傍観者の独り言

団塊世代で、民間企業で「チンタラ・グウタラ」に過ごした人間の手前勝手な気儘な戯言・放言。

長妻厚労相への期待と不安

2009-09-22 01:13:32 | 民主党・鳩山由起夫

長妻厚労相には、一部のメディアでは、期待と不安が半々で報道されていますね。
「年金記録」問題を顕在化し、民主党の躍進の最大功労者であり、追及する凄さは、万人が認めるが、守備範囲の広い厚生労働全般を束ねられるかどうかへの懸念があるということで、当方も一抹の不安がありますが、長妻厚労相には期待します。

文藝春秋(2009.10)の記事『政治部記者53人アンケート 民主党議員「実力ランキング」』では、総合5位であるが、内訳では、政策力=43、発言力=54の高得点であるが、構想力、統率力、調整力が零点で、アンケートの寸評として、
”「年金問題で見せた調査力、問題提起力は与野党通じて永田町随一」”
”「年金問題の追及では、ポイントの抽出力に優れていた」”
と評価されていますが、
”「一匹狼で、党内で人気はまったくないものの、独力で年金問題をここまで開拓してきた力と実績は高く評価すべきである。質問主意書で官僚に嫌われているのもたのもしい」”、
”「年金問題で追求力は見せたが、政策立案能力は未知数」”
と政治部記者からの懸念が紹介しています。
そして、総合5位については、政策力、発信力の2項目でのトップは見事だが、構想力、統率力、調整力の3つが零点と言う極端な結果は、宰相の器というよりは、例えば年金担当大臣など、ある分野で職人的な輝きを見せる政治家という将来像が眼に浮かぶと論評しています。

週刊朝日」(10/2)の記事『新聞が書かない 新内閣18人の全データ』では、長妻厚労相には、小沢度は☆一つ、官僚度は☆半分、実力度は☆一つに☆半分で、鋭い追及で、官僚にとっては、”天敵”だったが、追求する側から統治する側へ回り、「官僚の手綱を握る」ことができるか?と論評していますね。

また、「JBpress」に、永田 三郎氏(報道機関政治部デスク)が『「君子豹変」迫られる鳩山内閣』に寄稿して、長妻厚労相について、

”「組閣人事では、長妻昭の厚生労働相起用が最後の最後まで難航した。NHKに至っては、長妻の入閣さえ組閣前日になっても打たない慎重な報道を続けたほどだ。

水面下で鳩山は、長妻に行政刷新会議の担当相起用を求めていたが、当の本人が年金問題の担当を強く希望した。当初は仙谷が厚労相に就任する予定だったが、結局、鳩山は長妻の入閣を優先し、厚労相とともに年金改革を担当させることにした。

 これに関して、仙谷の周辺は不満を漏らしている。「厚労相のカバー範囲は広く、医療にしても、雇用にしても仙谷さんは幅広くやってきたから最適任だった。長妻さんは年金問題だけで、厚労相は荷が重すぎるのではないか。鳩山さんの人事は最後に画竜点睛を欠いた
」」”

と批判的な意見を書いています。

当方は、文藝春秋の記事の論評には、共感で、職人的タイプかなーと想像しますが、この度は、長妻厚生労働大臣のほか、細川副大臣と長浜副大臣、それに山井大臣政務官と足立大臣政務官のチームで推進することでもあり、統率力、調整力で、チーム力を発揮されることを期待します。
山井大臣政務官は、民主党「次の内閣」厚生労働副大臣であり、足立大臣政務官は医学博士であり、心強いメンバーであり、細川副大臣は弁護士で、長浜副大臣は、山井大臣政務官の松下政経塾の先輩にあたり、「地位が人を育てる」言われるように、長妻厚生労働大臣には、多彩なメンバーのチームのリーダーシップの発揮を期待しますね。

個人的には、山井議員が、国会で追及していた「独立行政法人 福祉医療機構」にメスを入れてほしいですね。
本ブログ「郵便不正事件:村木容疑者の元上司(退職:57歳)が極悪!(1)」でも書きましたが、(独)福祉医療機構の「年金担保貸付事業・労災年金担保貸付事業」の存在で、法律で唯一認められた公的年金を担保とした融資制度ですが、こんなおいしい特権的な商売はないことと、郵便不正事件の逮捕された厚労省官僚の元上司が関与しており、天下りの構造の一例と推測しています。
逮捕された厚労省官僚が否認・黙秘しているのは、天下り構造にメスが入る事を回避ではないかと思っているからですね。



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