兵庫農漁村社会研究所

地域農業の研究、有機農業研究、都市と農村の交流、フォーラムの開催、国際交流など幅広く活動しています。

ビレッジライフ懇話会(第110回)のご案内

2010年07月18日 | お知らせ
中干しを 延ばして蛙 育つ郷

 郷では今年も7組のコウノトリが8羽のヒナを巣立ちさせました。昨年は10羽、一昨年は9羽でしたから、郷の自然は10羽程度のヒナを育てる扶養力をもっているようです。コウノトリはドジョウやフナ、あるいは蛙などの小動物しか食べませんので、田んぼの自然がしっかり守られなければ、コウノトリのヒナは育ちません。親鳥は5個程度産卵しますが、エサが足りないと見ると先に生まれたヒナを優先し、残りの卵を巣の外に落としてしまいます。

 毎年生まれるヒナが元気に育つよう、郷では、農薬を使わないだけでなく、オタマジャクシの足が生え、蛙となってあぜ道に脱出出来るまでの間、中干しを延期し、蛙の数が増えるよう計らってくれています。

 丁度、今頃、ほとんどの村では稲の生育のために中干し(田んぼの水を抜いて土を乾かす作業)をしますが、オタマジャクシはまだ足が十分成長していませんので、可愛そうに沢山のオタマジャクシが干からびて死んでしまいます。もっと、他の村でも中干し延期を考えていただけるとコウノトリはいろいろな場所で生活できるはずなのですが、ちょっと、残念です。

 蒸し暑い日が続いていますが、皆様にはお変わりありませんか。平素は何かとお世話になり、誠に有難うございます。例によって、7月のビレッジライフ懇話会(110回)のご案内をお送り申し上げます。7月は、昨夏、大変な水害に見舞われた佐用町で、高齢農村を元気付ける活動を長く続けてこられた井口美子氏(佐用町ほほえみ会代表)をお迎えし、日頃のご活躍の様子や水害のことなどについてお話していただくことになりました。

 熱心な活動ぶりが評価され、昨年、井口様たちのグループは農林水産省から表彰されました。誠に嬉しいことです。

 7月下旬は一年でもっとも暑い大暑の時期ですが、せっかくの機会です。是非、多くの皆様にご参加いただきたく慎んでご案内申し上げます。
                

1.日 時  7月24日(土): 午後3時 〜5時、午後5時からは懇親会
2.場 所  居酒屋「ぽんぽこりん」(TEL 078-333-1841)
           神戸市中央区中山手通1-7-19、平安ビル・地下1階 JR・阪急三宮駅北約5分、北野坂「東京そば・正家」の裏通り
3.話 題  「高齢農村の元気を創るー水害を乗り越えて」
4.講 師  井口美子氏(生活研究グループほほえみ会代表、佐用町)
5.司 会 保田 茂氏(本所代表、神戸大学名誉教授)
6.会 費  500円(資料代を含む。但し、午後5時からの懇親会費は別途4千円です)
7.申 込  ファクスまたはメールでお申込下さい。その際、午後3時からの懇話会と午後5時からの懇親会の参加人数を区分してお知らせ下さい