今70歳以上の患者さん達にお話を聞くと、殆どの方が長生きしたくない、早く死にたい、と言うような悲しいことを言われます。
何故なんでしょうか?
私は本当にそう言う世の中は何かがおかしい、間違っていると考えます。
悔しいです、残念です、今の世の中に義憤を感じます。
70歳以上の患者さん達が抱いている最期の時への希望を抱けない社会の仕組み、自身の体への不安感、身の回りで見て来たのだろう歳をとって死んでいくことの実際の姿、そういうものへ抱く絶望感を私は何とか変えたいです。
健康長寿と平均寿命の差が殆どない、そう言う世の中に出来たなら、70代以上の方々も長生きして良かったな、楽しい人生だったな、と満足できる死を迎えることが出来ると思うのです。
そう言う世の中に、私はしたいのです。
生涯満足に食事の出来る楽しみがあり、栄養をしっかりと取れ、骨折したりしない健康な体を手に入れられ、自分のことは自分で出来る、そう言う人生であったなら、決してもう生きていたくないとか、早く死にたいとか言わないのでは、と思います。
では、そう言う世の中、健康体を手に入れれば良いでしょう。
その第1歩として、我々の仕事が物凄く大きな価値観、意義があると私は信じています。
特にインプラントとか再生治療で歯茎をしっかりとさせ歯を長持ちさせるとかで、お肉や野菜をチャンと咀嚼して摂取出来るなら、間違いなく体の健康を手に入れられる、と考えます。
お肉や野菜を味わい、噛み締められ、美味しく食事するには、私はインプラントに寄る固定された歯があるのがベスト、と明言します。
かなりの歯がなくなってしまっていたら、数本のインプラントで義歯を支える治し方でも良いでしょう。
とにかく、人間は食にこだわる、食感、味わい、風味を凄く気にします。
そう言うのが分かるのは、固定されているもので支えられている歯が一番良い、と確信しているのです。
そうして、ちゃんと栄養のバランスの取れている食事を取れ、出来る限り老化を遅くし、骨が折れたりすることがないように、それによって寝たきりとかになったりしないように、人生を全う出来る、そう言う人生を送っていただきたいのです。
一人一人がそう言う健康感に目覚め、元気で活動的で幸せそうな高齢者が増えれば、長生きしたくないとか早く死にたいとか、そんな悲しいことを言う方がいなくなると思うのです。
そういう世の中を実現したい、その為に私な日々の臨床を一生懸命にしています。
人は生まれたからには死ぬまで前進して欲しい。
私はそう考えています。
高齢になることは下り坂、と言うイメージ、病気になるとか、骨折するとかで最後には寝たきりになって、満足に自分のことを出来ないで、生きている甲斐を最期の最後で消されて嫌な思いをさせられる、そんなイメージを払拭したいのです。
人生は楽しい、幾つになっても目的を持って生き甲斐を味わえて満足しきって死んで行く、そう言う人生を送って欲しい。
その為のインプラント、再生療法。
その第1歩としてのインプラント、再生療法。
70、80になっても、勿論90、100になっても輝く人生を!
満足に美味しく食べられる口腔機能こそ、縁の下の力持ちなんです。