くるま走ってたの!

小田急線を中心とした鉄道写真と電車に関する色々な話題、カメラの話、などなど、ゆるーく書き散らしています。

キャノン Powershot S110 修理できるハズなのに修理不能宣告を受けました

2017-10-30 13:00:00 | カメラについての雑記帳
本日は、保守期間内なのに修理できなかったカメラの話。

今からさかのぼること3ヶ月あまり、6月下旬のこと。
2013年に買ったキャノンのコンパクトデジタルカメラ Powershot S110が故障しました。
使用期間4年半ほど、撮影枚数9,300枚ほどでダウン。


現象は、キャノンのコンパクトデジカメにありがちな「レンズエラーを検知しました」というもの。
沈胴式レンズが出たまま止まってしまい、操作を一切受け付けない状態。
私の手が写り込んでいるのは御愛嬌(笑)。


さて困った。
カメラそのものはたくさんもっているので(笑)、カメラがなくて困る!ということはないのですが、使い勝手のよい本務機が脱落してしまうのは痛い。
このS110、コンパクトなわりに画質も操作性も良いのが気に入って、普段撮りは殆どこのカメラで賄っていたものですから。

そんなわけで「この機会に修理に出して各部きちんと整備して貰って長く使えるようにしておこう」と考えて、ヨドバシカメラの修理コーナーに持ち込んでみました。
受付はスムーズに完了。
修理作業は3週間くらいで完了するだろう、中間連絡はヨドバシカメラが委託しているカメラ修理業者から入る、との説明を受けて「そうですか」と普通に預けて帰ってきました。

ところが、2週間ほど経って修理業者から入った連絡は、
「部品が手に入らず修理できませんので代品を出したい」。
...え?
普通に受け付けてくれたのに?
もちろん1年保証は切れているとしても、一般的には販売終了後7年間は有償で修理できると思っていたんですが。
2011年発売なので、2018年頃までは修理できるのではないかと。
内部事情としては熊本の基幹工場の被災とかの影響があるのだろうと推測しますが、ユーザーとしてはそんなの知ったことじゃありませんからね。

ただ、そこはどうやら訳アリのご様子。
修理業者曰く「修理不能なので、修理代金で別の機種を提供させていただきます」。
ふむふむ。
言っている事がよく分からない。
色々突っ込んで聞いてみると、事情がいろいろ端折られているようでして、正確にいえば、
「制度上は『修理しなくてはいけない期間』なので『修理できない』で終わらせる訳にはいかない、代わりのカメラを寄越すから勘弁してくれ」
...ということのようです。
はっきりとは聞き出せませんでした、言ってはいけないのか電話口の担当者が分かっていないのかは知りませんが。
まあ腑には落ちないものの、できないものは仕方ない、のかなぁ?

で、別の機種ってなんですかね?どんな形で提供されるんですかね?と細かく話を聞いたところ、
「S110が修理できた場合の価格である14,500円で、SX620HSを提供します」
...とのこと。
ふむふむ、っておい、ちょっと待て!
S110の代品でSX620HS?
正気ですか!?

SX620HSは、S110販売当時の2011年頃のラインナップでいうところのSX260とかSX230に相当、つまりはっきりと下位モデル。
それ、一般的に通用するんですかね?
「代品」と称する以上、同等以上のものを出すのが当たり前だと思うんですが?
キャノンの言い分としてはSX260からSX620で性能進化しているのかもしれませんけど、Webで拾ったサンプル画像を見る限りSX620HSでも越えられない壁があります。
なんでSX620HSなのかを聞いたところ、「高倍率ズームを搭載していて使い勝手的に特色のある機種として」だそうなんですが。
S110ユーザーが、この手の「コンパクト機に無理やり組み込んだ高倍率ズームレンズ」に価値を感じると思っているのですかね?

しかも、SX620HSは後継の後継にあたるSX730HSが発売されているので、既に2世代前の旧型です。
当然ながら流通在庫も値下がりしていて、価格コムで見ると最安値は17,000円ほど。
それに対してキャノンの提供価格は修理代同等の14,500円。
いや、安いっちゃ安いですよ?
でも“修理不能代替対応”で出す“下位機種”の“2世代前の在庫品”としては高すぎやしませんかね?

最悪の策としては、修理しないでそのまま返却して貰うという手もあるにはあったのですが。
不思議なことに、「返却もできなくはないが、代品を提供させて頂ければ...」と、どうにも歯切れが悪い様子。
要するに「修理不能連絡」と「代品提供」がセット回答になっていて、「修理しないで返却」という選択肢は、少なくとも電話の話しっぷりからすると基本「なし」なんです。
直せなくても対応はせねばならん、という変な義務感があるんでしょうか?(あるんでしょう)

この辺、穿った見方をすれば。
「シリーズ消滅したS110の修理不能時対応にかこつけて、下位ラインナップの不良在庫を、流通価格と大差ない値段でユーザーに押し売りして在庫処分してしまえ」
という魂胆のようにも見えてしまう訳です。
いやほんと、ユーザーの方には申し訳ないですが、SX620HSなんかタダでも要らないです。
売却して、買い替えの種銭にするくらいしか使い道が思いつかないですが、市価17,000円のSX620HSを14,000円で手に入れて中古屋に流しても赤字ですよ(笑)。

そんなこんなで、この代替品提案を受け入れるかどうか、2週間ほど回答保留したのですが。
天下のキャノン様相手にゴネたところでダメなものはダメでして。
「追い金払うからGシリーズとかに出来ないのか?」と訊ねても「無理」の一点張り。
ま、そういうものでしょうね。
結局、諦めてSX620HSの提供を受けました。
仕方ないからこのまま中古に流して種銭にしようと思っています。
でもこれ、いわゆる「新品」ではないんですよね。
なぜなら保証期間が修理と同じ3ヶ月しか付かないのです、あくまで「S110を修理した場合を想定して」の代品提供(という名の押し売り)なので。つくづく救いようがねーな。

それにしても。
「底辺ユーザーはキャノン様から搾取されるものと割り切るべし」というのは素人EOSユーザーなら誰しもが弁えるべき原理ですが。
よもやコンパクトデジカメにまでこれば当てはまるとは思わなかった。
一般ユーザーを「養分」としか考えていないキャノンらしい対応だったナと思います。
話にならない代品提案でお茶を濁したりせず、素直に「申し訳ないけど修理ができないし代品もない」と謝る方が、はるかに誠意あるユーザー本位の対応なんじゃないかなぁと。

ところで実は、一連のごたごたの最中に、交代要員となるカメラを既に手に入れていました。
それがこちら↓

...懲りずにまたS110かよ!(笑)
ああでもないこうでもないと考えながらネットショップをあちこち覗いていたところ、S110の「ほぼ新品」が25,000円ほどで売っていたので、躊躇せずポチっとしてしまったものです。
そのくらいS110と相性が良いという面もありますが。
私の感覚でS110と入れ替えられるコンパクトデジカメが現行ラインナップには全然見つからなかった、というのも大きな理由。
ま、しばらくはこのS110を使い続けるのではないかな。
ユーザー対応が最悪であろうが、モノが良ければ使っていくのが私の主義ですので。

もう1つ。
修理は出来るだけメーカーに直接出すべきだなと痛感しました。
ヨドバシカメラは修理関係を別の修理業者に委託しているので、後の連絡や交渉はその修理業者との間でやりとりするのですが、時間もかかるし要領を得ないし、どうにもスムーズにいきませんでした。
多少お金はかかるかもしれませんが、メーカー窓口に直接出せばこんなことにはならなかったと思います。
とはいっても、2~3万円のコンパクトデジカメでどうかなぁという気もしますけれど。

コメント    この記事についてブログを書く
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 清水といえば、次郎長かちび... | トップ | 足柄の秋空は食欲を呼び込む »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

カメラについての雑記帳」カテゴリの最新記事