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【080621】宮島のシカ削減へ 観光客を角で突く/フン害絶えず

2008年06月21日 | 獣害-状況
廿日市市、避妊など検討
 廿日市市は、来年度から世界遺産「厳島神社」のある宮島(同市宮島町)で、「神鹿(しんろく)」として知られ、観光資源にもなっているニホンジカの削減に乗り出す。観光客らを角で突く被害やフン害などが絶えないためで、20日、同市役所で開かれた「市宮島地域シカ対策協議会」では、メスジカの避妊も視野に入れる案などを検討。神社周辺の約200頭を5年間で半減させたい考えだ。

 宮島のシカは、1950~60年代ごろから増え出した。弁当を食べられたり、角で突かれた観光客らからの苦情が、毎年十数件寄せられ、エサを与えないよう注意を呼びかけたが、効果はなかった。

 宮島地区は61年から鳥獣保護区に指定され、狩猟などによる駆除が禁止されている。市は昨年5月、駆除が可能となる県の「特定鳥獣保護管理計画」に宮島も加えるよう要望し、今年3月、中長期的にシカを減らす方法を検討する対策協議会を設置。1平方キロ・メートル内の生息数17頭を、5年間で10頭程度にする削減計画を立案したが、県は「シカは観光客らに親しまれており、特定鳥獣の指定にはそぐわない」とした。

 この日の協議会では、宮島全体で450~500頭生息していることが報告され、今後、個体数や繁殖率の調査を継続する必要があることなどを確認。今年度中に市の保護管理計画をまとめることになった。

 野生ザルの餌付けで知られる、大分市の高崎山自然動物園でも、周辺の農地で農作物を食べたりする「食害」が問題化し、来年度からメスザルの避妊手術に踏み切るという。

 シカの生態に詳しい総合地球環境学研究所(京都市)の湯本貴和教授は、「過疎の進んだ人里でシカが農作物を食べる食害が問題になっている。観光客との共存が必要な宮島では、人による管理が必要なのでは」と話している。

読売新聞
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/hiroshima/news/20080620-OYT8T00834.htm

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