起業会計

公認会計士による仙台TEOの起業支援活動、会計トピック、監査トピックの解説

楽天の研究

2004-12-31 21:35:10 | Weblog
 「楽天の研究」という本があったので、思わず買ってしまいました。正月ゆっくり本を読む暇があったので、とりあえず、今回は簡単な紹介と感想をアップします。

 本書は著者が楽天関係者に行ったインタビューと楽天のビジネスモデルを研究した成果をまとめた一冊です。
 著者は、楽天を三木谷氏のワンマン経営ではなく、M&Aの専門集団と見ています。M&Aに精通した経営陣を多数擁し、経営陣自ら専門家としてM&Aの案件を手がける体制を整えているからです。各経営陣のエピソードや専門内容については、インタビューを通じて本書に詳しく書かれている点で興味深いです。また、過去に行ったM&Aの裏話についてもインタビューを通じて本書に書かれているので、ニュースの裏側のエピソードや深く掘下げた内容を知ることができる点でも興味をもって読み進めることができます。
 球団設立後の楽天について著者の見解を示されているので、これからの楽天について興味がある方は参考にすることができます。また、ソフトバンク、ライブドア等のライバル企業との違いについても簡潔にまとめられているので、楽天以外のIT企業やIT業界について簡単に知りたい方も興味を持って読むことができるです。
著者が実際に行ったインタビュー、著者の見解、楽天の発展・将来の内容をまとめており、楽天に興味のある方だけでなく、IT企業がいかにビジネスを行っているかに興味のある方にはお勧めの一冊です。


楽天の研究―なぜ彼らは勝ち続けるのか



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スマトラ島沖地震

2004-12-30 22:04:23 | Weblog
 スマトラ島沖の地震は死者が8万5千人以上とすごいことになっています。10万人以上になるのではないかという話もあり、びっくりしています。実は2年ほど前にプーケットに行ったことがあって、なんだか他人事ではありません。
 当時はパトンビーチという一番賑やかなビーチ(今回の地震でもよくニュースに出ているビーチ)の隣のビーチのホテルに泊まりました。とてものんびりしたところで、ビーチもとてもきれいで(浜が鳴き砂でした)、とてもいいところでした。パトンビーチはとても賑やかで人もたくさんいて、こんなところに津波が来たのかと思うと、今はどうなっているのだろうと複雑な感じがします。
 プーケットはとてもいいところなので、 早く復興することを祈るばかりです。
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仙台-東京 高速バス!?

2004-12-30 00:56:00 | Weblog
 仙台-東京の格安高速バスなるものがあるというので乗ってみました。仙台-東京の高速バスは何社か運営しているみたいですが、私が乗ったのは富士交通(アベニュートラベル)が運営しているバスで片道3,500円!(オフシーズンは2,900円!)でした。5時間半かかるということだったので、ギリギリがまんできるかなと思ったのでチャレンジしてみました。
 しかし、今日はあいにく大雪で、福島の本宮から那須まで高速が不通になっていたので、東京まで8時間半もかかりました。東京駅に着いたときには、終電ギリギリでした。バスの中では、スピッツが93曲聞けました。まあ、思ったより疲れなかったのが幸いですが(なんであんまり疲れなかったのかは不明ですが)、いい勉強になりました。
 帰りもバスを予約してましたが、早速キャンセルして新幹線にしました。

今日はずっと聞いていたスピッツのCDをご紹介します。

花鳥風月
スピッツ
ポリドール

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RECYCLE Greatest Hits of SPITZ
スピッツ
ポリドール

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スピッツ
スピッツ
ポリドール

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惑星のかけら
スピッツ
ポリドール

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Crispy!
スピッツ
ポリドール

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空の飛び方
スピッツ
ポリドール

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ハチミツ
スピッツ
ポリドール

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インディゴ地平線
スピッツ
ポリドール

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フェイクファー
スピッツ
ポリドール

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企業の国際化の悩み

2004-12-29 00:11:19 | 会計
 今日で年内の仕事は終わりました。会計士だというのに(?)年末まで忙しかった。。。というより出張がてんこ盛りでした。

 今日は海外進出企業の悩みについてちょっと考えてみたいと思います。ただし、会計に関することです。まあ、教科書を見れば、国際化・グローバル化の研究はあると思いますので、そちらは興味ある方にお任せするとして、国際化した企業に監査などで行ってみて思ったことを書いてみます。
 企業が国際化していくなかで、日本企業と海外子会社の役割(戦略)はいかにあるべきかという議論があります。そこでは、海外子会社で量産品の生産を行い、日本企業は新製品の開発・生産を行うという役割分担を行う戦略が効果的であるといわれることがあります。
 しかし、これを会計的に考えるとある側面では問題があるとも考えられます。どういうことかといいますと、連結会計上は特に問題がないのですが、個別会計の観点から考えてみると、日本企業(親会社)は開発のみを行うので、日本はコストセンター(費用のみが発生し、収益が発生しない部門)となってしまいます。つまり、連結上は黒字なのに個別上は赤字になってしまうという問題が発生するのです。この問題を解決するためには、海外子会社から配当やロイヤリティーを受取る必要が出てくるのです。このことは海外子会社からすれば面白くありません。海外の子会社からすれば、せっかく稼いだ利益を全部日本の親会社が吸い上げてしまうというふうにしか受取られないのです。
 もちろん、連結会計上は配当やロイヤリティーの授受は相殺消去されるので全く意味がありません。企業・市場が個別ではなく連結で何事も判断するようになればこのような状況も変わってくるかもしれません。


国際戦略についてはこの本もお勧めです。

日本人が知らないアメリカひとり勝ち戦略

PHP研究所

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またまたラフアンドタフの濱口さんにお会いしました

2004-12-28 00:44:57 | 起業家支援
 先日音楽イベントに行ってきたことをブログに書いた濱口竜平さんとお会いしました(ラフアンドタフの竜平さんです)。今後のビジネスのことについていろいろお話しました。濱口さんと話をしていると、一つのビジネスのことがどんどん膨らんでいくという感じです。資金調達の方法なんかも話を進めていくうちに竜平さんが考えていた方法が斬新でした(面白くなる可能性があると思います)。ビジネスもぜひがんばってほしいです。次回の仙台TEOの分科会でプレゼンをしてくれるかもしれません。竜平さんファンの方、乞うご期待です。

 そのあと、千賀さんと餃子を食べに行きました(ちょっと焼酎を飲みました)。わりとおいしい餃子屋でした。場所は仙台アエルの前の店です。
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ストックオプションについて

2004-12-26 21:14:40 | 起業家支援
 12/25発売の「仙台経済界 2005 1-2」P107で仙台TEOの代表幹事の千賀さんのインタビューが掲載されていました。私も副幹事をやっていますので、よかったら皆さん読んでください。

 今日は、ストックオプションについて書いてみたいと思います。ストックオプションの会計処理で人件費計上が決まったそうです(日経新聞 2004/12/24)。導入は2007年3月期とされています。なお、未上場企業については注記での開示ということになるそうです。

 日本では、今までストックオプションの会計処理(新株予約権方式の場合)は次のとおりです。
☆ストックオプションの発行者の場合
・ストックオプションの発行価額を負債の部に計上
・権利行使時に資本金または資本準備金に振替
・権利行使期限到来時に利益を計上
☆ストックオプションの取得者の場合
・有価証券の取得として処理
・利益行使時に株式に振替
・権利行使期限到来時に消滅を認識

 ちなみにアメリカでは、APB25(本源的価値法)またはFAS123(公正価値法)によりストックオプションを評価します。
*本源的価値=株価-行使価格、公正価値=本源的価値+時間的価値

 日本でもアメリカのようにストックオプションを評価(費用計上)することになりそうですが、日本ではアメリカのように大きな影響はないのではないかと考えられます。
 それは、まず全世界的な流れとしてストックオプションそのものの発行が減少してきていることにあります。これは、
①株価が低迷しインセンティブとしての魅力がなくなってきていること、
②今後ストックオプションの費用計上が世界的な流れとなってきたため、将来の費用負担を避けようとしていること、
③株式時価総額重視の経営の行き過ぎ(これによる不正会計等の問題が頻発することとなった)が批判を浴びてきたことがあげられます。
 また、日本企業が発行するストックオプションはもともとアメリカ企業が発行するストックオプションと比べて桁違いに少ないため、ストックオプションを評価したとしてもアメリカほど大きな影響はないと考えられるからです。
 ただし、日本においてもグリーンシートに登録するようなベンチャー企業などは、資金余裕がないことや議決権を確保するため、ストックオプションを大量に発行している場合もあるので、大きな影響がある可能性があります。そのような企業が上場する際には大きな赤字となってしまう可能性があるでしょう。
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GREEについて

2004-12-26 01:22:29 | 起業家支援
 今日はクリスマス。イタリアンレストランに行きました。仙台駅の東口アエルに通じる地下道の近くのGIORGIOという店です。外観はちょっとどうかなという感じですが、味はかなり本格的でおいしいです。一度行ったことがあったのですが、そのときはあまり期待しないで行ったのでちょっとびっくりしました(もちろんおいしくて)。ピザの生地はカリッ・モチッとしていて、味も申し分ありませんでした。サービスは、カジュアルレストランという感じなので本格的ではありませんが(リストランテではなくトラットリアなので【詳しくはこちら】当然ですが)テーブルクロスも敷いてあってなかなかいい感じでした。

 今日は、GREEについて書いてみたいと思います。ご存知の方もいらっしゃると思いますが、GREEはいわゆるSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)の一つで田中良和氏が個人で開発し運営をしてきたそうです。株式会社化し運営者は法人になる予定(12/7に設立予定でしたが、その後どうなったは分かりません)ですが、これまで個人で運営し、会員を122,572人(2004年12月25日現在)集めたことは驚く限りです(GREEの詳細についてはこのページを参照してください

 SNSはいわゆる「六次の隔たり理論」をもとに運営を行っているといわれているようです。「六次の隔たり理論」は、ランダムに選んだAさんから友達の友達をたどっていってBさんまでたどり着くまで何人の人が必要かということを実証研究した答えが六人だったことからきた理論だそうです。実証研究を行った当初は100人以上必要なのではないかと考えていたらしいのですが、実際には平均5.5人だったそうです。GREEも「六次の隔たり理論(Six Degrees of Separations)」のDe"gree"からきているそうです。

 SNSは簡単にいえば、インターネット上のコニュニティー(友達同士のつながり)です。その特徴は、基本的に入会するためには会員からの紹介が必要なことと、匿名での参加を認めていないことにあります。この点、匿名性の高い掲示板とは異なります。この特徴ゆえに参加者同士が穏やかな関係(某掲示板のような攻撃的な関係とは異なる)となっているようです。

 SNSの可能性については、まだまだ未知数ですが、期待するところは大きいと考えられます。私の場合、GREEには参加を始めたばかりですが、昔の友達がいないかなと探したり、義理の弟の友達がいつの間にか参加していたりという面白いこともあります。
 終身雇用制度が崩れてきた現在、人生の大半を過ごす会社での人間関係が希薄になってきた現在(昔のような会社主催の運動会・社内旅行・飲み会が現在は減少してきました)、SNSが人間関係を構築する手段の一つになっていくのかもしれません。

 SNSがビジネスに結びつくかどうかは現在のところ未知数のようですが、これから多くの会員を活用したビジネスモデルが考えられていくのではないでしょうか?
 収益モデルとしては、次のようなものがあるようですが(「よくわかる!ソーシャル・ネットワーキング」参照)、SNSが発展していくためにはバーチャルな世界だけでなくリアルな世界での活動が活発に行われるかにもかかっているようです。
①アドバンス・モデル
②アフィリエート・プログラム
③商品販売
④会員モデル
⑤システムの販売
⑥ポータルサイトの構築

 最後に、各SNSの特徴をまとめると概ね次のようです。
GREE…日本で最初のSNS、個人プロフィールが見れること、参加者同士が交流することよりはもともと友達同士が関係を維持するために利用している、有名大学・有名企業の参加が多い
mixi…ブログと一体化している、どちらかといえば庶民的、ネット交流を重視している、はまっている人が多い
キヌガサ…軽いノリでの参加が多い、ネット中心のサービス、私的交流が多い
ktst.jp…携帯電話対応のSNS
トモモト…ビジネス支援を行っている

さらに詳しくSNSについて知りたい方は、次の本が参考になります。このブログもこの本を参考にさせていただきました。

早わかり 図解&実例 よくわかる!ソーシャル・ネットワーキング

ソフトバンク パブリッシング

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電話加入権の評価について

2004-12-24 21:27:39 | 会計
 今日は秋田に出張です(日帰り)。きのうはちょっと飲みすぎましたが、新幹線に3時間揺られていくうちに復活してきました。クリスマスイブというのに遅くまで出張とは・・・。
 今回は、電話加入権について書いてみようかと思います。電話加入権といえば、将来的には廃止するとかしないとかで話題になりました。実際のところ将来廃止することになるのでしょうが、当面のところは廃止しないで加入権料金を平成17年3月1日より36,000円に値下げすることで落ち着いたようです。最近は電話加入権とは言わないで「施設設置負担金」と呼んでいるようです。
 会計上、電話加入権をめぐる問題はいろいろあるようですので、それをまとめてみたいと思います。会社が保有する電話加入権は、無形固定資産として貸借対照表に計上されていますが、通常は売却するまで帳簿価格のまま計上し続けます。ここで、市場価格が下落している現在(3,000円~15,000円程度で売買されているようです)、そのままの帳簿価格(今までは72,000円)で計上していて問題ないのかという議論があります。「金融商品会計」や最近話題になっている「固定資産の減損会計」といった会計基準からするとどうなのか考えてみたいと思います。
 まず、「金融商品会計」から考えてみると、電話加入権は金融商品会計基準に規定する金融商品とは定義されていません。したがって、金融商品会計基準を論拠に電話加入権を減損することは出来ません。ただし、電話加入権は利用するために保有しているという点や売買市場で売値・買値がついているという点でゴルフ会員権と何ら変わらないわけですから、電話加入権をゴルフ会員権に準じて評価するということにも合理性があるとも考えられます(制度上認められるかはグレーゾーンだと思いますが)。
 一方、「固定資産の減損会計」の観点からは、電話加入権を単独で減損することはないと考えられます。もともと、固定資産の減損会計は、キャッシュ・フローを獲得する最小単位をグルーピングして減損の兆候の有無・減損の認識・減損の測定を行い、減損する(金額を決まる)からです。通常は電話加入権単独でキャッシュ・フローは生み出しませんから(営業上利用する等をしてキャッシュ・フローを生み出すものですから)、通常は電話加入権を単独で減損することはないと考えられます。ただし、全く利用計画が無い利用休止中の電話加入権については、固定資産の減損会計上単独でグルーピングすることになっているので、減損する可能性があると考えられます。
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ホームパーティー

2004-12-24 21:26:01 | Weblog
 昨日は仙台TEOの代表幹事の千賀さんの家で鍋パーティーをやりました。クリスマス前だったので、クリスマスパーティーという趣旨でした。チキンはありましたが(おいしい水炊きです)、ケーキはありませんでした。ちょっと寂しかったです。
 宮城大学の石川君と鈴木君、同じ職場の宮尾さんも一緒でした。総勢7人(千賀さんと私の妻も参加です)。宮城大学の二人は仙台TEOで知り合った起業家志望の学生です。学生のうちから起業をしてみたいと活動をしている二人を見ると、とても頼もしく思えます。
 ちょっとお酒がすすんだあとで、千賀さんが電話して、オンリーワン経営の木村さんに来ていただきました。ちょっと迷惑だったかも知れませんが、差入までしていただいて、どうもありがとうございました。学生の二人の今後について色々と話をしていたようです。
 千賀さんはだいぶ酔っていたので、フラフラしていました。私もちょっと飲みすぎて次の日がきつかったです。というわけで、昨日の様子のブログを今日書いています・・・。
 お気づきだと思いますが、休日はあまりまじめな話は書いていません。平日はちょっとした出来事を書こうかなと思っています。
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デュナミスの渡辺さんにお会いしました

2004-12-23 01:21:47 | 起業家支援
 ようやく弘前から仙台に帰ってきました。高速バスで弘前から盛岡に移動し、新幹線で盛岡から仙台に移動しました。弘前から盛岡の高速は大雪でした。バスに乗っていたんですが、吹雪で前がほとんど見えませんでした。バスの運転手さんはすごいなと思いました。盛岡到着はちょっと遅れたので、新幹線に乗り遅れるのではないかと思いましたが、ぎりぎり間に合いました。今日は8時30分に待ち合わせをしていたので少しあせりました。

 今日は、デュナミスの渡辺一馬さんにお会いしました。仙台で活躍している起業家の方です。前回の仙台TEOのイベントにも来ていただいた方です。仙台TEOのイベントがきっかけで代表幹事の千賀さんとともに懇意にしていただいています。このイベントがきっかけでいろんな方と懇意にさせていただいています。これからもいろんな方とお会いできるといいなと思います。

 その後、仙台駅東口のTHE HA’PENNY BRIDGE(いい雰囲気のアイリッシュパブ:料理もおいしいのでお勧めです!)で千賀さんと今度の仙台TEOの分科会について話をしました。(二人で飲んだだけですけど。)次回のいいアイデアも浮かんできて、充実した時間を過ごしました。(ビールを飲んだだけですが。)
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大雪!

2004-12-22 07:45:45 | Weblog
弘前は朝起きたら大雪でした!
東北育ちではないので、思わず写真を撮ってしまいました。

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買掛金の監査

2004-12-21 22:53:00 | 監査
 昨日に引続き、弘前にいます。弘前は今朝から雪です。結構降ってきたので、道路がアイスバーンになっています。今日乗ったタクシーは雪のせいでズルズル滑っていました。ちょっと滑りすぎで、こっちは怖い思いをしていましたが、タクシーの運ちゃんは平気そうでした。

 今日は、唐突ですが監査について書いてみようと思います。
 買掛金の監査ってどうしたら良いでしょうか?仕入先に残高確認状を発送して、相手先の債権の認識に問題となる差異が生じてないか検討するという手もあるかと思います。分析的手続(増減分析・回転期間分析・月次推移分析等)をするというのも必須でしょう。
 では、買掛金の網羅性で有効な手続にはどんな手続があるでしょうか?一般的には負債の網羅性の監査って難しいと言われています。先ほどの手続も有効ですが、もっといい方法があります。(もちろん魔法ではありませんが)
 それは、発注残リストを利用することです(利用できなければもちろん有効な方法ではありません)。つまり、発注残リストを入手して、納品予定日が期末日前になっているか確認するという方法です。
 納品予定日が過ぎても納品されていないものには、①本当に納品されていない、②納品はされたが納品入力(仕入計上)されていない、③納品されたが仕入れたことにしたくない、という3パターンがあると考えられます。
 ①はもちろん問題ありません。納品書を入手して納品日がいつか確かめれば監査手続は(問題なしということで)終了です。監査は通常期末日後に行われるので、監査前に納品されている場合が多いのでこの方法が使えます。
 ②の場合には実際の納品日がいつか確かめた段階で、納品計上(仕入計上)漏れだということが分かりますので、金額的重要性によっては修正仕訳を提案して会社がこれにしたがってくれれば監査手続は終了です。
 ③の場合にはちょっと厄介です。ただ、通常は発注残リストを改ざんすることや納品書を改ざんすることは、会社にとってかなり厄介(色々と辻褄が合わなくなることが出てくる)なので、あまりありえません。その可能性があるとすれば、もっと大きな問題が潜んでいるはずです。よって、②と同様の手続を実施すれば、通常はエラーを発見できると考えられます。

 実は、監査は会社の業務フローを理解してどんな手続を行うのが効果的か考えることが重要です。上記の手続は多くの会社では有効ですが、有効でない会社も当然あるでしょう。それは会社によって、業務フローが異なるからです(それ以外の要素も当然あります)。会社の業務フローを眺めていると、有効な手続が浮かんでくると思いますので、監査は会社の業務内容・業務フローをよく知る必要があるのです。残念ながら数字とにらめっこしても監査が出来るわけでは無いのです。

 また気が向いたら監査について書こうと思います。
 ちょっと大雑把な書き方をしてますが、その辺はあまり気にしないで読んでいただけるとありがたいです。
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グリーンシートについて

2004-12-20 23:41:25 | 起業家支援
今日は、弘前に出張です。12月は出張が多くて2週間ぐらい出張です。
そろそろ、十分に飽きてきたor慣れてきた感じです。

先日、グリーンシートのセミナーに参加したわけですがグリーンシートの可能性についてちょっと考えてみたことを書いてみます。
グリーンシートは、通常の株式上場市場とは異なり、未公開会社の株式の店頭売買ということのようです。
通常の株式市場は流通市場(株を転売する市場)という機能に重きをおいているのに対して、グリーンシートは発券市場(資金調達市場)に重きをおいている点で異なるようです。

先日グリーンシートに登録されたアイリンクの場合、当日配られた会社内容説明書(目論見書のようなもの)によると、売上高が約6千万円、最終利益は赤字、資金調達予定額は6千万円でした。
これをみると、ベンチャー企業が資金調達をするのに丁度いいのかなと思いました。銀行からの借入は、保証・担保・信用等がないと難しいわけですし、定期的に決まった利息を支払わなければなりません(もちろん、時期が来たら元本を返す必要があります)。ベンチャーキャピタル(VC)からの出資は、話が早くトントンと決まる場合もありますが、VCの納得のいく経営計画が必要ですし、VCは当然出資を回収する必要があるわけですから、近い将来の株式公開を求められます。また、VCの議決権割合が高くなるので、経営にもある程度口をはさまれるということもあります。この点、グリーンシートですと一般投資家から資金調達するので議決権割合も一人あたりは低くなるわけですし、一般投資家はキャピタルゲインを狙った人である必要がなく、この会社だったら応援してあげたいなという人でも構わないわけです(ある程度長期的な投資家を募集できる利点があります)。
私募の形で縁故者から出資を募る手もありますが、店頭売買されている方が当然投資家のリスクも減るわけですから望ましいことになります。

ここで、一つ疑問が生じてきたのですが、一般投資家からある程度の資金を調達する場合、投資家保護のために証取法による規制を受ける可能性があります。証取法の適用を受けると、有価証券届出書・有価証券報告書の作成義務が生じます。これらの資料を作成するのはかなりの労力と費用がかかりますので、証取法の適用を受けないように気をつける必要があります(これらの作成義務を怠ると証取法違反となり、ひいては将来株式公開をしたいと思った際に大きな障害になります)。アイリンクの会社内容説明書を見ますと、証取法による財務諸表の作成ではなく、ほぼ商法による財務書類の作成で開示をしていました。(証取法の適用を受けないということだろうと思います)
この点については、また機会があったら書きたいと思います。

グリーンシートの資金調達後のディスクロージャー制度はどうなっているのか興味があるところですが、その点についてもまた機会があったら書きたいと思います。

詳しいことを知りたい方は、この本がお勧めです。
グリーンシート―直接金融市場革命

文芸社

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グリーンシート株式公開実務マニュアル

中央経済社

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ザ・キャッシュマシーン

ダイヤモンド社

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THE BRAND BIBLE(ザ・ブランド・バイブル) 一つでも多く一円でも高く売る“不変の錬金術” (2冊セット)

総合法令出版

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ラフ アンド タフ のイベントにいってきました

2004-12-19 23:51:27 | 起業家支援
先日仙台TEOに来ていただいたRough&Toughの濱口竜平さんの音楽イベントに参加してきました。
濱口さんは面白い方で、音楽イベントをやったりプリン屋をやったり(来旬オープン予定らしいです)色々と面白いことをやろうとしている起業家です。仙台にもこういう人が増えてくると面白くなってくると思います。
イベントは、無濾過ワインを飲ませてくれたり、プリンを試食させてくれたり、15歳の女の子のバンドがBennie Kのサンライズを歌っていたり、面白いイベントでした。
受付で、お手伝いをしていた阿部君、ご苦労様でした。

サンライズ(DVD付き)
BENNIE K

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温泉-三峰荘

2004-12-19 17:06:54 | 温泉
今日は、仙台から車で1時間ちょっとのところにある三峰荘(さんぽうそう)に行ってきました。
晴れていたのでとても気持ちのいい日でした。この温泉は、源泉掛流しで炭酸の泡がある変わった温泉です。もう3回ぐらい行っています。
ちょっと熱めの温泉なので、寒くなってから行こうと前々から考えていました(やっぱり熱かった)。ただ、今日は12月だというのに雪も降らず、それほど寒くはなかったので、今度は雪が積もった日に行こうかと思っています。
温泉は1000円でした(17時以降は500円です)。お湯はいいんですけど、ちょっと昔の温泉っぽいので(今風ではないので)、中級者向けかと思います。露天風呂も空が広々と見えていて気持ちいいです。樽風呂に炭酸の泡がほんのりついていて(かなり熱いんですが)最高でした。
そういえば、近くに天然温泉の大きな看板があって、健康ランドみたいな温泉がありました。そっちの方も今度行ってみようかと思います。(東北一の広さの温泉らしいです。)
また、温泉に行ったらレポートしようと思います。

三峰荘 豆板温泉 宮城県志田郡三本木町新沼字中谷屋敷4番地
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