ANANDA・Cafe

独善的偏向偏執的毒舌紅茶&カフェのブログ 真実は香り高く甘くそして…渋い 良い紅茶のようにね

紅茶通販購入における送料というコスパの敵との終わりなき戦い

2011年05月11日 | 茶話
輸送というのは
紅茶にとって避けて通れない道と言える
まあ、それはどんな商品にも言えることだが
紅茶は大概外国からやってきて
それによりすでに法外な関税と輸送費がかかり
だいたい元の値段の倍額になる
それが仕入れ値になり
さらに小売り値が加算され
ロンドンで700円で買えるホメオパシー薬が
日本では3倍の2200円で小売りされる

ロンドンで100g/745.59円の東インド会社の紅茶が
明治屋で100g/1500円
ほぼ2倍

ロンドンで125g/506.8円のヒギンス紅茶は
神戸店で125g/1995円
ほぼ4倍
…これはひでぇな

スリランカのマブロックのラバーズ・リープ
125g/4.5$
1$=80円なので
…360円
マブロック・ジャパン
125g/1260円
3.5倍orz

そんな輸送費を飲んでいるような紅茶の価格に
通販はさらに送料が掛かる
たとえ激安と書いていても送料はたいがい3000~5000円以上でないと無料にはならない
んで、全国一律750円だったりする
安くてもだいたい500円前後
750円払うならTWINNINGのアイリッシュブレンド買うわ
んでおつりをもらう
前にも書いたが、紅茶は近所で買うのだ
電車賃も馬鹿にならない
これも輸送費だ
片道200円の切符を買うなら
188円のトップバリュセイロン・ジャワを買う
そしておつりを…

んがああああっ!!!
美味ければいいじゃん!!!
そんな細かいこと気にして紅茶飲みが務まるかってーの!

と以前ならキレていたNirvana・cafeでしたが
違うのです
これは経済学的に考察する『物流・モノの移動』という
大変重要な命題なのです

一つには《フードマイレージ(wiki)》という概念がある
食品の生産地と消費地が近ければフード・マイレージは小さくなり
遠くから食料を運んでくると大きくなる、というもの
生産地と消費地が遠くなると輸送にかかわるエネルギーがより多く必要になり
地球環境に大きな負荷を掛けることになる
(ほぼwikiのコピペ)

実際紅茶はたぶんフードマイレージは高いと思う
東インド会社の時代から紅茶のそれは高い
ティークリッパーの時代はこれに人命なども支払われていた
エネルギーのみならず、現地の労働者の低賃金
貨幣価値の差違
つまりレートの問題
植民政策の問題
そしてそこにブランドの付加価値が乗り
紅茶は本当にBlackなTeaなのである

小説家の森博嗣がどっかで語っていたが
将来人の移動というものが贅沢な時代になってくるだろう
移動するということにかかるエネルギー、コスト、時間
『人類の将来に残されているエネルギーは非常に限られていますからね。人間も電子の世界に入らざるをえません。地球環境を守りたいのなら、人は移動すべきではありません。』
(『すべてがFになる』より)

『移動が贅沢品となり、恋愛や結婚までも仮想現実で済ましてしまう近未来もあり得ることを警告する』
岡嶋 裕史 1972(昭和47)年、関東学院大学経済学部准教授
『ポスト・モバイル―ITとヒトの未来図 (新潮新書)』
同じこと言ってる人がいた

ぜーぜー
コストパフォーマンス重視の言い訳に
体力を使ってしまった(無駄遣いはエコじゃないのにねっ)
…といったところで私が紅茶を飲まなくなるわけではないし
言い訳をだしにしてなんか言いたいだけなのでしょう
ひまなやつだ


さてここでなかなかよろしい紅茶のweb通販を見つけた
ものはフェアトレード紅茶である
経緯があるので語る

最近、花鑢さんのくれたコメントの“ティーブティックのアッサム”についての
その他のレビューを探しているうちに
pochi0812さまのブログ『ぽち語録』に到達した
美味しそうな紅茶のレビューと内容の共感により交流させていただき
このたびミルクティに合うティーバッグの飲み比べのレポートを読ませて頂いた
ティーバッグ飲み比べ
ティーバッグ研究室の貴重な外部資料として皆様も是非ご参考にされて頂きたい

さてその飲み比べの画像にあったのが
無印良品、シウプル茶園のフェアトレードアッサムである
で、pochi0812さまの『コクと甘み』というレビューに惹かれました
甘いアッサムは高いのですよ、奥さん!
25g/295円・10ティーバッグ
100gに換算したら1180円
それなりの高級茶葉に準じるグレードである

ところがしつこいNirvana・cafeは、その茶園が気になった
だってシングルガーデンですよ?
これが調べずにおられますか!

で、ググった結果この通販会社が引っかかってきた
株式会社 Selectea
静岡の会社らしい
ここにシウプル茶園の茶葉がある
『Sewpur(シウプル茶園)はダージリン紅茶のChamong(チャモン)茶園で知られる
チャモン社が所有するアッサム紅茶の茶園です。チャモン社はダージリンに13茶園
アッサムに5茶園を所有するインドの代表的な茶園のオーナー会社で、
アッサムの一茶園を除き全て有機栽培の茶園です。Sewpur茶園も有機栽培認定茶園です。』
と説明にある

しかも
5月1日~31日までフェアトレード月間キャンペーン中なのである
なんとフェアトレード商品半額セール中!
50g/530円のシウプル茶園アッサム(リーフ・CTC)が265円で購入できる

そしてうれしいことに紅茶50g袋は3袋までならメール便対応…!
つまり150gの茶葉をを178円で送ってもらえるのだ

犬も歩けば棒に当たるとはこのこと
価格的には試飲の感覚である
早速注文申し込みした
折角なのでほかのものも注文することに

ケニアやセイロンが並んでいるカタログを見ていると
な…なんとそこにあのストラスペイ茶園ディンブラがあるではないか!
あの500mlのペットボトルに入った茶色い甘い水の記事
皆さんは覚えていらっしゃるだろうか?
そう、うまく淹れれば清々しい花のような香りのするそれを
つぼみのうちに摘み取って枯らしてしまうような鬼畜な所行を…
くっ…なんという悲しい世界なんだ此処は
だがしかし、見よ、とうとうそれをこの手で淹れられる時が巡ってきたのだ!
エクスカリバー!(←意味わかんないし)

そしてあとひとつ
あのウダプセラワである
お恥ずかしながらまだこれを飲んだことがない
今やヌワラエリアとウバには目がないが
私はセイロンに目覚めるのが少々遅かったとも言える
「ヌワラエリヤ」と「ウバ」の中間にある「ウダプセラワ」地域の茶葉は
そのどちらとも違うがウバの刺激が特徴と言われる
こちらのものはリデスデイル茶園
こちらを加えて計3点
お会計は送料・手数料合計して1128円!

あの~
…いいの?
これは前代未聞のお買い得感だな


セレクティーの社長!
なにか菓子折に小判でも詰めて持ってきては頂けないだろうかっ
(とりあえず言う…いや必ず言う)

いいんだ
いずれ紅茶業界の皆が私のところに茶葉を付け届けて
「ぜひともNirvana-cafeさんにうちの商品レビューをお願いできないでしょうか?」
とか言われるんだ
そうして僕は答える(←なぜかここで“僕”に)
「良いですよ…しかし人の口に戸は立てられないけどね…特に僕は正直で身も蓋もないのが取り柄だから」

…うん
誰も来ないね
孤高な自分にうっとりする



というわけだ、諸君!
商品が届いたらレビューといこうではないか
美味しかったら500g1590円を5月末までに発注
これなら送料込みでも100g/420円
500gあったら美味しいアッサムを半年は堪能できるな
夏越すけど
賞味期限だけは確認を怠らないようにしよう
期限切れ寸前投げ売りは無しにしてくれ頼む


*リンクを貼るスキルを身につけた
 緑色の字はリンクですよ
 日々進化…


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2 コメント

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おおう (花鑢)
2011-05-12 20:19:28
たいむりー。
今すべてがFになるを読んでる最中なんだ。
気力がなくてなかなか進まんが。

今日業務用スーパーでセイロンティーバッグ購入。隣にあるディンブラ産セイロンリーフ400gも非常に気になったが量に怯えて断念。

しかしアッサムはほんとに売ってないな。ここの東インド会社の記事を見てから羨ましくて千切れそうなんです。

良いとこ紹介してくれて感謝。
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おかげさまで (nirvana cafe)
2011-05-13 12:10:09
キミのティーブティックのコメからここまで来た
ありがとう
おもしろかった

最近キミに森博嗣ネタが多いと思っていたがFを読んでいるのか

あれはシリーズだから最後まで順番に読むと感動する
最後の『有限と微小のパン』は最も実存的かもしれない。
このシリーズは言ってみれば中井英夫の『虚無への供物』を
ラノベ化して長くしたようなものだ。
まさにそれは“虚無への供物”なのだが…


さて私もアッサム・ジプシーだったのだが
(アッサムの定番銘柄がないということの昨日気づく)
Ratonaというお気に入りの会社のが
手に入らなくなって久しい

ということを思い出した(笑)
なにもかも忘れていくのだった…

多少ヤバイことにあの東インド会社アッサムを飲んでから
美味い紅茶熱が再発しそうだな
是非Slecteaのアッサムで満足しますように…
自分に祈るわ
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