傍観者の独り言

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原発事故:「空白の55分間」の主因は?・・・やはり、菅首相の資質

2011-05-31 12:03:35 | 民主党(菅政権)

田中良紹氏のコラム『うそつき』で、海水注入中断、SPEEDIを取り上げ、菅政権を批判しています。
真相は定かでないが、菅首相の資質が主因でしょうね。

田中良紹氏のコラム『うそつき』で、
”「菅政権が国民のパニックを恐れて情報を公表しなかったとすれば、自らの危機管理能力に自信がなかったか、或いは国民を愚かだと思っていたかのどちらかである。

 しかし国民がどんなに愚かでも嘘はつき通せるものではない。それに仮に「海水注入を知らなかった」、「SPEEDIの報告を受けていなかった」のが真実ならば、それはそれで政権担当能力はゼロ。とても国難の時に政権を任せるわけにはいかないと言わざるを得ないのである
。」”
と結論づけていますね。

海水注入中断問題については、「週刊ポスト」(6.10)では、記事『「再臨界だ!」と煽ったのは やっぱり この男』で、前書きは、
”「無能であることは罪ではない。だが、無能な者が自らの能力を根拠もなく過信し、その判断を周囲におしつけることは罪が深い。しかもその失態をみとめようとせず、卑怯にも他人に責任転嫁して被害を拡大させれば、もはや大罪である。そんな人物が総理大臣の椅子ぬ座る不幸を1日たりとも長引かせてはいけないのだ。」”
と書いています。

3月12日18時頃、菅首相を囲む「御前会議」の様子を関係者の話として、
”「総理は班目委員長や保安院に露骨な不信感を見せていた。原子炉の圧力が下がれば大丈夫だといっていたのに、15時半過ぎに1号機の建屋で水素爆発がおきたからです。
総理は野党党首たちとの会談の席で『間違いなく安全だ』と説明したばかりだったから、『話が違うじゃないか!』と血相を変えていた。ひとたび信用できなくなれば、総理は何でも自分で確かめないと気がすまない」”
とし、菅首相は原子力に自慢してた”専門家”が会議で拘ったの「再臨界」だ。菅首相は、班目委員長に、
”「再臨界の心配はないか」
「可能性はゼロなのか
」”
と執拗に問い詰めたと。

「週刊ポスト」は、「SPEEDI」予測を隠されたのは、ベントが遅れた理由が、菅首相の”思いつき視察”だったし、ベントの遅れと、海水注入の中止で事故を深刻化させると、菅首相は東電本店に乗り込み、”「撤退するな。逃げれば東電は潰れる」”と社員を脅かす、左翼独裁政権のような発想だと。
海水注入中断問題が顕在化すると、東電の財務調査を行なう第三者委員会の設置を閣議決定し、東電の背中に匕首を突きつけていた。
東電は、「実は注水は続けていた」と説明を一変させたが、その不自然は払いようながないと。
菅首相は「第4列の男」(スト最前線の後に隠れている卑怯者を指す蔑称)と決め付けていますね。

週刊現代」(6/11)では、記事『周囲がみんな心配しています 錯乱する総理大臣 病院で一度みてもらいましょう』の前書きで、
”「「注水をとめろ!」という菅直人総理の指示を、「現場判断」で公然と無視し、ニセの文書まで作って官邸を欺き注水を続けていたーーー。
かつてこれほど侮られ、軽視された政府があっただろうか。
しかも東京電力福島第一原発の吉田昌郎所長は、指示を受ける半日前に直接菅総理と面会し、言葉を交わしている。おそらくその段階で、「この人の言うことは聞く必要がない」と見切っていただろう。
原発事故発生当時、菅総理はそれほど混乱し、錯乱していた
。」”
と書いています。

「週刊現代」は、入手した経済省幹部A氏の極秘メモによると、
”「3月12日 18:00~18:20頃 菅総理から、海水注入による冷却実施についての検討、指示が各所に出る。
総理指示で、原子力安全委員会、同保安院などが検討することになったとされるが、実際には、班目原子力安全委員会委員長、官邸詰めの武黒・東電フェローらが、
「再臨界の可能性は極めて低い」
と菅総理に進言しても、まったく無視された。菅総理は、
「彼ら(班目氏ら)の言うことは信用できない」
と、官邸の執務室に籠り、知識のありそうな「内閣参与」の話を聞いたり、自ら電話をかけていた。(総理は)興奮状態で、側近の報告が耳に入らないようだった。その一方で、検討の指示と相前後する形で、海水注入命令が出た。
総理はそれを「知らなかった
」”
と書いています。

海水注入の是非で、特に混乱したのが、菅総理だったとし、
”「菅総理は海水注入の是非について海江田経産相に検討を指示し、班目氏ら安全委員会の専門家に”『海水を入れて大丈夫なのか!』”と聞いた。ところが、”『再臨界の可能性はありません』”という答えに満足せず、執務室にこもり、知人の科学者に電話をかけまくって自分で調べようとした。
その間に、海江田経産相でいつまにか『海水注入』の指示が出てしまった
。」”

その直後、官邸にいた武黒・東電フェローが、突然、19時4分から吉田所長に直接電話を入れ、”『海水注入について、官邸の了解を得ていないため、まずい。止めたほうがいい』”と説得し、19時20分に東電本社にも電話し、”『官邸の了解を得てない、騒動になるとまずい。いったん止めてほしい』”といい始めたと。

”「実は、武黒氏は、菅総理に叱責されたのです。
”『海水注入を始めました』”という報告に対して、菅総理が、
”『オレは聞いていない!
再臨界の危険性があるのに、何をやってるんだ! たたちに止めろ!
!』と怒鳴りまくった
」”

この結果、19時25分にいったん注水を中止した、と官邸にニセ報告された。
菅総理の「錯乱」と「再臨海する」という思い込みが招いたドタバ劇だったと。

「週刊現代」は、佐賀大学元学長の上原春男氏との電話口で、菅総理がヒステリックの様子、警視庁の高圧ポンプ車が放水に失敗に、暴言を記述し、錯乱する宰相の姿が徐々にメディアに漏れ始めていると。

「週刊ポスト」と「週刊現代」は、海水注入中断に関して似たような内容ですが、共通している部分は、菅首相の資質・気質を問題視しています。
それと、東電・安全委員会・保安院は、菅総理に組織の存亡を握られており、皆、菅総理に「長い物には巻かれろ」で追随していることですね。
閣僚も、虚勢された面従腹背ですね。
本日の国会質疑を視聴していると、ベント遅れは、東電側が抵抗したことが怪しくなりますね。

本ブログで、
”「菅首相の野心家気質は、世を批判することは長けているが、世を新たに創造する資質は希薄の一方で、権限を固執するのです。
周辺の人間に、怒鳴り散らす気質、責任転嫁する資質は、野心家が獲得した権限を堅持する資質の現われですね。

この度の海水注入中断問題は、単に、責任者が「知らなかった」から責任はないということではなく、対策本部と現場との守備範囲と責任の問題に、責任者の資質・気質の問題に、責任者を擁護する周辺の「宮使い」体質(長い物には巻かれるのが無難)らの問題が潜在していると思いますね
。」”
と書きましたが、やはり、菅首相の資質・気質が主因ですね。

不可思議なのは、資質に問題がある菅首相下ろしの動きを、「被災者の事を思うと、今、政局している時ではない」とTV番組のコメンターが言うことは、一見、正論めいていますが、当方に言わせれば、「正論めいた常識論」「常識めいた正論」が、世の中の変化を望まない雰囲気を醸成し増長させているのです。
菅首相が大震災に「全身全霊、命懸けで取り組む」と決意表明し、自分では精一杯やっており、非が無いことは歴史が明らかにするという強弁を容認する風潮には興ざめします

雰囲気が変化の最大の障害です。



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