ウサギ8

どこでもドアを抜けると、そこは太陽のような地球に照らされた月。そして、赤茶けた海とオレンジ色の空にレモン色の雲。海の流れは速く、荒波が起きている。現在の地球より近くにある月は、時間をかけ引力に引かれ表面にあるものを地球に奪われてゆく。それでも地球より若い月は小さいものの、活発な活動をしている。表面すべての資源を奪われるまでは・・・・・。

【ドラえもん】　『・・・・・水だ！・・・・・いや、海だーーーーー！　あっ！それより、のび太君・・・・・？うわぁーーーーー！あんなところまで流されてる！！！大変だ！大変だ！大変だ！早く！早く！早く！追い付かないーーーーー！のび太君ーーーーー！・・・・・あっ💡そうだ💡「とりよせバッグ！」・・・・・（あわてちゃダメダメ)え～っと・・・・・いたいた・・・・・よっこらしょ！・・・・・のび太君大丈夫？のび太君・・・・・おい！のび太ーーーーー！あっ！そうか！適応マントの破損のせいでのび太君の体は適応しなくなってきているんだ！じゃ～この新しい適応マントで・・・・・待てよ！それはやばい！ここがどんな環境なのかわからないままで適応マントを脱がせたらのび太君がどうなるか・・・・・そうだ💡この上にさらに羽織らせれば・・・・・』』

【博士】　『ドラえもんさん？ドラえもんさん？』

【ドラえもん】　『何！？今忙しいんだよ！後にして！』

【博士】　『適応マントで適応マントを適応させることは出来ますが、のび太様は除外されます。つまり、のび太様が適応できなくなります。適応マントは一対一！万が一破損してしまったなら、補修用でもある適応スプレーを噴射しなくてはなりません。』

【ドラえもん】　『えっ！そうなの(;'∀')・・・・・どうしよ(´Д｀)・・・・・』

【博士】　『しかし、適応スプレーはドラえもんさんが・・・・・』

【ドラえもん】　『うるさーーーーーい！！！！そんなことはわかっているよ！！！！』

【博士】　『・・・・・』

【ドラえもん】　『あっ💡そうだ💡またまた「とりよせバッグ！」これでタイムマシーンをとりよせて元の時代へ戻ってしまえば・・・・・あった！一旦戻ってのび太君の回復を待って・・・・・』

【博士】　『それから』

【ドラえもん】　『あきらめさせる！！』

【博士】　『あの～・・・・・もし！もしもですよ！のび太様があきらめるようなことになったとしても、約束通り、私の話は聴いてくれますよねぇ？・・・・・』

【ドラえもん】　『いいから急いで！のび太君、重いなぁ～サンプル博士も手伝って』

【博士】　『まったく！博士使いあらいのですから・・・・・』

【ドラえもん・博士】　『よいしょ！』ホイ！ドスン！

【ドラえもん】　それでは元の世界へ出発ーーーー！（ぴちゃ・・・・・ドロドロ・・・・・）ん？何？・・・・・なんだ、海水かぁ～・・・・・。』

 ドラえもんや博士は気付いていないが、肉眼では見えない小さな微生物が付着していた。

【ドラえもん】　『のび太君、のび太君・・・・・しかっりしろ！のび太君・・・・・』

【のび太夢の中】　『うわぁ～綺麗だなぁ～（光が集まり形を成してゆく）。蛍の群れだ！本当に綺麗だ(*‘∀‘)。（形が形成されそこには同い年くらいの少女が）あっ！人だ！でも少し違う・・・・・（ウサギのような長い耳を持つ「しずかちゃん」に似た女の子が・・・・・）しずかちゃん？ウサギの女神？・・・・・（ドラえもんの声が少しずつ聞こえ始め・・・・・）んんん～・・・・・あっ、ドラえもん・・・・・はっ！「しずかちゃん」違う！あの女の子は・・・・・』

【ドラえもん】　『しっかりしろよ、のび太君。・・・・・夢を見ていたんだね。でも良かったよ(^_^;)、一時はどうなるかと・・・・・これもサンプル博士のおかげだよ』

【博士】　『ｴﾍﾝ！であります（`ヘ´）』

【ドラえもん】　『大丈夫かい、のび太君・・・・・。』

【のび太】　『あ～何とか、大丈夫だよ』

【ドラえもん】　『助かったのはサンプル博士のおかげなんだよ。お礼を言っておきな・・・・・・。それと、いいかいのび太君、この経験で太古のすぎる地球がどれだけ危険なことろなのか解っただろ。も～やめておこうよ・・・・・』

【のび太】　『わかったよドラえもん・・・・・今回ばかりは無理なようだ・・・・・疲れたから、も～寝るよ』

のび太は次合うときにジャイアンやスネ夫たちに何かを言われるよりも、夢に見た女の子を思い浮かべていた。その子を、なんだか身近な存在に感じ、それはしずかちゃんに似ているからというわけでもなく、すぐそばにいる兄弟や親のような、物音で気付けるような存在に感じていた・・・・・

【ママ】　『のびちゃ～ん！ごはんよ～！』

【のび太】　『いらな～ぃ！』

【ママ】　『どうしたのかしら？？？？？ドラちゃん、学校で何かあったの？』

【パパ】　『男には、そういうときもあるさ(´▽｀)』

【ドラえもん】　『・・・・・』