靴下にはそっとオレンジを忍ばせて

南米出身の夫とアラスカで二男三女を育てる日々、書き留めておきたいこと。

チック症について その二

2013-04-07 05:33:38 | 子育てノート
次男のチックの症状、おかげさまでピークのときに比べ、その動作の大きさも頻度も、緩みつつあるようです。まずは症状の出そうな状況を取り除くなどで、目の前の症状を緩和することを考えつつ、同時に緊張やストレスに対する長い目で見た根本的な強さを培っていけたら、そう思っています。

ここ一ヶ月の間、良かれと思い試したことが逆に良くなかったり、私達なりの山や谷を何度も体験することで、次男という一人の人をより良く知る機会だったともいえるかもしれません。こうして家族一丸となって向き合うことで、チックより何よりも、以前より笑顔が増え毎日ハッピーな様子の次男に出会えたことに感謝しています。


私自身との関係:

 私自身の次男に対する姿勢を省みる日々です。三歳になり色々なことが自分でできるようになり、周りの状況を見てさっと動き、こちらが少し強く出るなら、静かに従う次男。家事に五人の子の育児にと嵐のような日々に、ついつい手のかからない次男の存在が視野の片隅に追いやられていたような面があります。

 その上彼が一人でプレスクールに行き始め、私自身の時間も少しずつ持てるようになり、十三年振りに味わう感覚に、よしあれもするぞこれもするぞと盛り上がり、我が道を突っ走しろうと加速。そこへ、がつんときたのがこのチックだったと言えるかもしれません。

「まだ僕がいるんだよ。僕のこともう少し見てね」

 つんつんと裾を引っ張る次男にはっと気がつく。そうだよね、そこにまだ三歳の君がいたんだよね。次男の手を取り、彼の歩幅と歩速を感じながら、ゆっくりと歩いていこうと気持ちを入れ換え。
 

 二日ほど前、次男が居間で一生懸命作っていたもの。紙に鉛筆で「○○(次男の名前)」「ママ」と書き、それぞれを字に沿って丸く切り抜き、その二つを別の紙に並べて貼り付け、周りを色塗って飾り。嬉しそうに差し出しました。この紙を、将来私自身本格的に何かを始めたとしても、何が大切なのかを覚えているため取っておこう、そう心に決め。

 優先順位を整理して、今何が最も大切なのかを見つめつつ。

 自分が死ぬ瞬間に、自分のそれまでにした選択を思い返す時が来るように感じています。その時にできるだけ後悔を残さないよう。

 私自身がどっぷりと浸っていた枠組みを、改めて見直す日々です。


兄弟姉妹:

 次男の症状に気がつき始めた兄と姉達。長男と長女とはより詳しく話し合い。次女と三女には、優しい言葉を使って、皆がハッピーに遊べるように心がけようねとだけ。

 長男も長女も、三歳児の目線にあった遊びをと気を遣っているようです。次男もよりのびのびと遊ぶようになってきました。

 チョコレートがドーパミンを促進すると知った長女、イースターのエッグハントでは、さりげなく次男が手にしたチョコレートを玩具に代えたり、大きなチョコレートの塊を、「これは変な味がして全然美味しくないお菓子なのよ」と手放させたり。(笑)

 生活ペースも、周りに行きかう言葉も話される内容も、様々なアクティビティーも、家族で過ごす日常が、三歳児にとっていかに刺激の強い環境であるかを思い出していきたいです。

 上の子達がいないときは、できるだけゆったりと三歳児であれる時を。


アクティビティー:

 プレスクールを休むことになり、じゃあ親と子で共に参加できるものを!と、最初は親と子で楽しむ水泳教室、音楽教室(KinderMusic)、ジム教室などにせっせと通っていた私達。それでも、インストラクターがいて、こうしましょうああしましょうと決められた枠組みで何かをするというのは、今の次男にとって逆効果でした。

「はい次は手をこうして、口を水につけ泡ぶくぶく!」「さあ次はトリになりましょう! ぱたぱた~、次は飛行機に! ぶ~んぶ~ん」

そう私と一緒にするのですが、のびのびと嬉しそうに飛び回る子供達の横で、緊張した表情で心から入り込めないながらも、言われたことを嫌と言えず従い続ける次男。全然楽しそうじゃないばかりか、ただただ負担になっている様子・・・。表情も身体も強張り、チックの頻度も動作も大きく。
 

 生活にめりはりがつくし、「何かを学べる」し、いずれ学校などの何らかの枠組みの中で暮らすことになるのだからその慣れにもなるし、他の子達と交わる機会にもなるし、そんなあれやこれやの考えも吹き飛び。

 ああ、この子はただ自由に自分のペースで遊びたいんだな。それがよく分かりました。

 今は習い事系も全て止め、家で何か作ったり、散歩したり、そりしたり、同じ年頃のお友達とプレイデートしたり、一人で遊べる時間もたっぷりとって。

 そして夕方前には家に戻り、ゆったり昼寝の時間。今まで上の子達と同じペースでほとんど昼寝もせずに暮らしていたのですが、毎日一時間から二時間は昼寝しています。
 

 思えば、上の子になればなるほど、毎日のようにお友達に会い、その子の年に合ったアクティビティー、その子達中心のペースで生活がすすんでいたもの。自宅に呼んでくださった友人宅に向かう車の中で、次男のプレイデートのためにこうしてお友達の家を訪ねるというの、今までほとんどなかったのじゃないだろうか、そう振り返っていました。

 結局次男は、たくさん遊び、たくさん寝、そんな三歳児として基本的で当たり前のことを思う存分したかったのかもしれない、夫とそう言い合う日々です。


その他にも心がけたいことメモ:

 嫌なことは「嫌!」とはっきり相手に伝えるよう教えていく。人に気を遣うのはいいことだと励ましつつも、過度になりすぎないよう導く。感情を素直に出していけるよう。駄々をこねたり、赤ちゃんぽく振舞える時を持たせてあげる。ぐずぐず言うことを聞かないのは、親としてイライラするかもしれないけれど、三歳児として「健全」なのだと次男を見ていて思う。

 ユーモア。チックは緊張状態を緩めようとする症状とも言える。クスクス、ケタケタッと笑って、親も子もほぐれる瞬間を散りばめる。

 まずは隣にいる親が、ほぐれている。次男の症状に落ち込み固くなっていたとき、「チックショウ」とつぶやきほぐれた自分がいた。親父ギャクの効用というか、あれは親父としての切なさや組織の中で日々働く緊張をほぐしているのかななどと思ったり。(笑)

 音楽教室で、空から降り注ぐ雪になり切って舞う子供達の中で、緊張で強張りチック症状の出ている次男。例え心の中で涙を流していたとしても、「うちの子なかなかユニークな動きしてるじゃない」とほぐれている自分でいる。

 子供の前に、深刻さはいらない。

 深刻さは、やるべきことを笑顔ですすめるその歩みに溶かして。




 このブログにチック症について書いて以来、周りの友人達も様々気を遣って下さり。家に誘っていただいたり、アドバイスなどを下さったり、「家もね」と自身の体験を涙ながらに話して下さったり、それらの一つ一つにどれほど励まされたか。本当にありがたいです。

 私達家族、こうして少しずつ学びながら、一歩一歩進んでいきます。感謝を込めて。


水泳教室や、


音楽教室はもうお休みにして。


Cちゃんの家にプレーデートのお誘い!

うきうきとお手紙を用意する次男。


ランチ。


お部屋で遊び。


きゃははは。


今日はLちゃんとL君とグリーンハウスへ。


ランチ。


美味しいね。


シャボン玉に、そりに。


木曜日はKちゃんとLちゃんとそりな午後。


登れた!


スナックなひと時。


いえ~い!


S君の家にお呼ばれも。

S君怪獣で、僕がパンダ。


いろんなヒーローになりきり、


遊んで食べて遊んで。


友人がさば寿司を!



大好きなお友達と過ごせ大喜びな次男。

たくさん遊んで、たくさん寝て。感謝を込めて。

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2 コメント

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涙がでました (いろママ)
2014-08-04 20:34:19
我が家の四歳なりたての娘も、チックです。
最初はなんか切なくて辛かったです。
うちは、鼻をのばしたり(笑)膨らませたり(笑)かおが忙しいです!(笑)

とても励みになりました!!
我が家も笑顔心がけます
いろママさんへ、コメントありがとうございます! (マチカ)
2014-08-08 03:11:59
切なくて辛くて、お気持ち分かります。

四歳の娘ちゃん、お顔の忙しいチックなんですね。

次男も、肩や首辺りの忙しいチックでした。

同じような環境におかれたとしても、チックが出易い体質の子とそうでない子がいる、五人を見ていてそう思います。

チックという形では出なかったものの、環境の変化など周りからの刺激に強く反応するといった面では、上の子達の中にはとてもよく似ている性質を持った子もいます。そういったチックに関係しているように見える性質も、年を重ねるうちに、人の間で様々な体験を少しずつ積み重ね、和らいでいったように思います。

思春期の頃にはほとんどの場合軽くなっていくと言われるチック、たんたんとできることをしつつ、どうぞゆったりとユーモアを散りばめ、娘ちゃんと過ごす時を思いっきり楽しんでくださいね。お母さんが自分と一緒にいて嬉しそう楽しそうと感じる時が、子供にとって一番パワフルな癒しなのかもしれない、そう感じます。

いろママさん、応援しています! 思いをシェアしてくださったこと、感謝を込めて!

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