先日、といってもかなり前の話
夏の終わりに神戸は元町商店街をウロウロしていたときのこと
とある古本屋に入った
『学を絶てば憂いなし』的日々のNirvana・cafeは
最近はコミック以外にあまり本も読まなくなったのですが
たまに古本屋に入ってみるのです
あの古本屋の匂いが好きなんだよな
結構品揃え豊富な広い古本屋で、なかなかいいチョイスの買い入れ
往年の私なら即買いしてるだろうマニアックな国書刊行会の妖しいヤツなんかが
あちこちに並んでましたが
あるコーナーに大変珍しい出物があった
『紅茶の本 ー紅茶とじょうずにつきあう法ー』
『紅茶で遊ぶ観る考える』
ムジカのオーナー堀江敏樹氏の紅茶本である
しかも直筆サイン入り
いつも神戸ムジカにいくとこの本欲しいなぁなどと思っていつも買わないんでしたが
いやぁ、紅茶マニア執念の“引き”ですなこりゃ
といっても、神戸ムジカは元町なんだから地元に出物があってもおかしくはない
でもこのマニアックな本が神戸でも古本屋に出てるのは初めてだったんで
これは超ラッキーでしたよ。1冊300円だからね!(定価は1500円/1400円だから)
さて、早速『紅茶の本 ー紅茶とじょうずにつきあう法ー』から読み始めたんですが
最初の章がこんな題でした
『青缶は紅茶のバロメーター』
そうです
紅茶マニアなら、誰でも1度は口にしたことのある《リプトンの青缶》
正式名称は《エクストラクオリティ セイロン》という
1907年(明治40年)に日本で売りだされた、紅茶のデフォと言っても良いあのお茶です
セイロンのハイグロウンティーとはヌワラエリヤのことですが
日本にはじめての銘柄紅茶として輸入されたリプトンの日本人仕様のブレンドで
日本人の味覚に合うように、緑茶に近い爽やかで香りの良いブレンドにしたとか
この紅茶で、紅茶の味を知った紅茶の先輩方は多い
ですが私、もともとインドチャイから紅茶に入れ込んだというきっかけに端を発し
長いことアッサムを始めとするインド系の茶葉メインと、台湾・大陸系の中国茶を並行し
そして濃厚なアイルランド紅茶に横滑りしていった経緯があり
その順路で最後に辿り着いたのがセイロン系だったというのもあり
いつもこの青缶を横目で見ながら、この日この時まで全スルーしてたっていう外道っぷりですよ
もともとリプトンのイエローバッグがあまり好きではない
そして3~4年前からイエローバッグはとうとう品質も味もついに崩壊してしまったので
それ以来、もうユニリーバというかリプトンは見放そうと心に誓い
そして「クソ~」とか「宿敵」という名誉な称号を一方的に与えつつ
今まで(ブリスクとPGtips以外)悪口雑言を尽くし、口を極めて罵ってきたわけです(笑)
森永とサントリーのせいというのも多々あるが…
青缶が美味しいという噂は聞いていたが、今のリプトンの所業では
そのクオリティは保持されているかどうかなどわかったもんじゃない、という疑心
しかし、私がセイロン紅茶で最も愛するのが、ヌワラエリアのハイグロウンティだという誘惑
その葛藤にとりあえず終止符を打つに十分だったのが、この堀江さんの紅茶本だった
というわけ
『…実はこの青缶が私と紅茶の関わりにおいて、はじまりであると同時に今もずうっと基本になってるんです。
というのは、私にとって、この青缶がセイロン紅茶の味をチェックする時の基準になってるんですね。』
(『紅茶の本』P.10より抜粋)
基本独学で、そんなに紅茶本を読まないできたわけですが
まあ、あのムジカを作った人の言う事だ。とりあえず初心に帰って青缶を買ってみよう
…怖いけど(←ええ、下手するとクソまずい紅茶が1缶も我が家に残留するなんてホラーだよホラー)
どんだけ人様に信用ないんだ(笑)
まあ、ちまたの紅茶レビューを読んでどれだけがっかりする体験したかという現れでしょうね
自分で飲む以外ないわけです
でもそんな中でも堀江さんの話は、ムジカという信頼のティールームがあるからこそ信じるに値する
著者の実店舗で紅茶飲んできた強みでしょう
ですが、この本は1992年に書かれた代物。計算するとちょうど20年前なんですよあなた
この20年の間にどれだけリプトンが変質してきたか…
堀江さんの青缶に対する発言が、いまこの時点で「やはり変わらず美味しい」なのかどうかは
はっきりいってわからないいんだああああ
だがしかし、不味くても美味くても、記事のネタになることは請け合い
前と比べて現在はあまり姿を見かけないリプトンの青缶の現状をレポートするのは
これ紅茶レビュアーとしてはもう義務なんじゃなかろうかと(笑)
なぜならググってみても「おいしい♪」「香りがいい」「爽やかで大好きです」
なんていうお洒落な画像満載の“買いました・飲みました♪”レビューしかなくてよー
…わかるけどさ。普通に香りが良くて爽やかで美味いんだよヌワラエリアは
ってことは、リプトンの青缶ならこのレビューがイチ押し!的な位置は俺様が確保…だな(ニヤァ)
ああ、がんばろう…恐怖に打ち勝ち明日への栄光をつかむんだ
だが、どこに売ってるんだっけ?
方々探した結果、旦那に仕事帰りに三宮のikariに寄って買ってきてもらう
(その際、旦那が再び無名の野良セイロンを購入したことは後に触れようorz)
110gで765円…あれ、わりとコスパ良好(美味しければね)
110gというグラムは珍しいが、100gで695円。
だいたい美味しい茶園物のヌワラエリヤは50gで7~900円が相場
で、とうとうやって来ました青缶です
缶の色といい、デザインといい、秀逸
さすが明治時代から変わってないというだけのことはある
こういう優雅さがいいね
では茶葉を見てみよう
蓋を開けると、新鮮な茶葉の香りがする
微かなホコリ臭さは許容範囲。酸味のある青草の若い匂い
実際より多少赤い画像になってしまったが、これを少し黒めに脳内修正して欲しい
いかにもセイロンな細かいBOP
発酵の浅いオリーブグリーンの茶葉と、濃いブラックな茶葉、あと明るいブラウンの茶葉が混在している
ブレンドであるのは間違いない
缶の後ろには「おいしいいれ方」がある
まとめると
・3g
・熱湯150cc
・2~3分
という仕様
もし、ヌワラエリア単体であれば、当然熱湯では淹れない
それはダージリンをマスカテらせるのと同じ技法を使う
曰く、90℃・5分抽出である
5分は短いんじゃないかという向きもあるが、これはヌワラエリアはだいたいBOP
渋くなりやすいのが特徴なので、敢えてダージリンより短めにセッティングすべき
しかし、青缶はヌワラエリア中心の“ブレンド”であるわけで
この場合熱湯のほうが香りがいいことも考えられる
温度はいろいろ変えてみて良いところを見極める必要があります
さて、試飲の時は来た
期待と不安の錯綜する中、2種類の仕様で淹れてみた
青缶は果たしてまだ生きているのか?
以下、レビュー
まずは熱湯でいってみた
▼熱湯・2分
ドキドキしながら蓋を開ける
おお、こ…これは!
香りはヌワラエリア独特の爽やかな良い青臭み
こんなにヌワラエリアっぽい作りなのか、とそれに感動
熱湯だと多少の香ばしさが出るような気がする
一口目でいきなり甘さがある
これは他のブレンドされたセイロンの味かも
そのせいで控えめな落ち着きがある
最初は渋みは控えめだが時間がたつと少しずつ強くなる
冷えると後口の渋みの後にウンシュウみかんの実の味がする
▼90℃・5分
より香りにヌワラエリアらしい若さと青さが出る
甘さ香りがマイルドで軽い口当たりが良い
冷えてもあまり渋みがでない
香りにも味にもフルーティさが少し加味される
甘めでほんのり柑橘系の葉っぱ的な
すだちの皮とかプチグレンとかみかんの葉っぱとか
だが、味にも香りにも酸味はない
冷えてくると香りが少しクリーミーになる
▼総評
堀江さんにそそのかされたことを感謝しなければ…という第一声
ユニリーバのくせに!リプトンのくせに!
美味しいじゃないか!悔しい~(←ポジティブな評価なのにねじまがっている)
期待がそれほどなかったのが功を奏して、このコスパでこの味だったら十分と思わせてくれた
熱湯・90℃、ともに特徴があって淹れ方でニュアンスの変化が出せる
キレのある味わいを楽しみたい時や、ミルクを入れるなら熱湯のほうがよい(ミルクなら熱湯3分かな)
90℃は、よりヌワラエリアの風味を楽しみたい時。ストレート推奨
実は1缶で2度楽しめる。発見だ。いや欲が深いのだ。
どちらも風味全体ではラバーズリープよりマイルドだがマハガストットより強い感じ
だからといってその二つの茶園には質は匹敵しない 。ブレンドだし
ヌワラエリア単体と比較すると爽やかさの中にミディアムな落ち着きもある
ゆえに飽きないで毎日飲めるように作られている
茶園物と比較すると繊細さは確実に劣る。それはこの価格帯では当然
でも、毎日飲めるお茶はそういうものだ
言ってみれば「高尾珈琲のセイロン・レストラン・ティ」に似ているなぁ
逆か。無銘の高尾セイロンが、青缶風にブレンドされてるんだ、きっと
高尾セイロンができる主任クラスの社員だったら、青缶は課長くらいですかね
でも出世はそこ止まりです。そういう控えめさが良いの
ちなみに、ムジカでは《Morning Breeze》というブレンドがある
これは堀江さんが青缶に敬意を表して作ったブレンドだそうな
私はまだ飲んだことがないが、226gで1050円だそうだ。
100gが464円…すばらしい。この青缶が無くなったら買いに行こう
(ステマと言うか?…まあいい)
さて、ヌワラエリアは酸味のない柑橘系の風味があると今回確認
これが前にちょっと言った「エスティ・ローダーのプレジャーズ」に似ているというところか?
(でもプレジャーズって柑橘系の香料入って無いんだよね。不思議)
…そういえば、以前ミツティーさんの通販で
新茶到着!セイロンティー ヌワラエリヤ紅茶 みかんのような…♪ ペドロ茶園 BOP 40g
というのを見たことがある
「とんがってなく、飲みやすいのに、柑橘系!
それも…みかん~!ヌワラエリヤ特有の刺激的な渋みも、
このみかん風味に隠れてぜ~んぜん、気にならない…。」
だったようです
でもわかるわそれ
実際飲んだわけじゃないのよねこれがははは
これは一度飲んでみたいヌワラエリアではあるな
(ステマ乙…じゃねーよ)
牛に引かれて善光寺参り
といった顛末ではあった今回の青缶事件ですが
これを飲んで思い出したことがある
5年くらい前、東京の実家の最寄り駅の近くに新しくカフェバーがオープンして
夕方6時以降はバーだが、昼はカフェだというので入ってみた
当然紅茶を頼むと、紅茶のメニューは1種類で、ミルクはポーションという有様
出てきたのは、水色の薄いカップティー
これは…ドツボだね。と半ば諦めて飲んだ瞬間驚いた
(ヌワラエリヤじゃないか…)
これが美味くてここに通ったのだ
「ストレートで」といつもポーションを排除して注文
ケーキが自家製で美味しかったし、この紅茶ならここらのカフェではもしや1番では?
(その駅の周辺にはろくな喫茶店がなく、そこができるまで紅茶はドトールだった)
いまならわかるあれはリプトンの青缶だ
そこのマスターはけっこういい年の親父さんだったんだよね
きっと紅茶はこれだけでいい、とか決めてたんだろうな
飲んではいたよ…知らないうちにね
そうさ、あれは美味しかったさ(ぐぐ…)
夏の終わりに神戸は元町商店街をウロウロしていたときのこと
とある古本屋に入った
『学を絶てば憂いなし』的日々のNirvana・cafeは
最近はコミック以外にあまり本も読まなくなったのですが
たまに古本屋に入ってみるのです
あの古本屋の匂いが好きなんだよな
結構品揃え豊富な広い古本屋で、なかなかいいチョイスの買い入れ
往年の私なら即買いしてるだろうマニアックな国書刊行会の妖しいヤツなんかが
あちこちに並んでましたが
あるコーナーに大変珍しい出物があった
『紅茶の本 ー紅茶とじょうずにつきあう法ー』
『紅茶で遊ぶ観る考える』
ムジカのオーナー堀江敏樹氏の紅茶本である
しかも直筆サイン入り
いつも神戸ムジカにいくとこの本欲しいなぁなどと思っていつも買わないんでしたが
いやぁ、紅茶マニア執念の“引き”ですなこりゃ
といっても、神戸ムジカは元町なんだから地元に出物があってもおかしくはない
でもこのマニアックな本が神戸でも古本屋に出てるのは初めてだったんで
これは超ラッキーでしたよ。1冊300円だからね!(定価は1500円/1400円だから)
さて、早速『紅茶の本 ー紅茶とじょうずにつきあう法ー』から読み始めたんですが
最初の章がこんな題でした
『青缶は紅茶のバロメーター』
そうです
紅茶マニアなら、誰でも1度は口にしたことのある《リプトンの青缶》
正式名称は《エクストラクオリティ セイロン》という
1907年(明治40年)に日本で売りだされた、紅茶のデフォと言っても良いあのお茶です
セイロンのハイグロウンティーとはヌワラエリヤのことですが
日本にはじめての銘柄紅茶として輸入されたリプトンの日本人仕様のブレンドで
日本人の味覚に合うように、緑茶に近い爽やかで香りの良いブレンドにしたとか
この紅茶で、紅茶の味を知った紅茶の先輩方は多い
ですが私、もともとインドチャイから紅茶に入れ込んだというきっかけに端を発し
長いことアッサムを始めとするインド系の茶葉メインと、台湾・大陸系の中国茶を並行し
そして濃厚なアイルランド紅茶に横滑りしていった経緯があり
その順路で最後に辿り着いたのがセイロン系だったというのもあり
いつもこの青缶を横目で見ながら、この日この時まで全スルーしてたっていう外道っぷりですよ
もともとリプトンのイエローバッグがあまり好きではない
そして3~4年前からイエローバッグはとうとう品質も味もついに崩壊してしまったので
それ以来、もうユニリーバというかリプトンは見放そうと心に誓い
そして「クソ~」とか「宿敵」という名誉な称号を一方的に与えつつ
今まで(ブリスクとPGtips以外)悪口雑言を尽くし、口を極めて罵ってきたわけです(笑)
森永とサントリーのせいというのも多々あるが…
青缶が美味しいという噂は聞いていたが、今のリプトンの所業では
そのクオリティは保持されているかどうかなどわかったもんじゃない、という疑心
しかし、私がセイロン紅茶で最も愛するのが、ヌワラエリアのハイグロウンティだという誘惑
その葛藤にとりあえず終止符を打つに十分だったのが、この堀江さんの紅茶本だった
というわけ
『…実はこの青缶が私と紅茶の関わりにおいて、はじまりであると同時に今もずうっと基本になってるんです。
というのは、私にとって、この青缶がセイロン紅茶の味をチェックする時の基準になってるんですね。』
(『紅茶の本』P.10より抜粋)
基本独学で、そんなに紅茶本を読まないできたわけですが
まあ、あのムジカを作った人の言う事だ。とりあえず初心に帰って青缶を買ってみよう
…怖いけど(←ええ、下手するとクソまずい紅茶が1缶も我が家に残留するなんてホラーだよホラー)
どんだけ人様に信用ないんだ(笑)
まあ、ちまたの紅茶レビューを読んでどれだけがっかりする体験したかという現れでしょうね
自分で飲む以外ないわけです
でもそんな中でも堀江さんの話は、ムジカという信頼のティールームがあるからこそ信じるに値する
著者の実店舗で紅茶飲んできた強みでしょう
ですが、この本は1992年に書かれた代物。計算するとちょうど20年前なんですよあなた
この20年の間にどれだけリプトンが変質してきたか…
堀江さんの青缶に対する発言が、いまこの時点で「やはり変わらず美味しい」なのかどうかは
はっきりいってわからないいんだああああ
だがしかし、不味くても美味くても、記事のネタになることは請け合い
前と比べて現在はあまり姿を見かけないリプトンの青缶の現状をレポートするのは
これ紅茶レビュアーとしてはもう義務なんじゃなかろうかと(笑)
なぜならググってみても「おいしい♪」「香りがいい」「爽やかで大好きです」
なんていうお洒落な画像満載の“買いました・飲みました♪”レビューしかなくてよー
…わかるけどさ。普通に香りが良くて爽やかで美味いんだよヌワラエリアは
ってことは、リプトンの青缶ならこのレビューがイチ押し!的な位置は俺様が確保…だな(ニヤァ)
ああ、がんばろう…恐怖に打ち勝ち明日への栄光をつかむんだ
だが、どこに売ってるんだっけ?
方々探した結果、旦那に仕事帰りに三宮のikariに寄って買ってきてもらう
(その際、旦那が再び無名の野良セイロンを購入したことは後に触れようorz)
110gで765円…あれ、わりとコスパ良好(美味しければね)
110gというグラムは珍しいが、100gで695円。
だいたい美味しい茶園物のヌワラエリヤは50gで7~900円が相場
で、とうとうやって来ました青缶です
缶の色といい、デザインといい、秀逸
さすが明治時代から変わってないというだけのことはある
こういう優雅さがいいね
では茶葉を見てみよう
蓋を開けると、新鮮な茶葉の香りがする
微かなホコリ臭さは許容範囲。酸味のある青草の若い匂い
実際より多少赤い画像になってしまったが、これを少し黒めに脳内修正して欲しい
いかにもセイロンな細かいBOP
発酵の浅いオリーブグリーンの茶葉と、濃いブラックな茶葉、あと明るいブラウンの茶葉が混在している
ブレンドであるのは間違いない
缶の後ろには「おいしいいれ方」がある
まとめると
・3g
・熱湯150cc
・2~3分
という仕様
もし、ヌワラエリア単体であれば、当然熱湯では淹れない
それはダージリンをマスカテらせるのと同じ技法を使う
曰く、90℃・5分抽出である
5分は短いんじゃないかという向きもあるが、これはヌワラエリアはだいたいBOP
渋くなりやすいのが特徴なので、敢えてダージリンより短めにセッティングすべき
しかし、青缶はヌワラエリア中心の“ブレンド”であるわけで
この場合熱湯のほうが香りがいいことも考えられる
温度はいろいろ変えてみて良いところを見極める必要があります
さて、試飲の時は来た
期待と不安の錯綜する中、2種類の仕様で淹れてみた
青缶は果たしてまだ生きているのか?
以下、レビュー
まずは熱湯でいってみた
▼熱湯・2分
ドキドキしながら蓋を開ける
おお、こ…これは!
香りはヌワラエリア独特の爽やかな良い青臭み
こんなにヌワラエリアっぽい作りなのか、とそれに感動
熱湯だと多少の香ばしさが出るような気がする
一口目でいきなり甘さがある
これは他のブレンドされたセイロンの味かも
そのせいで控えめな落ち着きがある
最初は渋みは控えめだが時間がたつと少しずつ強くなる
冷えると後口の渋みの後にウンシュウみかんの実の味がする
▼90℃・5分
より香りにヌワラエリアらしい若さと青さが出る
甘さ香りがマイルドで軽い口当たりが良い
冷えてもあまり渋みがでない
香りにも味にもフルーティさが少し加味される
甘めでほんのり柑橘系の葉っぱ的な
すだちの皮とかプチグレンとかみかんの葉っぱとか
だが、味にも香りにも酸味はない
冷えてくると香りが少しクリーミーになる
▼総評
堀江さんにそそのかされたことを感謝しなければ…という第一声
ユニリーバのくせに!リプトンのくせに!
美味しいじゃないか!悔しい~(←ポジティブな評価なのにねじまがっている)
期待がそれほどなかったのが功を奏して、このコスパでこの味だったら十分と思わせてくれた
熱湯・90℃、ともに特徴があって淹れ方でニュアンスの変化が出せる
キレのある味わいを楽しみたい時や、ミルクを入れるなら熱湯のほうがよい(ミルクなら熱湯3分かな)
90℃は、よりヌワラエリアの風味を楽しみたい時。ストレート推奨
実は1缶で2度楽しめる。発見だ。いや欲が深いのだ。
どちらも風味全体ではラバーズリープよりマイルドだがマハガストットより強い感じ
だからといってその二つの茶園には質は匹敵しない 。ブレンドだし
ヌワラエリア単体と比較すると爽やかさの中にミディアムな落ち着きもある
ゆえに飽きないで毎日飲めるように作られている
茶園物と比較すると繊細さは確実に劣る。それはこの価格帯では当然
でも、毎日飲めるお茶はそういうものだ
言ってみれば「高尾珈琲のセイロン・レストラン・ティ」に似ているなぁ
逆か。無銘の高尾セイロンが、青缶風にブレンドされてるんだ、きっと
高尾セイロンができる主任クラスの社員だったら、青缶は課長くらいですかね
でも出世はそこ止まりです。そういう控えめさが良いの
ちなみに、ムジカでは《Morning Breeze》というブレンドがある
これは堀江さんが青缶に敬意を表して作ったブレンドだそうな
私はまだ飲んだことがないが、226gで1050円だそうだ。
100gが464円…すばらしい。この青缶が無くなったら買いに行こう
(ステマと言うか?…まあいい)
さて、ヌワラエリアは酸味のない柑橘系の風味があると今回確認
これが前にちょっと言った「エスティ・ローダーのプレジャーズ」に似ているというところか?
(でもプレジャーズって柑橘系の香料入って無いんだよね。不思議)
…そういえば、以前ミツティーさんの通販で
新茶到着!セイロンティー ヌワラエリヤ紅茶 みかんのような…♪ ペドロ茶園 BOP 40g
というのを見たことがある
「とんがってなく、飲みやすいのに、柑橘系!
それも…みかん~!ヌワラエリヤ特有の刺激的な渋みも、
このみかん風味に隠れてぜ~んぜん、気にならない…。」
だったようです
でもわかるわそれ
実際飲んだわけじゃないのよねこれがははは
これは一度飲んでみたいヌワラエリアではあるな
(ステマ乙…じゃねーよ)
牛に引かれて善光寺参り
といった顛末ではあった今回の青缶事件ですが
これを飲んで思い出したことがある
5年くらい前、東京の実家の最寄り駅の近くに新しくカフェバーがオープンして
夕方6時以降はバーだが、昼はカフェだというので入ってみた
当然紅茶を頼むと、紅茶のメニューは1種類で、ミルクはポーションという有様
出てきたのは、水色の薄いカップティー
これは…ドツボだね。と半ば諦めて飲んだ瞬間驚いた
(ヌワラエリヤじゃないか…)
これが美味くてここに通ったのだ
「ストレートで」といつもポーションを排除して注文
ケーキが自家製で美味しかったし、この紅茶ならここらのカフェではもしや1番では?
(その駅の周辺にはろくな喫茶店がなく、そこができるまで紅茶はドトールだった)
いまならわかるあれはリプトンの青缶だ
そこのマスターはけっこういい年の親父さんだったんだよね
きっと紅茶はこれだけでいい、とか決めてたんだろうな
飲んではいたよ…知らないうちにね
そうさ、あれは美味しかったさ(ぐぐ…)
こんばんは!
レビュー、ありがとうございます。
欲しかった本を古本でみつけると
ほんと、うれしいですよね。
神戸は古本屋さんも楽しそうだな。
青缶、缶のデザインが素敵で気になってたのですが
まだ、飲んだことないのです!
今度、買っちゃお!
Nirvana・Cafeさんのおかげで
安心して買えます(笑)
今日は手土産を買いにデパートにいったら
なんと!あの農業祭でみつけた
耶馬溪紅茶がデパ地下にあるではありませんか!
315円、安ーい!
さっそく、2つ買いました!
よいヌワラエリアは柑橘系の香りがするんですね、メモメモ。
偶然ですが、今日、デパートの催事で
天然香料の柑橘系の香水売ってて
果物をむいたときと同じようないい香りだったんで
グレープフルーツの香水を買いました。
香りって、よい気分転換になりますよね。
それでは、また~~~
早速のコメント頂きありがとうございます
私の世代は、じつは青缶がデフォの世代ではなく
日東デイリークラブなんですよね
私もなんちゃって紅茶マニアだけのことがあって
今回初めて飲む機会を得ました
遅すぎる…!
でも、このタイミングで良かったと思います(←負け惜しみ…)
イギリスの紅茶と日本の紅茶の違いをまざまざと見せつけられた後と前では
レビューのポイントが違うんです
今年のNirvana・cafeは一皮剥けたんだぜ~的な(笑)
もう、青缶レビューは“頂き!”ですよ
青缶の柑橘系の香りは、ほんとほのかですよ
いい香りに紛れてます
よく嗅ぐと、そのいい香りは柑橘系的修飾なんだなぁといった感じ
ペドロ茶園のヌワラエリヤはほんとにみかんらしいけど!
ヌワラエリヤは「セイロンのダージリン」みたいな感じですので
きっとダージリン好きのみかんさんなら、気に入って頂けると思います
私はダージリンよりもヌワラエリヤのほうが好みです
ダージリンも大好きですけどね(笑)
いまだにヌワラエリヤだけは季節になると茶園物を買っちゃいますね
ですが、耶馬渓の315円はいいですなあ~
なぜか予告ばっかりで国産紅茶にたどりつけなーい!
今年はUKの呪いが解けません
ロンドン五輪に合わせたわけじゃ全くないのに…
こんばんは!
Nirvana・Cafeさんのデフォがデイリークラブなら
私のデフォってなんだ???
よくわかんね~
やっぱ、普段、飲みなれている緑茶かな?(爆!)
>イギリスの紅茶と日本の紅茶の違いをまざまざと見せつけられた後と前では
レビューのポイントが違うんです
なるほどですねえ。
「やっぱ、水が違うと茶も味が変わる」
からって、ことなんでしょうかねえ??
青缶、そのうち、飲んでみま~す。
と、いうのも、我が家にもいろいろな在庫があって・・・
でも、楽しみです。
缶のデザイン素敵だし。
国産紅茶
大分県でも作ってる産地で
全然、味違うし・・・
杵築や耶馬溪は美味しいけど
違う地域の紅茶ではちょっと「う~ん」って
感じの味わいだし。
それでは、、また~
デフォというのは、「紅茶ってこの味」というのを知った小さい頃のイメージです
紅茶なら日東デイリーだったなぁ…という
たまにもらいもののトワイニングで(笑)
もちろん緑茶は毎日のように狭山茶を飲んでましたから
人生の“お茶”のデフォは、私も緑茶なんでしょうね
でも、あの茶園の狭山茶であって、静岡でも宇治でも絶対にないです
ほかの狭山茶の茶園も味がそことは違ったりします
あのお茶は社長が亡くなって今はもうほとんど再現する人がいなくなってしまいましたがね
…狭山茶自体が汚染問題の渦中でしたっけ
国産紅茶も同じですねえ
結局、産地と製茶職人の腕のコラボなんですよね
>イギリスの紅茶と日本の紅茶の違い
これは、茶商がどんな目的で茶葉をブレンドしているか?ということが「はっきりわかった」ことですね
並行輸入トワイニングのオレンジペコと、片岡オレンジペコを比べることは出来ない
たとえて言うならそういういうことです(←比べたけど…笑)
なぜリプトンが青缶を日本向けにあんなブレンドにしたのか…
もう、目的も嗜好も水も違いすぎるわけで
そのことが、以前は「知ってた」程度
今は「身に染みて思い知った」のでして
今年は自分にとっても、紅茶道の大きな節目の一つでしょう
2012年はエポックとして語り継がれるであろー(12月21日に世界が終わらなければね♪)
UK庶民紅茶研究して良かったです…本気で
それでも、片岡オレンジペコは敢えて飲み直してみたけど、半端だわ~
それ飲みました~!ミツティーさんのペドロ茶園!
ティーバッグですけど。
みかん…みかんと言われればみかん…?
な感じでしたが…(私の舌は信用できません)
すごくきれいなオレンジ色の水色で、いかにも喫茶店で白いカップで出てくるセイロン~って感じでした。
ミルクどぼどぼ入れたい私にはちょっともったいないお茶でしたが…
あーNirvana・Cafeさんに送りつけたい。
神戸大丸からハロッズなくなっちゃったので
定番のNo.14が買えなくなって…
近いのってなんでしょうねー。
おいしいミルクティー飲みたい…
レンジでチンして作るとわりと何でもおいしいですが!
最近飲んだ北欧紅茶のセーデルブレンド
ちょっと変わってていい感じでした。
コメントありがとうございました
「いろいろトピック」の内訳
①ミツティーのペドロ茶園ヌワラエリヤを飲んでらっしゃる!
②みんつさん、ブログお始めになったんですね♪
③神戸大丸のハロッズがなくなった…って?
④セーデル飲まれたんですね!
ミツティーのみかん…送りつけるなんてめっそうもない
頂きに参上します!
兵庫大仏のお腹の中にでも貼りつけておいていただければ(笑)
ヌワラエリヤだけは、コスパ考えずに茶園物が飲みたいですね
しかし、ハロッズは大丸のHPのフロアガイドからもなくなってましたね
びっくりです。なぜでしょう?よく使ってたのに
もしかして兵庫県内でハロッズ買えなくなった…?
さてNO.14に近いの…ですか。あのブレンドは独特なんですよねぇ
けっこう渋みがあるし。ソリッドな感じなんで、実はまったりしたUKブレックファストぽくないし
多分、アフタヌーンティー系のブレンドのほうが似てるかも
NO.14はブレックファストですが、あの渋みはダージリンがないとね
濃いアッサム・ケニアにダージリンとかブレンドしてる感じ→ルピシアのAFTERNOON TEAあたりどうっすかね
近くはないが雰囲気は多少あるんじゃないかと…でもコクはいまいちかもです
飲んだこと無いけど「ディーンアンドデルーカ ブレンド」は一応ブレンドしてる茶葉の種類が似てる
80gで2000円は、た、高いな
いっそのこと、そごうでビューリーズのアイリッシュ・ブレックファストでも買ったほうがいいですかね
美味しいですが似ているかの保証はしません(おお…そんな無責任な…)
替わりを見つけたら教えて下さいませ!
買ってきます!青缶も!
ウェッジウッドとF&Mのブレックファストとモーニング飲んでみたけど、おいしいけど、なんか別にこれじゃなくても…な感じでした。何が違うのだろう、ハロッズ。
大丸食料品売場、改装してこっそりハロッズ消えたんですよね…ルピシアも買いにくくなったし…。ハロッズのくま目の保養だったのにー。
こっそりですか…どこいったんだハロッズ!
きっと、西宮ガーデンズとかにこっそり移転するに違いない(←またそんな妄想を…)
ダージリン・アッサム・ケニア・セイロン
NO.14、このブレンドだそうです。盛りだくさん過ぎる(笑)
みかんさんみたいに「なんちゃってNO.14」を自分で作ったほうがいいかも知れません
「4人のクイーンの個性がおりなす幸福な主張」というのが
NO.14の風味を私なりにざっくり表現したものですが(女王から協調性を引き出したのがハロッズ)
とにかく、渋みがあるんですよ。ストレートでは飲みづらいくらい
これがそこらのUKブレックファスト系と違うんですよね
まろやかさよりパンチ優先だし、惜しげもなくピンでいける茶葉をコラボさせてる感じ…
近いのは無いかもですね。足りなかったら安いダージリンぶっこんでみて下さい(←なんて乱暴な)
私のオススメも、あまり期待しないで頂けると変な汗かかずに済みますです、はい…
あ、青缶ぶっこんでもいいかもです(笑)
前の萩原珈琲のブレンド紅茶、ロイヤルブレンドはそんな感じもあった…かなぁ?
なくなってたんだもん…
(ひょっとしたらお知らせ貼ってたのかも?)
三越大丸にしかないんですよねえ。
梅田にはあるのかなー。
確かにいろいろブレンドするとそれっぽくなるんですよね!
ちらほらあまってるやつを全部混ぜてみよう…
二度と同じ味はできませんが…
「JR大阪三越伊勢丹は、食品・雑貨に加え、ハロッズカジュアルバッグも取り扱い
現在日本で展開しているハロッズショップでは初のフルラインナップショップとなります。」
今年の3月7日にオープンだったようです。
大丸心斎橋店にtea barがオープンしたという話は聞いてたんですけど
神戸のハロッズはJR大阪駅に吸い取られたんですかね…
ハロッズもエディアールも梅田に行かなければ買えないなんて
もういいわ…神戸で買えるお茶で自給してやる!…って気分になりますよね
私も同じブレンドは2度と作れません(笑)
いろいろ調べましたらね、三越のオンラインショップモールに紙箱NO.14(¥1050)があって
送料500円の、代引手数料なしでいけます
梅田までの往復の電車賃を考えると、この場合通販のほうが安いよね?と思っちゃったりしてます
https://secure.mitsukoshi.co.jp/shop?EcLogicName=category.displaysmall&genre_cd=20&lcat_cd=2040&mcat_cd=204011&scat_cd=20401101
コスパしか考えてない(笑)
夢のないご提案、申し訳ありませぬ…