傍観者の独り言

団塊世代で、民間企業で「チンタラ・グウタラ」に過ごした人間の手前勝手な気儘な戯言・放言。

御立 尚資氏の日経ビジネスに連載コラムが最終回・・・・残念ですね!

2009-08-02 12:28:10 | 国家の計

御立 尚資氏(ボストン コンサルティング グループ日本代表)が日経ビジネスへのコラム『御立尚資の「経営レンズ箱」』が「【最終回】リーダーたちよ、日本の成長戦略を「理」で語ろう」で最終回となりました。

下賤で適当な人間(長い物には巻かれろタイプ)の当方には、コラム『御立尚資の「経営レンズ箱」』は、触発・啓発される内容であったので残念ですね。
最終回のコラムは、【最終回】リーダーたちよ、日本の成長戦略を「理」で語ろう」も、面白いと思いましたね。

最終回の問題提起は、「日本経済の成長を本気で目指すのかどうか」を問い、

”「政・官・民を問わず、様々な政策提言の中で「日本の成長戦略」という言葉が出てくる。一定程度の経済成長を目指すのが大前提という立場なのだろうが、最近「それを前提としてよいのか。成長の追求に否定的ないし消極的な層が、どんどん増えているのではないか」と思えてならない。」”

と、経済成長の前提への良否を問うています。

日本の経済成長に否定的な意見も】で、
一つは、「人口減少に対する諦め」で、「本格的な移民政策は日本ではとても無理」ということで、「人口減少やむを得ず」論者の方々の本音は、Graceful Decline(優雅な衰退)を目指すべきだ、ということのようだ意見、
二つは、「環境の観点から、先進国たる日本がこれ以上の経済成長を目指すべきではない」という意見、
三つは、金融危機の原因論から説き起こし「成長を追求する『強欲資本主義』から脱却すべきだ」という俗論もあるが、成長の否定とは直接つながらないとしています。

適切な経済成長を追求すべき
「適切な経済成長の追求」は、「悪」ではないとし、精神的な満足を含めたトータルな「豊かさ」を求めていく時代になってきたが、1人当たりGDPの適切な成長なしに貧困問題を解決し、国民の福祉レベルを上げ、さらには精神的な「幸福感」「豊かさの実感」を得ていくことは不可能だと論じていますね。

そして、御立 尚資氏は、

”「経済成長に対して、本音では「ネガティブ」な思いを持つ層が拡大している状況下、現在のリーダーの皆さんにとって必要なのは、「環境論議」とリンクづけた感情論、あるいは「成長は悪」という感情論を廃し、Graceful Decline(優雅な衰退)論に与するべきか、そうではなく適切な経済成長を通じてより豊かな日本を作ることを目指すのか、論理とデータで語っていくことではないだろうか。」”

と結んでいます。

当方は、本ブログ「民主党:第二弾の「マニフェスト」の用意が賢明・・・・将来像の計を 」で、

”「国民が安心・安全で暮らせる社会は、まずは、第一次産業が国の基幹と思っております。温暖化で環境破壊が進行しても、石油が枯渇するエネルギー問題が深刻化しても、食糧危機が最悪の事態になろうとも、自給自足で最低の生活ができることことが第一で、第二は、社会保障制度の充実での安心さで、その上での自由競争社会という国造りが必要で、人材育成が肝要と思っております。」”

書きました。
当方は、「成長は悪」でも、「Graceful Decline(優雅な衰退)論」という考えではないが、成長第一より、成長率ゼロ(現状維持保持)でも、国民が安心・安全で暮らせる社会を目指すべきだという考えですが、ブータンの「GNH(国民総幸福度)」の哲学には、興味をもちますが、そこまでは、欲求していません。

当方は、自民党主導の硬直化社会を「破壊」し、新たな「国家の計」が必要という思いで、社会変革には、政権交代しかない考えですが、御立 尚資氏のコラムを読み、「どういう国つくり」すべきか?と改めて考えさせられましたね。



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