九州神社紀行-ブログ

北九州近郊を中心に神社および周辺風景の撮影日記です。

八重垣神社(島根県松江市)

2010-02-09 14:58:01 | 神社参拝ー中国
 八重垣神社(島根県松江市)を掲載しました。

 八重垣神社(やえがきじんじゃ)
【鎮座地】〒690-0035 島根県松江市佐草町227 旧出雲国 意宇郡
【御祭神】素盞嗚尊 櫛稻田姫命 (合祀)大己貴命 青幡佐久佐日古命
【例祭】 10月20日 例祭
【旧社格等】県社(現別表神社)
      式内社 出雲國意宇郡 佐久佐神社
【御由緒】
  八重垣神社由来記
 早く出雲の八重垣様に縁の結びが願いたい という歌は出雲において最も古い民謡で御祭神も八岐大蛇を退治し、高天原第一の英雄素盞鳴尊と国の乙女の花とうたわれた稲田姫の御夫婦がおまつりしてあります。
 素盞鳴尊が八岐大蛇を御退治になる際斐の川上から七里を離れた佐草女の森(奥の院)が安全な場所であるとしてえらび大杉を中心に八重垣を造って姫をお隠しなさいました。そして大蛇を退治して、「八雲立つ出雲八重垣妻込みに八重垣造る其の八重垣を」という喜びの歌をうたい両親の許しを得て「いざさらばいざさらば連れて帰らむ佐草の郷に」という出雲神楽歌にもある通りこの佐草の地に宮造りして御夫婦の宮居とされ縁結びの道をひらき掠奪結婚から正式結婚の範を示し出雲の縁結びの大神として、又家庭和合、子孫繁栄、安産、災難除、和歌の祖神として古来朝廷、国司、藩主の崇敬が厚く御神徳高い神国出雲の古社であり名社であります。
 境内には夫婦椿、傑作な狛犬、神社界日本最古の壁画、鏡の池、八重垣連山(百穴)等あります。
 (境内由来記掲示板より)

 島根県の県庁所在地松江市にあります。JR松江駅から国道9号線をこえて南におよそ5km、佐草町の県道246号線沿いに境内入口の鳥居です。

 随神門から拝殿鳥居をくぐると左に手水舎、正面すぐに随神門です。
随神門を入ると右に社務所から授与所が並び、正面に拝殿から本殿です。

 拝殿 
天つ神の素盞嗚尊と地つ神の稲田姫命が御両親の脚魔乳・手魔乳の承諾を得られ正式結婚をしたという故事にちなみ当社は縁結びの神として古くから信仰されています。
 拝殿の扁額には「八重垣神社 奉賛会総裁 細田吉蔵謹書」とあります。氏は元自民党幹事長細田博之氏の父君です

 参拝時(10月20日15:00頃)丁度、当社三大祭のひとつ、秋の例祭の神事が行われていました。全くの偶然で、川口探検隊が100年に一度の奇祭に遭遇する場面を思い出しました。

  社殿全景
 現在の本殿は江戸中期、拝殿は昭和39年(1964)の再建され、直近では平成15年の遷宮で本殿および拝殿の屋根の葺替え、拝殿表面のの清掃改修工事が行われています。 

  本殿 
 創建時期は不詳ですが、もと素盞鳴尊が八岐大蛇退治後、新居建築された大東町須賀より佐久佐神社の境内(佐草の現在地)移されたと伝えられています。
 規模はあまり大きくありませんが、檜皮葺葺、大社造りの荘厳な本殿です。意宇六社(神魂神社、熊野神社、揖夜神社、真名井神社、八重垣神社、六所神社)の一つに数えられています。
 合祀神の青幡佐久佐日古命は『出雲国風土記』に大草郷の地名起源譚としてのみ見え、社名は同書に佐久佐社とある。『延喜式神名帳』に佐久佐神社と載せているが、当社か六所神社のいづれかはっきりしない。(神社辞典)とあります。

 本殿左横には境内社・貴布禰神社(御祭神は伊邪那岐神が迦具土神を斬り殺した際に生まれた高龗神と、稲荷神の倉稲魂命の二柱)と手魔乳神社(御祭神は稲田姫命の母君、手魔乳命)の2社が並んでいます。
 
 素盞嗚尊御歌の歌碑拝殿の左、宝物殿の前にあります。
当社の社名にもなっている「八雲立つ 出雲八重垣 妻籠みに 八重垣つくる その八重垣を」です

  奥の院、佐久佐女の森の入口
 境内左を奥に進み、小川に架かる神橋を渡ると稲田姫命が八岐大蛇退治の際、避難した場所と伝わる「佐久佐女の森」の入口です。左に神秘夫婦椿 子宝椿があります。

 夫婦杉鬱蒼とした森をしばらく進むとあります。
稲田姫命が八岐大蛇から隠れるために奥の院の夫婦杉に身を隠した故事にちなむ、5月3日の身隠神事でこの夫婦杉に神幸祭が執り行われます。

  鏡の池(縁結び占いの池)
 稲田姫命が飲料水とし、また姿を写した池で姿見の池、鏡の池と云われています。現在半紙に硬貨をのせて縁結びの占いをする若いカップルで賑わっています。

  鏡の池(縁結び占いの池)
出雲八重垣 鏡の池に、写す二人の晴姿
 この池は稲田姫命が八岐大蛇の難をさ避けるため、森の大杉を中心に八重垣を造って御避難中、日々の飲料水とし、又御姿を御写され美容調整された池で鏡の池(姿見の池)といいます。
 こんこんと湧き出る清水は昔ながらの面影をしのばせ、稲田姫命の御霊魂が深く滲透しているところから縁結びの占いの池として信仰されています。
占い用紙に百円か十円硬貨をのせ浮かべてお祈りします。用紙が早く沈む(十五分以内)と良縁が早く、遅く沈む(三十分以上)と縁が遅いといわれております。
 御神徳の広大な出雲の縁結びの大祖神であります八重垣大神の御加護により、良縁を得られ、二人の晴れ姿を、この神秘の森、鏡の池に写され、末永く御繁栄されますよう念願いたします。
 又池やその周辺はは古代文化埋蔵地帯として国より指定されています。
 (現地案内板より)

  境内社・天鏡神社鏡の池の奥にあります。
 御祭神は稲田姫命、若いカップルを見守っています。そばにハチの巣があり遠くから参拝するようにと注意書きがありました。

 境内社・山神神社境内左(南側)にあります。
御祭神は大山祇命とその御子石長姫命(木花咲耶姫命の姉君)の二柱、写真にゴーストがでてなにやら怪しい雰囲気、社祠の左に注目。

  境内社・脚魔乳神社手魔乳神社と対照的に本殿の右横にあります。
 御祭神は稲田姫命の父君、脚魔乳命と譽田別命(応神天皇)の二柱です。

  宝物収蔵庫境内左にあります。
 国指定重要文化財の御祭神素盞鳴尊・稲田姫命はじめ、ご両親脚摩乳命・手摩乳命、姉君天照大神と市杵嶋姫命の六神像の壁画が展示されています。入館料200

 神秘夫婦椿(連理玉椿)道路を挟んで境内入口の対面にあります。
稲田姫命が地に立てた2本の椿の枝が、芽を吹き出し一本になったという椿、「夫婦椿」とも呼ばれています。

 連理玉椿
 「出雲八重垣、祈願をこめて、末は連理の玉椿」
連理玉椿(夫婦椿ともいう)は昔稲田姫命が二本の椿の枝を御立てになられた。それが芽を吹き出し一身同体、愛の象徴として神聖視されるようになり、木が枯れても境内には二股の椿が発生すると伝えられ、現在境内に三本の夫婦椿があります。年により二葉の葉も現れることもあります。東京資生堂の花椿会は此の玉椿の名木を神聖視し、発展されておりここにも美容調整の御神徳があります。
 (現地案内板より)
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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
御朱印帳 (みみ)
2010-02-27 11:40:26
八重垣神社の御朱印帳は黒地に花柄(多分、椿)でかわいい でも出雲大社近くで買った直後だったので、次回は必ず買いたいです
返信する
ご来訪ありがとうございます。 (noyama)
2010-02-28 07:29:07
みみ 様

 御朱印帳は小生も収集していまして、その神社固有のもの(社名の入っているもの等)があれば入手するようにしていますが、当社は残念ながら入手していません。
 小生の御朱印帳です、つぎからご覧ください。
 http://nobyama.com/gosyuin.html

 今後とも宜しくおねがいします。
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