傍観者の独り言

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藤崎駐米大使を「呼び出し報道」の真偽?・・・外務省は白黒を!

2009-12-25 10:53:35 | 民主党・鳩山由起夫

クリントン米国務長官藤崎一郎駐米大使を呼び出し、普天間基地問題について、「新たな移設先を探す鳩山政権の動きに不快感を表明し、現行計画の早期履行を改めて求めた」と報道があり、その後、同席したキャンベル国務次官補が「呼び出しを否定」の報道があり、その真偽を外務省は明確にすべきですね。
藤崎駐米大使の言動が問題なのか?、メディアの曲解報道なのか?普天間移設問題は、鳩山内閣が日米信頼に関わる修羅場の攻防戦をしており、外務省の姿勢には疑問を感じますね。

クリントン米国務長官が藤崎駐米大使を異例の呼び出しし、普天間基地問題について、「新たな移設先を探す鳩山政権の動きに不快感を表明し、現行計画の早期履行を改めて求めた」と、朝日新聞は、記事『クリントン長官、駐米大使を異例の呼び出し 普天間問題』で、「クリントン米国務長官は21日午後、藤崎一郎駐米大使と米国務省内で会談し、米軍普天間飛行場の移設問題などについて意見交換した。クリントン長官が同日朝急きょ、藤崎大使を呼んだもので、こうした形で国務長官と大使が会談するのは極めて異例。クリントン長官は、新たな移設先を探す鳩山政権の動きに不快感を表明し、現行計画の早期履行を改めて求めたと見られる。 」と、読売新聞は、記事『米国務長官、藤崎大使呼び異例の会談』で、「クリントン米国務長官は21日昼(日本時間22日未明)、藤崎一郎駐米大使を国務省に緊急に召請し、沖縄県の米軍普天間飛行場移設問題について会談した。」と報道しています。

この「呼び出し」を是認する形で、NHKニュースが、『普天間問題 石破氏が来月訪米』でも、「普天間基地の移設問題をめぐっては、今週、アメリカのクリントン国務長官が藤崎駐米大使を急きょ国務省に呼び出して会談を行うなど、日米間の意思疎通がうまくとれず、ギクシャクした関係が続いています」とし、自民党の石破政務調査会長らが訪米すると報道しています。

この「呼び出し」報道は、直前のCOP15関連の晩餐会で、鳩山首相がクリントン米国務長官に対し、沖縄県の米軍普天間飛行場移設問題の決着を先送りした経緯を自ら説明したことは、鳩山首相の勝手な手前味噌の思い込み(願望)と意味し、「なんだったのか?」と国民に疑心暗鬼させますね。

その後、藤崎駐米大使が「呼び出された」のでなく、「立ち寄って」、普天間基地問題で情報交換したと報道があり、「呼び出し」報道は何だったと思いましたね

藤崎駐米大使が「呼び出し」されたのでなく、「立ち寄った」ことについては、毎日新聞が、記事『米国務次官補:大使「呼び出し」報道を否定』で、「クローリー米国務次官補(広報担当)は22日の記者会見で、クリントン米国務長官が21日に藤崎一郎駐米大使を米軍普天間飛行場移設問題で呼び出したという日本メディアの報道について「藤崎大使の方から訪れた」と否定した。その上で、大使の「日本は方針決定に時間を要する」という説明に理解を示し、日本との協議を継続する考えを示した。」と報道しています。

藤崎駐米大使が恣意的に「呼び出された」と会見したのか?、メディア記者連中が意図的に「呼び出された」と報道したのか?真実は不明ですが、解せないのは、外務省が積極的に、「呼び出された」発言を否定していないことです。

ブログ「ゲンダイ的考察日記」様が「日刊ゲンダイ」の掲載された『クリントンから呼び出しデッチ上げ~藤崎駐米大使はクビにしろ』を紹介しています。転載すると、

”「こんなウソつき野郎はクビが当然だ。クリントン米国務長官が、普天間基地移設問題で藤崎一郎駐米大使(62)を呼び付けたという一件は、なんと、藤崎大使のヤラセだった。相手国の大臣をダシにして、ありもしない事実をでっち上げるなど、到底許されることではない。

21日に米国務省で行なったクリントン長官との会談について、藤崎大使は「朝、急きょ呼ばれた。普天間計画の即時履行を求められた。大使が呼ばれるのはめったにない」と神妙な面持ちで解説した。これを受けて大マスコミは早速、「駐米大使、異例の呼び出し」「米国が強い不快感」と大々的に報道。日本と米国が戦争でもおっぱじめるかのように大騒ぎした。

ところが、これ、大ウソだった。翌日、クローリー国務次官補が会見で「呼んでいない。(藤崎)大使が立ち寄ったのだ」と明かしたのだ。これが本当ならとんでもないし、仮に呼び出しが事実だとしても、真っ先にマスコミに話すことが国益になるのか。政府内で話し合うのが筋だろう。外務官僚が勝手にやっていいことではない。

「本省の指示なく、勝手にやったのだとすれば、一種のクーデターですね」

こう言うのは元レバノン大使の天木直人氏
「本来なら、すぐに東京の本省に連絡を入れて対応を協議すべき内容です。それを真っ先にメディアに話したのだから怪しいと思いました。そもそも大使は、当該国の要人を呼んだり、自分が呼ばれたりするのが仕事です。駐米大使に就いて2年近くになるのに、呼び出しを『異例』という感覚も信じられない。自ら『仕事をしていない』と白状していることになる」

普段の藤崎大使は、ぶら下がり取材に応じないという。そんな人物が進んでペラペラと話したのだから、「何かある」と疑うのが当然だろう。ところが、大マスコミはウソつき男の発言を真に受けて“世論操作”の片棒を担いだのだ。とんだ赤っ恥である。

過去にも事実をネジ曲げた前科
実は、この大使、過去にも事実をねじ曲げた“前科”がある。
「93年にオーストラリア大使館で公金流用疑惑が発覚しました。当時、藤崎さんは会計課長で査察の責任者でした。ところが疑惑が広がらないよう、関わった職員の処分をせず、事実の隠蔽(いんぺい)を図ったのです」(外務省関係者)

慶大を中退し、69年に入省。同期には普天間問題や北朝鮮の拉致問題で有名になった田中均元外務審議官(現東京大学公共政策大学院客員教授)がいるが、「駐米公使時代、国防総省に日参するものの相手にされなかった話は有名」(事情通)という。もともと能力には疑問符が付く男なのだ。

それでもアジア局参事官、北米局長などを経て08年4月に駐米大使に就いている。トントン拍子に出世しているから不思議だ。
「次官経験もない藤崎が『外交官最高のポスト』と呼ばれる駐米大使に就任したのは、“大蔵一家”の妻のコネが大きかったとささやかれています。妻の父親は大蔵官僚出身で元東京銀行頭取・会長、母親も大蔵OBで元明治製糖相談役の娘です」(外務省事情通)

駐米大使の収入は在勤手当だけで月約70万円。これに本給や配偶者手当、住居手当などを合わせれば年収3000万円は軽い。退職金も数千万円はもらえるだろう。まったくふざけた話である。(日刊ゲンダイ 2009/12/24 掲載)。
」”

と、藤崎駐米大使の「ヤラセ」と言及していますね。
「日刊ゲンダイ」の記事にでてくる、天木直人氏は、ブログ『藤崎大使の発言問題をうやむやに終わらせてはならない』で、「藤崎発言を曖昧なままに放置して終わらせてよいはずはない。」と問題視しています。

また、「ゲンダイ的考察日記」様が紹介している、ブログ「永田町異聞」様が『クリントン長官の藤崎大使呼び出しは談合報道』で、日本メディアの付和雷同ぶりを酷評していますね。

当方は、クリントン米国務長官が藤崎駐米大使の「呼び出し」報道に接して、鳩山首相の「楽観的な言葉の軽さ」を感じました。
その後、「立ち寄り」報道を接して、一体メディアは、鳩山内閣の足を引っ張り、既定路線に着地されたいのか疑いを持ちましたね。
NHKニュースは、今でも、「立ち寄り」報道を是認しており、NHKの中立不偏の姿勢を疑問ですね。

一番、解せないのは、外務省の姿勢です。
何故、外務省は積極的に「メディア否定」をしないかのか?
岡田外務相の「独りよがり」(頑固で柔軟性の欠落)に、外務省官僚は遠慮しているのであれば、日本は不幸ですね。



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