noribo2000のブログ

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ブログ党

2005年08月10日 | 政治・社会
早速ですが、第一弾は今盛り上がっている政治関連でブログを書きます。

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郵政民営化法案が参院で否決され、衆議院が解散されました。今はメディアで大騒ぎ中ですね。
自民党の執行部が決めたことに対し反旗を翻した造反議員に対しては、今回の選挙で公認しないということを小泉首相は明言しました。このことについて賛否両論があるようですが、私は郵政民営化を自らの政治理念として掲げた政治家を党の総裁、国の首相に選出したのですから、その方針に反した行動をとったら規則に従いペナルティーが科せられること自体は当然であり、それに対する反論を論理的に説明することは難しいと思います。

今回議論したいのはそこではなく、今回の騒動で政党政治の限界が垣間見えたのではないかな、ということです。

造反議員の中には小泉首相のやることなすこと気に入らない、という人もいるかもしれませんが、基本的に自民党執行部が決めた方針は賛成であるが、郵政民営化だけは絶対反対、というのが大多数なのではないかと考えます。

全国の代表数百人を集めて、それを無理やり4~5個の政党に押し込んで、党の決めたことはすべて従おう、というのが今の政党政治ですが、国政なんてものはもともともっと複雑なはずで、数百人いれば数百通りの意見があってしかるべきと思います。それを党で1つの意見にまとめあげるわけですから、それは無理も生じるでしょう。自分の政治理念を実現するためには党のサポートが必要なので、それ以外の分野については自分の意見とは反対の党の方針であっても従わざるを得ない、なんてことが議員の世界では日常茶飯事なのではないでしょうか。

選ぶ方の立場からしても、国会には本来数百人の国民の意見の代弁者がいるはずですが、実質的には4~5人しかいないように見えてしまいます。それくらいしかいないとなると、あの件についてはA党の言うことが良いと思うけど、その件についてはB党の意見が正しいと思う・・・というケースが頻発し、結局どの党を選んでいいかわからなくなってしまいます。これをネガティブな言い回しにすると「入れたい、と思う党がない」となり、投票率低下にも拍車がかかる、ということになるのではないでしょうか。

やはり選挙民としては、「この人の考え方は共鳴できるので、ぜひ代弁者として国政に送りたい」という人を選びたいのです。つまり「党」ではなく「個人」に投票したい、という気持ちが強いのではないかと思うのです。今はごく限られた人だけが「党」の力ではなく「個人」の力で選ばれています。いわゆるタレント議員がそれに当たると考えます。選挙民からすると選挙のときしか顔を見ない政治家よりも、政治的な能力に関係なく、テレビなどでどんな人かはとりあえず知っているタレントの方が「選びたい」人になりやすいのではないかと思います。

私はタレント議員を肯定するつもりも否定するつもりもありません。むしろ能力のある政治家がタレントと同様、なんら拘束を受けず自由に自分の意見を表明でき、自らの魅力を宣伝できるような場というか仕組みというか文化というか、がこれからの政治には必要なのではないかと考えます。

「党のサポート」という話を前に書きましたが、ここ10年でサポートの必要性はかなり低くなっているのではないかと考えます。インターネットの登場により、誰でも気軽に情報発信ができるようになりました。これまでは、党の力でビラを貼ったり講演会を開いたり、宣伝カーを使ったりと自分の名前を売り込むだけでも莫大な費用がかかっていましたが、今はホームページやブログなどで簡単に意見表明ができるようになっています。まともに文章が書ければ、1人でもできる作業です。あとはそのブログをどれだけたくさんの人に読んでいただくか、というところが政治家を党から開放するキーポイントとなります。

私の案: 「ブログ党」を作る。

ブログ党は、政治的なイデオロギーはまったく無く、党議拘束もないまったく新しい政党になります。唯一存在する拘束は

「自分の政治理念や国会の審議に臨む考え方をブログで表明し、実際の活動もブログで表明した内容に従って実施すること」

というものです。これを怠った議員は次回選挙から公認しないこととします。
例えば以下のような感じで考え方を表明できると良いと思います。

・靖国神社の公式参拝は賛成です。なぜならば・・・だからです。
・憲法第9条の改憲には反対です。なぜならば・・・だからです。
・xxx法案にはこれこれこういう理由で反対します。廃案に持ち込むために○○さんと△△さんとともに□□を実行します。場合によっては▲▲党と歩調をあわせます。

こうした考え方をできるだけ細かくブログに残すことで、この人はどういう人かを選挙民によりよく理解してもらえるようになるのではないかと思います。

ブログ党はイデオロギーを共有するのではなく、「政治手法を共有する政党」といえるでしょう。

ブログ党という政党をつくり、例えば国政選挙で一気に大量の候補者を擁立するなどして、マスコミの注目を集め、ブログ党の候補者は何を言っているのかな、と興味を持ってブログを見てもらえれば、個人個人でブログを開設するのに比べヒット率はずっとアップするでしょう。例えばこのような方法でブログ党をブランド化すれば、能力のあるプロの議員の魅力を安価かつたくさんの人に宣伝することができるようになると考えます。


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1 コメント

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はじめまして (hoddy)
2005-08-14 11:10:42
TBありがとうございます。

まだこの記事だけですので、深く理解は出来ていないと思いますが、なかなか面白いご意見ですね~

是非、考えを継続的に記事にしてくださいね。



少しだけコメントさせていただきます。

まずは候補者の問題よりも、有権者であるボクらの問題かもしれませんね。おっしゃるようにいろいろ意見をブログなどに表している議員さんもいらっしゃいますが、選ぶ側が昔ながらの政治家を選び続けたのでは意味がありません・・・

ブログ党など、今まで関心の薄い層を政治に引き込むことは実に有意義だと思います。

今までの古い枠組みの中で甘い汁を吸っている(?)政治家を国会から炙り出すためにもボクら一般市民はしっかりと考えていかないといけませんね!

長々と失礼しました。
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