私の直方の風景

私の住んでいる直方の好きな風景を紹介します。

~「松本清張記念館特別企画展」にお出かけしました~

2017年09月24日 15時44分18秒 | 日記
~「松本清張記念館特別企画展」にお出かけしました~

小倉の「松本清張記念館」で、平成29年度前期特別企画展が開催されています。
平成10年8月に開館された清張記念館に行くのは、私にとって、今回2回目ですが、
今回のテーマは、特に魅力的で、大いなる期待感を持って、お出かけしました。

「松本清張記念館」とその周辺の案内図です。
「松本清張記念館」の隣には、小倉城があり、更にリバウオークがあります。


「松本清張記念館」と今回の特別企画展の大きな看板です。右手に北九州市役所のビルが見えます。


同じく、特別企画展の看板です。
清張と鉄路、蒸気機関車、時計、日本・・・イメージが膨らみますね。


今回の企画展テーマは、「清張と鉄道-時代を見つめて 小倉発1万3500キロ」
というタイトルで、開催期間は、8月1日~10月31日の3カ月間となっています。
まさしく、多くの清張フアンから鉄道ファンに至るまで、飛びつきたくなる内容です。

私は、熱烈な鉄道ファンというほどではありませんが、ささやかな”乗り鉄””撮り鉄”
くらいの”駆け出し鉄ちゃん”で、鉄道に対する思い出や旅へのあこがれは沢山あります。
例えば、・・・・・・・
●中学時代の関西編の修学旅行の際には、機関車運転士へのあこがれが芽生えた夜行列車の
中での熱い思い出が蘇ります。
●直方駅は、かっての筑豊炭田の石炭輸送の大拠点で、大型機関庫があり、沢山の蒸気機関車が
往来し、高校時代は、そのそばの袴線橋を通って通学し、機関車の煙の臭いをいつも
味わっていました。蒸気機関車のドラフト音や、汽笛には、大いなるパワーをもらえました。
●会社員就職後には、東京出張や転勤の際、夕刻に小倉駅発で、翌朝の9~10時頃に東京駅着
というブルートレインの夜行寝台時代を満喫出来ました。
明け方・夕刻の富士山も、何度か車窓から見て感動しました。!!
●そして最終の寝台特急列車とのお別れ撮影のため、友人とお出かけした思い出もあります。
●更に、今は、平成筑豊鉄道で、直方~伊田間を通勤しており、現在はローカル線で、
基本はワンマンディーゼルカーですが、長い歴史とかっては石炭列車が頻繁に迫力いっぱいに
走行した繁栄を思い起こさせる複線と古い駅舎の風景、カラフルな車体は本当に絵になる風景です。
私も、日々満足して乗車しています。(^_^)/~

特に、清張の数々のミステリー作品に登場する時代背景や風景、鉄道時刻表の世界、
ブルートレイン、蒸気機関車・・・など、旅への願望、仕事や学業での鉄道利用など
具体的に私自身が経験したイメージと重なる部分が沢山あり、懐かしい親しみの
気分になれます。そして、今もミステリーの場面に引きずり込まれます。
特に私の若い時代に「点と線」、「張り込み」、「ゼロの焦点」、「砂の器」から始め、
我が直方図書館通いをし、多くの作品を読み漁った経験や、その後に観賞した
清張映画の記憶とも重なるのです。

今回の企画展テーマでは、以下の展示がなされています。
(1)清張と鉄道の出来ごとに関する年表が、時系列でずらりと並べられています。  
(2)また、作品中の登場人物の”初乗り区間”を定義して、国鉄・JRの全路線を網羅する、
作品発表順に並べる、駅の区間対照表にまとめる、といった丹念で緻密な作業結果を拝見し、
私にとって「すごい!!」という驚きばかりですが、鉄道フアンには、たまらない
魅力だと思います。これが、日本全国で、延べ1万3500キロに及び、今回の主要テーマです。
(3)更に、作品を彩った列車の懐かしい写真の数々、切符の展示もあります。  
(4)さらに、廃線マニアの世界でもありますが、「消えた線路・・・」ということで、
清張やその作品にゆかりがあり、今は廃線となってしまった、往時と現在の比較写真や
路線図が並べられていました。
特に筑豊には、日本の近代化を支えたかって網の目状に張り巡らされた石炭運搬線があり、
その例である「国鉄幸袋線」「国鉄添田線」などの資料も並べられています。
幸袋駅付近の廃線跡は市道になっており、付近には旧伊藤伝右門邸などがあります。

また、北九州市内のチンチン電車「西鉄北九州線」「西鉄福岡市内線」なども、
大変よく整理され、食い入るように見られている入館者も居ました。
(5)清張の「人気作品鉄道今昔」には、「点と線」「ゼロの焦点」「砂の器」の3作品での
あらすじと、before~afterの列車運行状況がリストアップされています。
(6)あのころの車窓・・・・・・・・・・                      
館内にセットされた実物の「固定式ボックスシート、窓、堊、網棚」なども、あの頃の
経験を十分思い出させるものでした。例えば、特急列車の駅停車中に、窓を押し上げて
駅弁立ち売りのおじさんからお弁当とお茶を買って、ワイワイ言いながら友と食べたこと・・・
今は、停車時間は短く、窓も開かないし、駅弁立ち売りもまれになっています・・・

・・・「松本清張記念館」の常設展示、及び今回の企画展を、時間だけはかけて、
しっかり見たような自己満足感と、清張作品の歴史と社会性表現の奥深さに対しては、
まだまだ表面的な理解段階だなあ、という不足感を持ちながら、記念館を後にしました。
館外に出て、隣の小倉城の景色が、一層まぶしく感じられました。


小倉城と右手は、リバーウオークです。


清張が没してから、(1992年、平成4年)25年になり、作品に登場する鉄道の世界は、
大きく変化していますが、今回のお出かけで、私はタイムスリップ出来ました。
そして、購入した「松本清張記念館図録」や平成29年度前期特別企画展の図録
「清張と鉄道-時代を見つめて 小倉発1万3500キロ」を読み直しながら、改めて奥深い
清張の世界を楽しくおさらいしております。
●「松本清張記念館図録」です。常設の館内展示や内容が詳述されています。       


●平成29年度前期特別企画展の図録、「清張と鉄道-時代を見つめて 小倉発1万3500キロ」です。
鉄道ファンも必読です。


以上のように、今回のお出かけ、「松本清張記念館特別企画展」大満足でした。
「松本清張記念館」の親切にして頂いた皆さんや関連の方々に大いに感謝です。
有難うございました (^_^)/~
コメント (8)
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