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細野晴臣&東京シャイネス公演@九段会館

2005-12-28 | music
冬になると聞きたくなるのが名盤「HOSONO HOUSE」。
その音の暖かさは、吐く息が白くなる冬の心の中に、
暖炉のような安らぎを与えてくれます。

その「HOSONO HOUSE」の曲を中心に、
細野さんが何十年ぶり?にソロライヴを開きました。
東京シャイネスガールとしては、行かねばならないわけです。


この年末、一番のワクワクイベント。
幻のプラチナチケットを手に九段会館へ。(↑画像)
チケットに二階と書いてあったので、どうかなーと思ったのですが、
意外と観やすい高さでした。
ステージ全体を眺めるにはちょうどいい位置。
客層は、私の見る限りでは男性が多かったような。

オープニングアクトはKAMA AINAこと青柳拓次さん。
セーラーらしきシャツをきて、ひとりでギターとドラムを演奏。
細野さんのソロにぴったりのオープニングですね!
そこに海が見えたもん。(妄想)
ひとりであれだけ素晴らしい音楽が演奏できるなんて。
あまりに和やかな音楽に、眠ってしまいそうな方もチラホラ。

演奏が終わると、細野さんとシャイネスメンバーがすぐ登場。
気取りのない雰囲気がいいですね。

■細野晴臣(Vo/Ac-G)
■鈴木惣一朗(Mandolin)
■浜口茂外也(Dr)
■高田漣(PedalSteel)
■伊賀航(Ac-B)
■三上敏視(Acc/El-G)
■高野寛(G)


セットリストはこちら↓ …たぶん合ってる、かな。
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01 ろっかばいまいべいびい
02 風をあつめて
03 暗闇坂むささび変化
04 僕は一寸
05 LOTUS LOVE
06 恋は桃色
07 POM POM蒸気

08 Hi-Heal Sneakers(Tommy Tucker)

09 チャタヌガチューチュー
10 夏なんです
11 終わりの季節
12 はらいそ

encore
13 風をあつめて(やり直し)
14 幸せハッピー
15 STELLA
---------------------------------------------------


会場全体が、まるで家族のような一体感を持ってました。
ヨン様的に言えば、そのまま「家族」なんですけどね。
始まりからまるでアンコールのような大きな拍手が起こって、
細野さん「これから始まるんですよ?」って言ってました。

やっぱり始まりは「ろっかばい…」でしたね。
そのあとに「風をあつめて」が続いちゃうなんて、
なんて贅沢な曲順なんだろうか…

ところで細野さん、かなり緊張されていたらしく、
「風をあつめて」で歌詞をとちり、
すぐ「♪防波堤~、……まちがえちゃった!」と一言。
二回間違えた時には「ダメだ、この曲、歌えないや!」。
…素直に言っちゃうみたい(笑)。
ラジオでも、この曲のこのフレーズが…って説明しようと歌おうとすると
「ダメだ、声が出ねぇや(笑)」とか、 しょっちゅう言ってましたからね。
ただでさえ歌いにくい曲でさらに歌詞も飛んじゃったんでしょうね。

でも、CSフジの収録が入っていたこともあるんでしょうが、
アンコールで「もう一回、歌わせてください」ということで、
二回目の「風をあつめて」が実現。
得した気分ではありますが、間違えないかとハラハラしたのも事実(笑)。
教授も緊張してピアノソロ初日は間違えてたらしいけど、
細野さんも緊張するんだなー。意外。見た目によらず。

ところで、意外といえば「LOTUS LOVE」!
まさかYMOの曲もやるとは。やったね!!
「鈴木くんもやっているから、やってもいいんじゃないかと…」らしいです。
トロピカル三部作ならやるだろうなーと思ったけど、
個人的には「チャタヌガチューチュー」「POMPOM蒸気」も楽しかったな。トロピカル万歳!
…そいえば始めに
「中南米音楽愛好会にようこそおいでくださいました。」
みたいなことを言ってましたね。

MCも、いつものラジオのノリで、
鈴木さんに「鈴木君、どう思う。この一連の流れ?」と聞いてみたり、
「…練習ではうまくいってたよね?」とか、
「歳をとると反応が遅れてくるんですが、
 今日は若返ってるのか今(緊張が)きてるみたい」

…失敗の言い訳になっちゃってますよ!!
すごい汗かいてらっしゃいました。
メンバー紹介がてら、浜口さんに「歳、いくつになったんだっけ?」。
(浜口さん)「54歳です」「…僕を追い越さないんだね」とか、
「虫を見たんです。虫は注目されることがないので、ぎょっとするわけですね。」
…で、今自分がそんな状況だと仰ってました。
いつもと変わらないマイペーストークですが、
これも細野さんなりのシャイネス隠しなのではないでしょうか。


ちょっと実験してみたいんですが…ということで、
8曲目はR&Bシンガーのトミー・タッカーの64年のヒット曲を、
「リハーサル形式」で演奏しました。
細野さんは「僕は練習は嫌い、即興が好き」と何度も言ってましたが、
(「だから間違えるんです」とも言ってた。
 「ベースも練習したことない」って。それはある意味すごい。)
メンバーそれぞれに「こうやって弾いて」と伝えて、
一通り細野さんひとりで演奏してから付いて来てもらうセッション。
これがとってもかっこよかったですねー。
そして確かに一番細野さんが生き生きしていた演奏だった気もする(笑)。

「そろそろ最後に近づいてきたということで…」
「終わりの季節」が演奏された後、最後は「はらいそ」。
今でも歌いたいと思う曲、と仰ってました。改めていい曲だー。
でも、これも歌ってない歌詞がありましたよね??
アディオスフェアウェルサヨナラもなかったし。

…呪い?(笑)

ご本人も言ってましたが、
東京は九段会館、京都公演は西部講堂、
右翼左翼と会場を渡りあるく恨みを買っちゃったんでしょうかね?

「幸せハッピー」は環太平洋モンゴロイド・ユニットを招いての演奏でした。
観客席から手拍子が入って、
(♪パパン、パンって拍子、なんていうんでしたっけ?)
細野さん「(手拍子が)素晴らしかったです」と言ってました。
最後の最後の曲、「STELLA」は曲目の中でも一際美しかったです。

本当はアンコールが二回あったんですが、
二回目は、カーテンコールみたいに挨拶だけでした。
細野さん、このころになってやっと乗ってきたみたいでしたが(笑)。
そういえばYMO好きだった高田漣さんが子供の頃、父上(高田渡)に
「お父さんはこういう音楽やらないの?」といったエピソード、
心温まりますね(笑)。(渡さんは聞こえないふりをしていたらしい。)

個人的には「冬越え」をやんなかったのが残念!!
というか、当然やると思っていた。
その自信はどこからきてたんだろ??




パンフレットが相変わらず楽しかったなー☆
この辺にもまた人柄が反映されてますよね。1ページ目から笑える。
これ見てると、もしかして細野さん、
今回のくつろいだ微笑ましいMCも、
何をいうのか考えて臨んでいたのかしら?

お!? 来年・秋にソロアルバムが出るらしいよ! やた!
帰りはもちろん「HOSONO HOUSE」を聞きながら帰宅しました。
細野さん、おつかれさまでした。


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2 コメント

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はじめまして。 (nakamura8cm)
2006-01-08 01:34:15
九段素晴らしかったですね。

この記事見て、いろいろ思い出しながら私も書きました。

なんか物販に寄り損ねてしまったのが後悔。

豪華パンフ、買っとくべきだった…



私は「東京シャイネスボーイ」をやるもんだとばかり思ってました。

確かに「冬越え」も季節的にはばっちりですもんねえ。

…「夏なんでした」よりは(笑)
トラバありがとうございます! (notfspurejam)
2006-01-12 02:21:10
買っとくべきでしたよー、パンフ。

高いですけどね。仕方ない。



そうですよねー「東京SHYNESS」なんだから、

流れからいって当然やるはずですよね。

でも、あの日の御大の状況を見ても、

もっと歌えなんて言えないかも。

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