舞城王太郎の小説は好きだ。
なんとも言えない疾走感だとか、
愛情に溢れた、柔らかい文体だとか、
洗練された構成力だとか、
「高速ポップソング」みたいな感じがする。
そんな作家の短編で、
「我が家のトトロ」とゆうのが、スゴく良かった。
この「スゴく良かった」とゆうのが大事で、
西浦はなかなか「スゴく良かった」とは言わないんですね。
たいてい「良かった」「面白かった」です。
けど、ここはあえて「スゴく良かった」。
広告業界で活躍していた「上口慎平」は、
トイレの個室でパンツも脱がずに大便をした瞬間、
脳外科医になりたいと思い立ち、
会社を辞めて、受験勉強を始める。
彼を支えるのは、妻である「りえ」と娘の「千秋」、
そして、「太陽色」の毛をもつネコ「レスカ」。
(※レスカは「レモン・スカッシュ」の略らしい)
「慎平」の転身とだいたい時を同じくして、
同じ広告代理店に勤めていた「濱田淳」は、
《面白い小説》を書きたくて会社を辞めた。
ふたりが無性に欲しがってるものを、
《トトロ》という存在を通して描く。
こんな感じですかね、たぶん。
今さっき読んだばっかりなので、
ぼんやりした感じで書いてます、ご容赦を。
全体を通じてみると、
《面白い小説》についての議論、
何かをする《ふりをする》ということ、
《トトロ》とは何か、
人が《トトロ》に求めることなど、
学者さんだったら何冊もかけて書くような内容が、
たった54ページの中に収めてあって、
非常に密度の高い、「お得な」短編となってる。
けどそれでいて、全くつまづかない文章が素晴らしい。
歩道が全て「動く床」になったような気分。
まあ、何はともあれ、
好きな作品がまたひとつ増えた。
良いことだ。
なんとも言えない疾走感だとか、
愛情に溢れた、柔らかい文体だとか、
洗練された構成力だとか、
「高速ポップソング」みたいな感じがする。
そんな作家の短編で、
「我が家のトトロ」とゆうのが、スゴく良かった。
この「スゴく良かった」とゆうのが大事で、
西浦はなかなか「スゴく良かった」とは言わないんですね。
たいてい「良かった」「面白かった」です。
けど、ここはあえて「スゴく良かった」。
広告業界で活躍していた「上口慎平」は、
トイレの個室でパンツも脱がずに大便をした瞬間、
脳外科医になりたいと思い立ち、
会社を辞めて、受験勉強を始める。
彼を支えるのは、妻である「りえ」と娘の「千秋」、
そして、「太陽色」の毛をもつネコ「レスカ」。
(※レスカは「レモン・スカッシュ」の略らしい)
「慎平」の転身とだいたい時を同じくして、
同じ広告代理店に勤めていた「濱田淳」は、
《面白い小説》を書きたくて会社を辞めた。
ふたりが無性に欲しがってるものを、
《トトロ》という存在を通して描く。
こんな感じですかね、たぶん。
今さっき読んだばっかりなので、
ぼんやりした感じで書いてます、ご容赦を。
全体を通じてみると、
《面白い小説》についての議論、
何かをする《ふりをする》ということ、
《トトロ》とは何か、
人が《トトロ》に求めることなど、
学者さんだったら何冊もかけて書くような内容が、
たった54ページの中に収めてあって、
非常に密度の高い、「お得な」短編となってる。
けどそれでいて、全くつまづかない文章が素晴らしい。
歩道が全て「動く床」になったような気分。
まあ、何はともあれ、
好きな作品がまたひとつ増えた。
良いことだ。