靴下にはそっとオレンジを忍ばせて

南米出身の夫とアラスカで二男三女を育てる日々、書き留めておきたいこと。

「怒る子供」な朝

2013-10-26 23:59:10 | 子育てノート
夢を見て怒って叫び、先に起きた下の子の声に「○○に起こされた!」と怒り、眠いまだ寝たい、靴下が片方ない、このシリアルじゃないのがいい、いつもミルクをこぼしてしまう、ハムサンドイッチは嫌だ、学校に渡す教材費がぴったり用意できず向こう側がおつりを用意しないといけない、車の中が寒い。

立て続けに怒り続ける朝。

この子のいいところは、引きずらないところ。どっか~んと怒り、しばらくしたらニコニコしている。ただ、周りに余裕がないと一緒に怒りのスパイラルに落ち込んでしまう。

学校に送り出した後、新学期に学校からもらってきた様々な用紙の中に、こんなプリントがあったのを思い出した。

“怒る子供(Angry Kids)” by Love and Logic Institute. Inc。以下、意訳部分は斜体。


子供は、怒りを通して他の感情を表現しているのかもしれない。人生はこうあるべきではないのだと、世界に知らしめているのかもしれない。

確かに。忙しすぎたり、思うようにいかないのに誰も手を貸してくれない状態が重なると、こんな「怒りの朝」を迎えることがある。ペースを少しゆったりさせ、一緒に過ごす時間をとろう、そう生活を見直すサイン。



その場の解決としては:

どうして怒るべきではないか、どうしたらよくなるかなど、子供の怒りに、論理的な説明(reason)で対処しない。「○○がうまくできなくて怒っているのね」、そうまずはその子の気持ちを理解していると示すこと。

確かに、気持ちを理解していると示してやると、おさまっていく場合が多い。論理的な導きは、落ち着いてから。


怒鳴り返すというのは、最もよくない。子供もフラストレーションには怒鳴るという対応をするべきなのだと学び、悪循環に。

まさしくなのだけれど、子供によっては、時にどかんと目を覚まさせることも必要かなとも。ショック療法。はっと目が覚めたら、あとは穏やかに温もりをもって接し続ける。



怒り、火照った表情から、「これでも私のこと愛してくれる?」 そんな声が聞こえることもある。時にこちらも取り乱し、き~となり、それでも、変わらぬ温もりで接し続けてみる。そんな温もりを確認すると、怒りは長引くことなく静まっていく。

時間的エネルギー的余裕がない時はやはりかなりチャレンジングですが、こうして取っ組み合いながらも、共に成長していきたいです!


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4 コメント

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Unknown (Hiromi)
2013-10-27 08:01:47
マチカさん、こんにちは。お仕事の宣伝にならないように、ハンドルネールを実名に変えたのでよろしくね。

今回の記事も凄いですね。いつも確信をついてくるマチカさんの記事は大好きです。うちは、森ガールはほとんど怒らない子なんですが、私が怒る母でして・・・アハハ。森ガールは、そんなふつつかな母を許してくれる寛容な娘で、本当に子供って凄いですよね。なんか、親の欠点、全部飲み込んでくれるのに、親は子供の欠点をチクチク言ってしまう。もっと謙虚にならなければ・・・・マチカさんはさすがだなぁ、尊敬~。ツメの垢を少し分けてもらいたい!
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Unknown (mirumiru)
2013-10-27 11:35:57
兄弟それぞれ我家の息子たちも怒るツボが異なります。怒りを大声で発散するかのようにギャーギャー喚く子と、怒りながら涙がポロポロ出て来る子と。
そして、私はイカンイカンと思いながら感情に流され、キーとなってしまうこともあります。自己嫌悪ですね、こういう対応をした後は。どうして冷静に対応できないのだろう、心を落ち着け子供の話を聞いて上げられなかったのだろうと。
一呼吸して、怒りが収まり、涙が止まるまで待って意見を聞くようにするようにしました。10分も経てば、自身に戻り子供たちは、寄り添ってきます。「ママ、僕のこと好き?」「あの態度や言葉はないんじゃないの?もちろん君の事は大好きよ」とハグ。このやりとりを何度したことでしょう。
「ごめんね、ママも大きな声を上げて悪かったわ」を言うと、問題点への追求ができるラインに立てます。


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HIromiさんへ、コメントありがとうございます! (マチカ)
2013-10-28 00:34:04
実名に変えられたんですね。親しい友人にHIromiさんが何人かいるので、何だか親近感です。こちらこそこれからもよろしくお願いします。

こうして自分がはっとしたことを書き留めることで、私自身前へ進むことができています。付き合って下さってありがとうございますね。

森ガールちゃんは、ほとんど怒らない娘さんなんですね。Hiromiさんはかっかと熱い方だと。森ガールちゃん、おっとりやんわりとそんな母を包んでくれるようなところがあるんですね。ああでも本当分かります、子供たちはこれほど寛容なのに、こちらは欠点をちくちく突付いているようだというの。

子供ってすごい、私も本当にそう思います。私自身はかなり抜けていて生活面かなりぼろぼろと至らない面があるのですが、それを補うかのように家は子供たちの方がしっかりしているようなところがあるんです。周りの親しい友人たちも多分皆それに気がついている。(笑)

絡み補い合い、親子って面白いですね。

そんなもったいない言葉。日々あちらこちらで頭をうち、謙虚にさせられてます。

HIromiさんのこれからの活動、応援してますね。今週もよい日々をお送りください!





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mirumiruさんへ、コメントありがとうございます! (マチカ)
2013-10-28 00:57:26
本当に子供によって、怒るつぼや表し方、様々ですね。

そして目の前にすると、どうしても自分の火山爆発のスイッチがオンになりやすいパターンというのもあって。特に限られた時間にやるべきことが山積みになっていたりすると、なかなかこの自分の火山活動を静めるのも難しいです。

それでも、本当ですね、そうして何度も何度も自己嫌悪と反省を通り、少しずつ少しずつ「爆発しない道」というのができてきたのかもしれません。

感情が落ち着くのを待ち、「僕のこと好き?」と聞く息子君、ハグ、そしてこちらも必要な場合は謝り、そうして初めて問題改善へ取り組める、この流れ、素晴らしいですね。

熱い感情のやりとりも、こうしたエンディングがあるのならば、絆をより深める出来事になるのだと思います。

ありがとうございます。そちらもハロウィンは祝われるのかな。今週はもう子供たちうきうきです。ぽかぽかと暖かいバンガロールを想いつつ。今週もよい日々をお送りください!
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