俺の明日はどっちだ

50歳を迎えてなお、クルマ、映画、小説、コンサート、酒、興味は尽きない。そんな日常をほぼ日替わりで描写

「16ブロックス」  16 Blocks

2006年10月25日 02時19分09秒 | 時系列でご覧ください
ごく日常的な任務。たった15分で終わる簡単な仕事のはずだった ・・・・・。

残された時間は2時間。移動距離はわずか約1マイル(1.6Km)。
証人を裁判所まで護送することになったしょぼくれ刑事が警察の不正事件もみ消し工作に巻き込まれ、同僚刑事のみならず警官隊までをも敵に回して、命がけで任務を遂行しようとするアクション作。

予告編を観てないどころか、誰が主演なのかさえ館前のポスターを見るまで知らずに題名だけで映画館に飛び込んだこの作品、期待なんて当然してなかった分その面白さにかなり得した気分。

昔々、数打ちゃ当たるとばかり夥しい数の映画が公開されていた頃って、こうした出合い頭の幸せというのは結構あったのかもしれないけれど、そういった意味ではシネコンの拡大とともに(上映期間は短いかも知れないけれど)、ローカルでもいろんな映画が上映されるというのは、シネコンの功罪の「功」の部分と言えるだろう。



なぁーんてコトはさておき、上映時間とほぼ同時進行的にストーリーが展開されるこの映画、本流から外された感の強い人生にくたびれた中年刑事ジャック演じるブルース・ウィリスが、実に良い味を出していてとにかく好感触。

そして相棒となるお調子者でペラペラ喋りまくるモス・デフ扮する黒人のチンピラのエディも、「根は良いやつ」的エピソードをうまく散らしてあって、これまた好感触。



そんな二人がお互いの距離を縮めていくといったバディ・ムービー(相棒映画)でありつつ、もしかしたら映画史上一番移動距離の短い『ロードムービー』(笑)となっているこの作品、チャック・ベリーやバリー・ホワイトを例えに出しながら(というのが可笑しいけれど)“ People can change ”といったテーマが思わずホロリとさせてくれるラストシーンまでちゃん貫かれていて、手堅く良く出来たハートウォーミングな作品に仕上がっていた。

とにかくサスペンスあり、アクションあり、笑いも泣かせどころもありと、ウエルメイドながら過度の期待をしなければかなりオススメの作品であります。



今日の1曲 “ New York State Of Mind ” : Billy Joel

 ~ Don't care if it's Chinatown or on Riverside
I don't have any reasons
I've left them all behind
I'm in a New York state of mind ♪

この映画の舞台となっているのは、いわゆるハウストンストリートの南側、いわゆるローワーマンハッタンに位置するチャイナタウン中心とした本当に狭いエリア。
そしてかつてそのすぐ近所にしばらくの間ながら住んでいたこともあったので、警察無線で通りの名前を聞くたび、懐かしさが募りました。
ということで今日はブロンクス生まれでロングアイランド育ちだというビリー・ジョエルが『ストレンジャー』で大成功を収める直前にリリースした、彼にとって4枚目のアルバムだった『 Turnstiles (邦題:ニューヨーク物語)』(76年)に収められているかの有名なこの曲を。
カクカク動くライヴ映像はこちら
そして名曲“ Say Goodbye To Hollywood ”も入っているアルバムの試聴はこっちから




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