もしも茂志茂の俳壇・歌壇

アスク発の俳句・短歌・川柳の投稿作品集
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野紺菊 岩瀬俳句愛好会さんからの投句

2015年11月30日 | 俳句・短歌・川柳

那須山麓色を惜しまぬ野紺菊  孝元

やわやわと項の風や秋桜  孝元

項の風紫苑を揺らしてその先へ  孝元

もみづるや那須山麓の美術館  孝元

枝撓め鉢に年古る紅葉かな  孝元

野紺菊 秋桜 紫苑 もみづる 紅葉 山全体が紅葉に燃えるさまはあでやかで賑やかではありますが、その色の一つ一つは、清楚で穏やかという印象は、私だけでしょうか?

 

 


芒原 岩瀬俳句愛好会さんからの投句

2015年11月26日 | 俳句・短歌・川柳

妹のしがみつきたる芒原  邦洋

ワイシャツの似合ふ岳父や赤い羽  邦洋

五時間目教室は大花野かな  邦洋

首筋を酒に染めたる夜長かな  邦洋

野次合戦しながら帰る稲の原  邦洋

夕日をバックにして光り輝く芒の原は圧巻ですよね。そんな写真を載せようと思ったんですが、いいのが見つからなくて。


木の実 岩瀬俳句愛好会さんからの投句

2015年11月25日 | 俳句・短歌・川柳

木の実降る森の賑わひ地に帰する ツヤ

結いあげて流るるうなじ菊日和 ツヤ子

名月や壺中の独座なぐさむる ツヤ子

又三郎はしゃぎ走るや秋の山 ツヤ子

秋大島うなじに馴染む六十路かな ツヤ子

老木のうなじ興ある秋高く ツヤ子

木の実が降るっていう感覚、都会の人には分かりますかね。まさに、ちょっと風が強く吹いたりするときに、霰のように雹のようにパラパラと木の実が降ってくるのです。

 


石蕗 岩瀬俳句愛好会さんからの投句

2015年11月24日 | 俳句・短歌・川柳

石蕗の花リハビリと言ふ習ひ事 秀治

紅葉狩りベビーシートを載せ替える 秀治

足首がなくても平気ややの秋 秀治

物干し台のふたつの項冬隣 秀治

絶壁を支へるうなじ暮れの秋 秀治

冬隣り 暮れの秋 日本語っていいなあってつくづく思います。


剃刀 岩瀬俳句愛好会さんからの投句

2015年11月20日 | 俳句・短歌・川柳

菊日和うなじに遊ぶ首飾り 瑞恵

天高しうなじを滑るゾーリンゲン 瑞恵

咲きかけの菊薙ぎたふす又三郎 瑞恵

那須の秋影絵いざなふ異空間 瑞恵

三句目の又三郎は 風の又三郎でしょうか。宮沢賢治の風をあらわす擬音語が印象的でした。