傍観者の独り言

団塊世代で、民間企業で「チンタラ・グウタラ」に過ごした人間の手前勝手な気儘な戯言・放言。

民主党議員「実力ランキング」・・・・小沢一郎がNO1

2009-09-11 05:31:29 | 生活の党・小沢一郎

文藝春秋(2009.10)が政治記者43名によるアンケート調査を実施し、総合ランキングの1位は小沢一郎、2位は岡田克也、3位は鳩山由紀夫と書いています。
アンケート調査は、構想力、統率力、政策力、調整力、発信力について実施し、1位は3点、2位は2点、3位は1点で集計したランキングです。
構想力は小沢一郎、統率力は小沢一郎、政策力は長妻昭、調整力は鳩山由紀夫、発信力は長妻昭が1位にランキングされています。

アンケート調査の時期は、8月30日の衆院選で、民主党が大勝利後と書いているが、小沢一郎氏の次期幹事長、平野博文氏の次期官房長官など人事発表の前か後かどうか何ら記述ないが、本誌編集部、TV局、新聞社、通信社など政治記者へのアンケート調査とある。

【総合ランキング】
1位・・・小沢一郎(238点)
2位・・・岡田克也(150点)
3位・・・鳩山由紀夫(146点)
4位・・・管 直人(119点)
5位・・・長妻 昭(97点)
6位・・・野田佳彦(82点)
7位・・・前原誠司(58点)
8位・・・福山哲郎(38点)
9位・・・平野博文(37点)
9位・・・藤井裕久(37点)

【構想力】
1位・・・小沢一郎(76点)
2位・・・岡田克也(50点)
3位・・・管 直人(37点)
4位・・・鳩山由紀夫(21点)
5位・・・前原誠司(15点)

【統率力】
1位・・・小沢一郎(121点)
2位・・・鳩山由紀夫(62点)
3位・・・野田佳彦(33点)
4位・・・岡田克也(24点)
5位・・・仙谷由人(10点)

【政策力】
1位・・・長妻 昭(43点)
2位・・・岡田克也(31点)
     松井孝治(31点)
4位・・・福山哲郎(22点)
     前原誠司(22点)

【調整力】
1位・・・鳩山由紀夫(52点)
2位・・・平野博文(36点)
3位・・・小沢一郎(25点)
4位・・・野田佳彦(19点)
5位・・・藤井裕久(16点)

【発信力】
1位・・・長妻 昭(54点)
2位・・・管 直人(51点)
3位・・・岡田克也(39点)
4位・・・野田佳彦(26点)
5位・・・細野豪志(21点)

総合ランキングで1位になった小沢一郎氏関連を抜粋すると、

【構想力】で1位になった小沢一郎次期幹事長については、7名の記者が、1993年5月に発表された「日本改造計画」を言及し、レベルの高い内容とし、同著への批判的意見はなかったとし、
賛否はともかく、自分なりの世界観、大局観を持っているのはこの人以外にいない
政権交代、自民党打破と16年間訴え続け、ついに実現。功罪の『罪』は多々語られるが、構想力の面では右に出るものはいない
口が堅く、文書が書けるという点で田中角栄元首相と酷似
との寸評が並び、「やはり一度総理をさせてみたいとの声も出たと記述しています。

【統率力】で1位は小沢一郎で、2位の鳩山由紀夫をダブルスコアの圧勝です。
文科系だった民主党を体育会系統率力でまとめあげた
と高く評価されるが、一方で、
リーダーシップはあるが、人望はない。恐怖による支配
人望はないが、選挙のカリスマという『神話』を巧みに再生産しながら次々に新しい『信者』をリクルートして絶えず侮れない勢力を維持しているのは、さすがと言うしかない。リーダーシップは間違いなくある。ただし、それが理念や信念に基づいているかどうかは疑問。永田町版ターミネーターか
圧倒的な1位だが、必ずしも前向きな評価ばかりではなかった点がむしろ重要かと記述しています。

マアー、全体イメージは、当方の想像の範囲ですね。
記事でも、総合評価に、「誰が総理大臣になろうとも、真の実力者、権力者は小沢氏であることを裏付ける結果といえるだろう」とし、【発信力】が1点という弱点で、今春の西松建設違法献金事件でも、最後まで分かりやすい説明をしなかったイメージそのままの結果となっている論評しています。

当方は、本ブログでも書きましたが、小沢一郎代表代行については、親派でもなく、「理念の人」と思うが、不器用な人間と称してきましたが、政治記者のアンケート調査でも類似ですね。
小沢一郎氏は、【構想力】76点、【統率力】121点、【政策力】15点、【調整力】25点、【発信力】1点の【総合】238点で総合ランキング1位であるが、発信力が弱いのは、説明不足と繋がるが、それが、無器用な小沢一郎氏らしいと思いましたね。

小沢一郎氏については、文藝春秋(2009.10)に、稲盛和夫・京セラ名誉会長が『鳩山民主よ 勝って兜の緒を締めよ』を寄稿いており、その中で、「人間・小沢一郎との付き合いの原点」で、

”「私が小沢氏のことを意識し始めたのは、1992年に亡くなった私の母の葬式に小沢氏がわざわざ鹿児島まで訪ねてきてくれてからだ。私は小沢氏とはそれほど親しくなかっただけに、母の葬式にわざわざ鹿児島まで弔問に来て、何も言わずのただ焼香して帰っていったことに驚かされた。それも国会会期中の忙しい最中に、時間をさいて来てくれたという。
その2年後、私の父が他界した時も、小沢氏は忙しい公務の中、再び鹿児島まで来てくれた。
その小沢氏の心づかいに感激した私は、それから年に1,2回程度、小沢氏と個人的に会食するようになった。そのような機会を通じて、私が「なんとまじめで誠実な方だろう」と思い、以来人間・小沢一郎に信頼を寄せるようになった。・・・・・・
」”

と記述しています。
アンケート調査に、【人間力】?というのか、究極は、【好きか嫌いか】になりますが、質問項目に追加すれば、また、ちがった結果がでてきたでしょうね。
世の中、【出来るかどうか】が人事考課や投票行動になりますが、究極は、生理的に合うかどうかであり、【好きか嫌いか】になりますので。

読売新聞が記事「72%が「小沢氏との二重権力構造懸念」…読売ネット調査」で、 読売新聞社が全国のインターネット利用者1000人を対象に実施した「衆院選ネットモニター」の第4回調査結果で、民主党支持層のうち、鳩山代表と幹事長に就任する小沢代表代行の二重権力構造を懸念する人が6割に上り、民主党の獲得議席を「もっと少ない方が良かった」と考える人が3割いたと

”「鳩山政権が、小沢氏との二重権力構造になると思う人は34%、「ある程度」思う人は38%で、二重権力構造を懸念する人は計72%だった。民主党支持層に限っても61%に上った。鳩山氏の資金管理団体を巡る個人献金偽装問題について、説明が十分ではないと思う人は全体の74%、民主党支持層の57%だった・・・・。」”

報道していますが、メディアが「小沢氏の二重権力構造?」を質問すれば、記事の内容に当然、なるでしょうね。

最近、そういうメディアの論調を批判する意見が目立つようになりましたね。
例えば、財部誠一氏の「メディアは小沢批判を封印しろ」、週刊朝日の山口一臣編集長が「民主党小沢支配はなぜ、悪いのか?」がありますね。

やはり、小沢一郎代表代行は、特異な政治家ですね。


【特記】

文藝春秋のアンケート調査の記事で、特記事項として、

【統率力】で、4点で馬渕澄夫氏が入ったとし、
「2期以下では一目置かれている、今後必ず伸びてくると思う」
「いずれ民主党代表。意欲あり」
と寸評を紹介し、わずか3期目で「統率力」において複数の記者から名前が挙がるのか興味深いと記述していますね。

【調整力】で意外な名前として、6点を獲得した樽床伸二氏とし、その人脈には定評があるとし、
「敵を作らない好感度とパワーはナンバーワン」
「独自の人脈を持ち、水面下で工作ができる希少な人材」
また、05年の落選前は国対委員長代理を務めていたが、
「中川秀直や川崎二郎ら自民党とべったりの国対手腕はなかなかのものだった。民主党に腹芸ができる人材が少ない中で貴重な存在」
見事に返り咲き、今後が注目される議員の一人である
と記述していますね。

【統率力】で、8位には5点を獲得し、輿石東・参議院会長兼代表代行の入ったとし、
彼の名を挙げたある記者の指摘は興味深いと、
「経綸なし、人望なし、指導力なし。それでいながら、なぜ党内が『参院のドン』と一目置くのか。人事権を使った集団いじめの手法だ。しかし、少なからぬ輩がそれに便乗し、その統率方法をさせている。これも逆説的なリーダーシップであり、民主党にそういう原日本的体質があることは忘れてならない」と紹介しています。
文藝春秋編集部にとっても、奇異に思えたのでしょうね。
当方も、小沢一郎代表代行が輿石東氏を信頼しているというメディアの報道に接して、輿石東氏には何ら知識がありませんが、日教組出身で「何故?」という素朴な疑問がありますね。権力を見るセンス(動物的なカン)でもあるでしょうね。






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