傍観者の独り言

団塊世代で、民間企業で「チンタラ・グウタラ」に過ごした人間の手前勝手な気儘な戯言・放言。

やはり、小沢一郎氏は稀有な政治家ですね。・・・今後も「能弁な小沢」を期待!(追記)

2010-11-04 09:37:47 | 生活の党・小沢一郎

小沢一郎氏がインターネット動画サイト「ニコニコ動画」に出演し、国会招致、尖閣事件、TPP問題、菅政府の政治姿勢など多弁に語る。
小沢一郎氏の発言内容は、民主党代表戦での論調と何ら変わっておらず、やはり、小沢一郎氏の見識は稀有な政治家という印象ですね。

当方は、検察審査会が2回「起訴議決」で強制起訴になり、小沢一郎氏の今後の言動に注目していましたが、ナマの意見が聞けずに、静観していましたが、ナマの意見を視聴し、小沢一郎氏の意見は共感しました。

マアー、当方は、検察の権力乱用、検察審査会の運用に疑問視しており、国会招致は無用と思っていましたが、沈黙のままで、無視することは得策ではなく、宮崎学氏の『小沢一郎へのアドバイス その7』の”「国会に出向かず、逃げたイメージを有権者に与えるのも得策ではない。」”とし、小沢氏が語るのは次の趣旨だけでいいと、

”「憲法38条には『何人も、自己に不利益な供述を強要されない』と定められ、被疑者や被告人には黙秘権が認められている。(^_^) 私は現在、被疑者であり、検察審査会の議決により、間もなく起訴されて被告人になる。申し訳ないが、こうした立場上、すべての質問にお答えできない。(^_^;) 検察官が有罪を立証する証拠がないという理由で、私は不起訴になったが、東京地裁が選任した指定弁護士は、鵜の目鷹の目で新しい証拠を探している。そんな中でお話しできることはない。(>_<) 推定無罪を無視して『犯人視報道』を続けるマスメディアは『逃げた』と報じるかもしれないが、私は逃げてなどいない。堂々と裁判で闘う。分かってほしい <(_ _)>」”

の形式的で良いのではないかと思っていました。

小沢一郎氏は、「ニコニコ動画」で、岡田幹事長から国会招致の打診については、「原則としては司法で取り上げているものを、立法府がいろいろと議論をするというのは基本的にはあまり妥当ではない」とし、短絡的な国会招致ありきは疑問視していますね。
西松献金事件から1年以上も、検察が強制捜査した上で、不起訴した事案であり、検察審査会が強制起訴の議決した以上、国会で、小沢一郎氏に何を追及したいのか疑問ですね。
強制起訴が決定した以上は、後は、公判を見守るしかないのです。
西松献金事件、小沢一郎氏の元秘書が起訴された陸山会事件が公判で無罪判決になり、小沢一郎氏の陸山会事件も無罪判決で結審したら、強制起訴を議決した検察審査会、小沢一郎氏に、政治的・道義的責任があり、説明責任があると報道したメディアや、国会招致で説明責任を果たせと要求した野党は、どういう責任を負うのでしょうかね。
また、小沢一郎氏を国会招致を促した民主党執行部も責任は問われますね。

当方は、小沢一郎氏の国会招致の云々より、関心事は、小沢一郎氏の政治理念・信念ですね。
「ニコニコ動画」での小沢一郎氏の意見を視聴し、改めて小沢一郎氏の政治理念の「自立と共生」には賛同しますね。

産経ニュースが、『【小沢氏動画サイト出演・詳報】、(1)国会招致「岡田くんと僕の間で出よう、出ないの話ではない』~(8完)「菅さんは自分の責任で断固やったらいい」で詳細に報道しています。

小沢一郎氏は、TPP(環太平洋戦略的経済連携協定)について、

 ”「私は自由貿易論者です。そして自由貿易によって一番利益を得ているのは日本です。だから考え方は賛成だ。今、農業だけ騒いでいますけど、農業だけではない。金融とかサービスから何から全部(TPPには)含まれてますから、その国内の体制を政府がきちんとしないうちに全部オープンにしちゃったら、そらもうごちゃごちゃになっちゃいます。みんなやられちゃいます。ですからそういう、全く無防備な、大きな何の考えもなしにただ賛成というのは、私はそれはいけないと思います。基本原則は賛成です」”

と語っており、

農家への戸別補償制度はセーフティーネットのはずだの問いには、「そーう、そう!」と回答し、ばらまきとも言われるがの問いに、

”「徹底されてない。戸別補償方式をするには適地適産しなければいけない。なんでもいいから勝手につくってというわけにはいかない。そんな話ではない。必要なもの、私は東北ですが東北で一番適したもの。九州で適したもの、それを適地適産でやれば、それは私は食糧自給は可能だと思う。日本は。今、4割以下でしょ。それを民主党は6割とかいっているのかな。6割なんかダメだ。100%にしろとぼくはいってるんだけども。ほんと、できんです」”

と回答しています。

小沢一郎氏のTPP,農業についての意見は、当方も同意見であり、本ブログ「TPPは時代の潮流だが、産業構造変革の国家の計が不可欠」で、TPPは時代の潮流で方向性は容認するが、当方の「国家の計」を、

”「国民が安心・安全で暮らせる社会は、まずは、第一次産業が国の基幹と思っております。温暖化で環境破壊が進行しても、石油が枯渇するエネルギー問題が深刻化しても、食糧危機が最悪の事態になろうとも、自給自足で最低の生活ができることことが第一で、第二は、社会保障制度の充実での安心さで、その上での自由競争社会という国造りが必要で、人材育成が肝要と思っております。」”

と書き、日本の再生には現下の社会の「破壊と創造」が不可欠であり、「人材育成」が肝要と書いてきました。
国の基幹は、第一次産業であり、世界環境が激変しても、国として自給自足で最低の生活ができることが不可欠ですね。
」”

と書きましたが、自給自足できることが第一で、社会保障制度の充実による安心の上での自由競争で、次期世代を担う人材育成が肝要という考えで、小沢一郎氏の意見には同感しますね。

小沢一郎氏は、「ニコニコ動画」でも、自身の国家ビジョンを「自立と共生」を政治理念とし、

”「それから国家の理念としては共生。これは国内でも人々の、国民同士の共生、仲良くするっちゅうこともありますが、他国民、諸国民との共生。すなわち、平和の問題。それから、もうひとつは自然との共生。これは環境の問題。
だから、僕は個人個人の日本人には自立を求めているし、そして自立した個人が国家を構成すると。そして日本は他の国と、他の民族との共生と自然との共生。環境と平和と。
これを僕はね、21世紀のね、このあるべき姿としてね、日本が発進できるような国になりたいと。そうあるべきだと、そう思ってんですよ


 「日本人ぐらい偏見もない、宗教的の壁も何もない、あるいは文化的な壁もないでしょ。何でも取り入れて、全部、自分のものにしちゃうでしょ。だから、ものすごく共生の理念に日本人っちゅうのは、性格的に、あるいはDNA的にあってんじゃないかと思ってんですよ。だけど、それを発信できる、21世紀の社会、国家というもんはこういうもんだという発信(を)できる日本になるべきじゃないかなと思ってんです」”

と語っており、当方は、小沢一郎氏の「自立と共生」の理念に共感できますね。

当方が、唯一、引っかかっていた内容は、メディアが金権政治家とし小沢追及のネタの「資金管理団体「陸山会」が購入した土地や不動産の原資は。小沢氏個人所有ではないことを明らかにしたという「確認書」は(指摘に対する釈明のための)記者会見の直前に作られたのではないか」で、小沢一郎氏は、この度、”「今言った確認書、何カ所か事務所あるので、その中で、僕は必ずそれを作成しろということを全部、いってまして、たまたま、1つズレておった、忘れてたというのがあっただけだ。」”と弁明しており、真相は不明ですが、説明は果たしたことになりますね。

本ブログ「渡辺乾介氏:「強制起訴は、小沢氏の最大・最高の真剣勝負だ」、「自己改革の発信力が問われる」と」で、渡辺乾介氏は、強制起訴は、小沢一郎氏の正念場であるが、自己変革の好機でもあるとし、

”「公判の場で、”『「社会の透明性、法の公平性、言論のあり方」を、現在の日本社会が抱えるこうした根本的な問題を、小沢自身が1政治家として、1個人として世に問うことができる』”とし、従来の「寡黙な潔白論」は通用せず、今後は被告人・小沢一郎氏の発信力が問われると。
「再度、変わらなければいけない」ことの必要性は小沢一郎氏も認識しており、これからどんどん「能弁な小沢」になるのでないか期待しています。
」”

と、「能弁な小沢」と期待していますが、当方も同感ですね。

小沢一郎氏は、インターネット動画サイトに、生出演したのは、既成メディアへの嫌味でしょうね。
マアー、「能弁な小沢」が日本の国政へに影響力を持つ事を期待しますね。

「追記」

本ブログで取り上げた「確認書」に関しては、その後、本ブログ「陸山会事件:菅・岡田執行部 政倫審招致を議決せよ・・・恥をかく覚悟があれば」(2011-01-17)、本ブログ「朝日新聞の小沢氏無罪への社説・・・・相変わらず高慢な体質」(2012-11-14) で取り上げ、小沢一郎氏の説明には妥当性があると思っています。





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