!”の作者だとかろうじて知っているだけで、しかも“11人いる!”は読んだことが無いという。。。

客席右手側(座敷席)にはあさりさん、松浦さん、笹本さんのロケットまつりメンバーが陣取ってました。




前半。
メインの3人で今回のお題である、漫画のSF設定について語って行きます。

●ドラゴンボール
サイヤ人が地球に来るときに、球形のカプセルに乗ってきましたが、中身がサイヤ人であるという条件であれば、大気圏突入は不可能ではないでしょうという話。

●21エモンとドラえもんでワープの説明に同じ方法を使っている
A4くらいの紙を横に置き、左の方にA、右のほうにBと書きます。
AからBに行く一番早い方法は? という問いに、AとBを直線で結んだルートと回答するのですが、正解は紙を持ち上げてAとBをくっつける。
とんち問題のような回答ですが、これがSFで言うところのワープなのです。
空間を強引に捻じ曲げることが出来れば、どこに行くのにも相対性理論なんか気にしなくていいよね、という便利な話。
そもそも、相対性理論のおかげで、船の速度を上げても、ある星に到着するには人間の寿命を全て費やしても足りないというのを乗り越えるために考え出された手法だと思うのですが、理論の世界では、不可能ではないという話も。
この宇宙も微妙に湾曲していて、50億光年より遠くを見る場合は、物が小さく見えないとか。
この話の詳細は、野田司令のblog:遠近法が通用しない!?をお読みください。
みーや★には説明し切れません。(^^;

●銀河鉄道999
作品がすごいというのは周知の事実だけど、科学考察をしようにもどうにもならない。
もちろん、SF的な設定はあるのだけれど。

●宇宙戦艦ヤマト
波動砲ってなに?
これも結局999と同じで、作品世界を成り立たせるための特殊設定という以上に科学考証のしようがないと。
フライホイールもシリンダーも個別に見ると大したこと無いのに、宇宙戦艦ヤマトに組み込まれてしまうとすごそうに見えるのは不思議です。




後半。
萩尾さんが呼ばれて、11人いる!からスタート。

●野田さんの人生が決まった話
11人いる!に書かれている軌道の意味を知りたいというのが動機で、NASDAの軌道設計部門にたどり着いたとのこと。
プロとなった今は、その軌道はおかしいとか言えてしまうけど、それを知らなかった時に読んだ説得力はすごかったと。

●宇宙船の中に熱制御のための機関を搭載しているのはすごいという話
よほど宇宙機について詳しくなければ熱問題について出てこないと、野田さん。
萩尾さんによれば、密室を考察して行くと、暑くなるか冷たくなるかになってしまうので、そういうものが必要だろうからと登場させたとのこと。

他の萩尾さんの作品についても触れようとするのですが、そのたびに脱線してました。(^^;

●11人いる!の構想
萩尾さんが高校生のころ、ネタ帳を作っていて、プロデビューしてからもそれを参考に書いたこともあるそうです。
11人いる!は、そのネタ帳から出てきたもので、当初は人数が決まっていなかったとか。
萩尾さんは野田さんと同様に、アーサー・C・クラークやハインラインなどを愛読していたそうで、火星よく登場するのも、当時火星がブームだったからだとか。

●お客さんからの質問:ネタ帳で未発表のものは?
今から読み返してみると、当時と感性が違ってしまっているので、書けないものがいくつかあるそうです。
その中からひとつ、面白そうなネタを披露されたのですが、自分以外の誰かが書いてくれるなら読んでみたいとのこと。
公開しちゃっていいのかな・・・?

●野田さんはSFを書かないの?
藤谷さんの質問。
技術・理論的に検証された内容のものになってしまいがちで、面白いものにはならないと自覚されたのだとか。
それ以来、持ち込まれたアイディアを理論的に裏付ける裏方に徹しているとのこと。





今回のイベントでは萩尾さんのサイン入り11人いる!を会場のどなたかにプレゼントすると、開始時アナウンスされました。
プレゼントの方法は、売り上げに貢献した人ということで、1品注文につき抽選券1枚プレゼント。
みーや★は抽選あるなしを気にせずに色々飲食していて、青(線付き)16~18と黄44~47抽選券、計7枚を入手しました。
サイン本の他に萩尾さんが持ち込んだ“小松左京マガジン”が8冊あり、これに八谷さんが休憩時間中に上映したOpen SkyのDVDと、野田さんが持ち込んだ宇宙食をプレゼントに追加して、当選者が「11人いる!」ということになりました。

ちなみにこの宇宙食、みーや★は結構好きなのですが、まずいという人も多いですね。
初めてインスタントラーメンを食べたときに“まずい”と感じても、2度目に食べたときは味の種類がわかっているので“おいしい”と認識できるようになるのと同じで、時間をあけてからもう一度食べてみることをお勧めします。
なにしろインスタントラーメンがラーメンとは違う味なのと同様、表記されている味とは違う味の食べ物ですからね。(^^;


さて、問題の抽選。
各アイテムに、萩尾さんが当日の出演者をネタに描いた色紙のコピー(A3)がセットで渡されることになりました。

全員火星人化してます(^^;
この色紙の原版は、野田さんが持ち帰って家宝にするのだとか。

抽選自体はさくさく進み、途中、黄43と黄48と、みーや★持っている抽選券の両外側が当選したりして、どきどきしながら10人確定。
いよいよ最後の“11人いる!”の抽選です。

「黄色の44番」・・・どきっ!
舞台袖まで行くと、斉藤さん(店員)が「線なしですよね?」と確認。
線なしの黄44番だったので、みーや★がサイン本もらってしまいました。

最初に書いたように、みーや★は萩尾さんのことを“11人いる!”の作者だという程度の認識しかないやつです。
期待していたファンの方、ごめんなさい。
でも、ゆずりません。(^^;

11人いる!は、週末にゆっくり読むことにします。


コメント ( 5 ) | Trackback ( 0 )



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コメント
 
 
 
Unknown (Cの人)
2005-11-10 16:48:17
漫画のSFを真面目に考える面白いですね。

昔でてた空想科学の本の

ウルトラマンやゴジラを科学的に考えてみる

夢が壊れるからもしれませんが、年を重ねると

思わず吹いてしまう設定もあって楽しいです。



SFの漫画ですけど宜しければ

こちらの方達のどうでしょうか?

岡崎二郎・管原雅雪

お時間ありましたら読んでみて下さい

私の好きな作家の方々です

 
 
 
Unknown (みーや★)
2005-11-14 11:47:49
“管原雅雪”だと、Amazon.co.jpでサーチ引っかからないです・・??



岡崎二郎:緑の黙示録が面白そうなので、注文してみました。

 
 
 
Unknown (Cの人)
2005-11-14 17:02:47
う~ん、検索にかかったので張っておきます

管原雅雪↓

ttp://www.amazon.co.jp/exec/obidos/search-handle-url/index=books-jp&field-author=%E8%8F%85%E5%8E%9F%20%E9%9B%85%E9%9B%AA/249-0160325-8905932



あと岡崎さんの著書ですが

アフター0が私の好きな作品ですね

これもショート・ショートの短編集ですよ



11人いるのような、似たような特殊な状態に閉じ込められた話の作品は多いの探してみるのも面白いかもしれません

 
 
 
TBありがとうございます (moyo)
2005-11-18 10:52:55
はじめまして。

トラックバックありがとうございます。

めったにないTBなので嬉しいです、しかも、こんな詳細なイベントレポート、しかもしかも、画像つきレポート!!

萩尾ファンとして感謝です。



「11人いる!」は萩尾SFで一番一般受けしている作品ですが、それ以前の時期のものも私は好きです。当時のSF少女で読み始めの動機が萩尾SFという人は多いのです。

気が向かれたら読んでみてくださいませ。
 
 
 
Unknown (みーや★)
2005-11-18 22:42:51
moyoさん>



はじめまして。

野田司令blogのTBから、「内容が知りたい」とのことでしたのでTBさせていただきました。



詳細なとありますけど、これでも内容半分だったりします。

録音してあるので、詳細なレポートを作ろうと思えば作れますが、「ここだけの話」もいくつかあったので、こんなレポートになりました。

 
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