時間に余裕があった昨日の夕方、ふと思いつき武家屋敷近くの「南山」へ…。
そして先週の「更科 藤井」同様、美味しくて楽しい夕暮れ時を過ごすことが出来たのでありました。
この日のお通しは、一年の中でも今の時期、特に脂ものって旨いということで、敢えて 「 梅雨イワシ 」 と呼ぶこともあるという真鰯の軽い南蛮漬け。
南蛮漬けと言えば鯵が定番だけど、イワシのエスカベッシュとでも言いたくなる旨さだぞ。
そして久しぶりに頼んで、内容的にも見せ方にも工夫が感じられた
「 造りの盛り合わせ 」(一人前!)
カンパチ、スズキ、真ハタ、イワシ、平目、岩蛸、カマス、石鯛、茶はちめ、鯵などなど綺麗に包丁が加えられた刺身がなんと15種類!
個人的には、さわらのそでまで加わっているのも嬉しかったし、とにかく一人だと、これにあとひと品加える程度で十分満足出来る晩酌となること間違いなし。
というか、さらっとやってきてそんな風に注文し、さらりと去って行った人もたまたま実際にいて、
とにかく、あまり時間はないけれど旨い刺身を食べたい時など、これは本当に大いにありです。
そして美味しそうなメニューが数あれど、連日の暑さからさっぱりしたものをということで、薬味がたっぷりなのが嬉しい近江町市場の柴田商店の冷奴だとか、
ホワイトアスパラガスもええけど、日本の夏はやっぱりシャキッとしたグリーンアスパラガスだなと実感させてくれる、湯がきたてのアスパラの美味しいこと、美味しいこと!
そして、他の人からのオーダーを受けて南山(みなみやま)くんが調理しているのをカウンター越しで見て、思わず注文してしまった「河豚と夏野菜のカルパッチョ」。
河豚の存在感はあまり感じられなかったけれど、夏向けのさっぱりメニューとして、やっぱり旨し。
ただ、ハーフポーションで頼んだはずなのに、これって人情盛りなのか?(笑)
人の真似っこと言えば、これまた隣にいた東京と千葉から来たカップルが頼んでた万願寺とうがらしの串焼きが、これまた美味しそうだったのでのっかって注文。
オーダーが入ってから包丁を入れ、そこから串に刺して焼くという、ちゃんとした手間が、より美味しさを引き立ててくれます。
ちなみにこちらのカップル、4年前に偶然来て以来、南山ファンとなり、以来年に1~2回は通っているとのことで、昨日も最終の新幹線に乗る前に寄ってくれたらしく、こういった人たちもいるんだなと思わず感心させられたのでした。
そして夕闇が深くなって〆のひと串は、やっぱり定番の鰻で。
この独特の食感と味わいは、いつ食べても美味しくて、一足先に土用の鰻をした思いだったのでありました。
それにしてもオープンして4年。
28歳から32歳へと齢を重ねながら、料理も間違いなく進化しつつ、料理を作る楽しさが前面に出ていて、
「料理楽しい?」の問いに
「おかげさまで、今のところは」と
答える南山くんの丁寧な仕事ぶりを見るだけでも、何とも嬉しくなるたそがれ時だったのでありました。
ということで、一人でカウンターで飲むもよし、カップルで、あるいはグループで、といった具合にいかようにもで利用しやすいので、特に頭の中が魚、魚、さかな! となった時、強く強くオススメなので、機会があれば是非! なのであります。
※1年ちょっと前のエントリーはコチラ
酒肴 南山
金沢市片町2-10-19 ロイヤルプラザ片町1F
076-260-6321
18:00 ~ 22:00(ラストオーダー)
不定休
[ 地図 ]
今日の1曲 “ A Hard Rains A Gonna-Fall ” : Bob Dylan ""
梅雨明け宣言が出た途端、梅雨のような天気が続くこの数日。
というわけで、雨つながりで、若き日のディランのこの曲を…
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