那須山麓色を惜しまぬ野紺菊 孝元
やわやわと項の風や秋桜 孝元
項の風紫苑を揺らしてその先へ 孝元
もみづるや那須山麓の美術館 孝元
枝撓め鉢に年古る紅葉かな 孝元
野紺菊 秋桜 紫苑 もみづる 紅葉 山全体が紅葉に燃えるさまはあでやかで賑やかではありますが、その色の一つ一つは、清楚で穏やかという印象は、私だけでしょうか?
那須山麓色を惜しまぬ野紺菊 孝元
やわやわと項の風や秋桜 孝元
項の風紫苑を揺らしてその先へ 孝元
もみづるや那須山麓の美術館 孝元
枝撓め鉢に年古る紅葉かな 孝元
野紺菊 秋桜 紫苑 もみづる 紅葉 山全体が紅葉に燃えるさまはあでやかで賑やかではありますが、その色の一つ一つは、清楚で穏やかという印象は、私だけでしょうか?
妹のしがみつきたる芒原 邦洋
ワイシャツの似合ふ岳父や赤い羽 邦洋
五時間目教室は大花野かな 邦洋
首筋を酒に染めたる夜長かな 邦洋
野次合戦しながら帰る稲の原 邦洋
夕日をバックにして光り輝く芒の原は圧巻ですよね。そんな写真を載せようと思ったんですが、いいのが見つからなくて。
木の実降る森の賑わひ地に帰する ツヤ子
結いあげて流るるうなじ菊日和 ツヤ子
名月や壺中の独座なぐさむる ツヤ子
又三郎はしゃぎ走るや秋の山 ツヤ子
秋大島うなじに馴染む六十路かな ツヤ子
老木のうなじ興ある秋高く ツヤ子
木の実が降るっていう感覚、都会の人には分かりますかね。まさに、ちょっと風が強く吹いたりするときに、霰のように雹のようにパラパラと木の実が降ってくるのです。
石蕗の花リハビリと言ふ習ひ事 秀治
紅葉狩りベビーシートを載せ替える 秀治
足首がなくても平気ややの秋 秀治
物干し台のふたつの項冬隣 秀治
絶壁を支へるうなじ暮れの秋 秀治
冬隣り 暮れの秋 日本語っていいなあってつくづく思います。
菊日和うなじに遊ぶ首飾り 瑞恵
天高しうなじを滑るゾーリンゲン 瑞恵
咲きかけの菊薙ぎたふす又三郎 瑞恵
那須の秋影絵いざなふ異空間 瑞恵
三句目の又三郎は 風の又三郎でしょうか。宮沢賢治の風をあらわす擬音語が印象的でした。