大森インプラントクリニック松元教貢歯科医院腫れ痛みなく早く、骨不足でも骨ができて直ぐに歯が入る幸せのブログ

松元教貢歯科医院は骨が不足で骨造りしても腫れ痛みのとても少なく早く治せる方法をしてる即時荷重インプラントパイオニアです。

原稿直し頑張ってます。安易な即時荷重の普及に、私が警告しなければ、と思って・・・

2017年09月15日 | 日々のインプラント臨床の話

自動代替テキストはありません。

歯科医療の連載、最新号の原稿を帰国早々に直しています。


今回は先日行われた、即時荷重研究会発足記念講演会での発表内容を書かせていただきました。


かなり正直に本音で書いています。


即時荷重インプラント治療は素晴らしい可能性を秘めているモノで、私自身最も一所懸命に取り組んで来た最重要テーマのインプラント治療です。


生意気ですが、2000年から取り組み、1000症例を軽く超える経験を積み、部分的な治療から全体的な治療まで、本格的に取り組んだ日本でのパイオニアの一人である、と自負しています。


なので、その責任上でこれは書かないといけない、と思うことを書きました。


私が取り組み始めた2000年から数年経った2003,4年頃にも、即時荷重インプラント治療がブームに成り掛けたことがありました。


業界誌にも即時荷重セミナーの案内が載り、具体的な名前を出すことはしませんが、各地で色々なDRが名乗りを上げていた時期があったんです。


しかし、その方々は全て現在消えています。


何故消えたのか?


答えは簡単です。


彼らは上手く行かなかったから、ちゃんとしたインプラント治療としての一定の成績を保つことが出来なかったからです。


そうして即時荷重インプラント治療は、やはり特殊なインプラント治療、特別なDR達がする治療、と言う認識を持たれるようになり、今一つ普及し切れない、と言うのが実情でした。


それが今回、これなら行けるのではないか、と言う肝いりで、即時荷重研究会が立ち上がり、その記念すべき講演会が開催されたのです。


そう言う経緯でしたので、私自身も講演させていただく機会をいただき、頑張って45分喋りました。


しかし、45分の時間では伝え切れないことが多く、即時荷重インプラント治療が患者さんの為にちゃんと普及して行く為には、と思うことをお伝えし切れなかった、と残念で仕方なかったんです。


それを、今回の連載の中でかなり詳しく書かせていただきました。


大変生意気な言い分でしょうが、即時荷重インプラント治療ができるようになって来た、だから自分もしようとか、即時荷重インプラント治療できると格好良い、凄いDRと思われる、と言うような自己陶酔型のような安易な考えで参入される方へ、かなり強く牽制をする意味を込めて書かせていただいています。


その辺の事情に関しても、詳しく書いています。


失礼を顧みず本音で書いてしまうと、外科治療を手掛ける方々は、自分が大きな仕事とか、まだ始まったばかりの治療とかを手掛けると、自分の実力を過大評価し自分で自分が凄い、となってしまいかねない危険性を常に孕んでいる、と私は思います。


これらに関しては自己反省の意味を含めてのことですが、過信は強く戒めないといけない、と思います。


過信をして、甘く見て、何かトラブルが起きれば、その被害を受けるのは、患者さんなんです。


手術をしたDRも心が折れるでしょうが、しかし、患者さんは心だけでなく実際に身体も痛むことになってしまうんです。


そのことを深く深く考えるなら、用心深く、先人が自らの経験から痛い思いをして得た悟りのような知識は、絶対に軽視してはならない、と明言します。


こんなことを書けるのは、私しか早々はいないからハッキリと書きますが、即時荷重インプラント治療でトラブルが起こり、インプラントが失敗すると大変なことが起きます。


骨がなくなりますし、歯茎も失われます。


そうなってしまうと、そのリカバリーは大変な労苦を患者さんに強いる羽目になります。


即時荷重インプラントは諸刃の剣のような治療なんです。


成功すれば凄い成果を上げられます。


しかし、切れ味が良過ぎて、トラブルが起こるとそれは甚大になってしまうんです。


そこを物凄く強く分かっていないといけない、と私は思います。


するからには、石にかじりついてでも成功させる、脱落したらやり直せば良いんだろう、と言うような安易な考えの方には参入して欲しくない、と警告します。


もしかしたら、せっかく発足した研究会の発展に冷や水を浴びせてしまっているかも知れませんが、そこだけは誰よりも古くから始め、必死になって成果を積み重ねて来た者として、私が言わなければ誰が言う、と言う覚悟で明言します。


具体的に書くことはしませんが、即時荷重インプラントできればそれで良い、と言うのは間違っている、と思います。


固定式でしっかりとした歯が最初から入れば良いんだろ、と言うのは甘い思います。


長期的経過でもインプラント治療のルールをちゃんと知り、本来の欠損補綴治療から考えるとここに歯が来るべきだ、と言う原則は厳守されるべきです。


とても生意気な言い分ですが、美しいインプラント治療を目指すべきであり、それこそが機能と審美を両立させた正しいインプラント治療である、と言い切ります。


パイオニアだからこそ、厳しいことを明言します。


そして、最期の最後に、これだけは忘れないで欲しい、と言うことを強くお願いして置きます。


総義歯治療、義歯治療に精通して下さい。


この患者さんの場合には、どこにどう言う歯冠が、歯列が来て、どう言う噛ませ方をしたら良いのか?が見えてないで、骨とかしか診ないで即時荷重インプラントしないで下さい。


総義歯にこそ全ての答えがあります。



PS:今月の寺子屋は21日15時からストローマン本社で開催しますが、総義歯とインプラント、深く深く関わっているその真理のお話をさせていただきます。有志の先生方、是非聴きに来て下さい。






9月14日(木)のつぶやき

2017年09月15日 | Weblog