文字は記号です。
つまり何かの「代わり」に、
それを表現している。
「犬」という漢字は、
実際に走ったりしません。
「犬」は、現実の犬とは違って、
生きてないからです。
しかし「犬」の話をしたい時に、
いちいち目の前に連れてくるのは面倒だし、
ましてやブログに書くとなれば、
そんなことは不可能です。
だから、文字は便利。
何かを読んでて、
ふと不思議に思う時があります。
目の前には文字という記号しかないのに、
なぜこんなに頭の中には、
生き生きとしたイメージが湧くのか。
文字はマンガのように笑顔を見せはしないし、
映画のように叫んだりもしない。
ただじっと、他のものの「代わり」をしてるだけ。
けど、よく考えてみれば、絵も記号です。
線をシュッと引っ張っただけで、
「鼻」になったり、
チョンッと点をふたつ付けるだけで、
「目」になったりする。
しかし、それは鼻でも目でもなく、
線とか点が、
その「代わり」をしてるに過ぎない。
つまり、マンガを読むとき、
目の前に広がる世界は紙とインクでしかないわけで、
そうゆう意味で言えば、
小説もマンガも同じようなものですね。
パッと見た瞬間に分かりやすいか、
それとも分かりにくいか、
それだけの違いに過ぎないわけです。
だから、逆に言えば、
小説というのは「抽象度の高いマンガ」と言えるでしょうし、
マンガは「具体的な小説」とも言えるかもしれません。
どちらが良いか悪いのかとゆう問題ではなく、
そうゆうことってあると思うんですよね。
最近、別に小説は書かなくとも、
ブログに何か書いたり、日記を付けたり、
メールをしたりといった感じで、
文字と触れ合う機会は確実に増えてますから、
文字に対する考え方も、
いろいろあって然るべきなんじゃないでしょうか。