俺の明日はどっちだ

50歳を迎えてなお、クルマ、映画、小説、コンサート、酒、興味は尽きない。そんな日常をほぼ日替わりで描写

普段使いの楽しさを是非 @ 金沢 彦三 「 PLAT HOME Kanazawa Kitchen 」

2016年03月19日 16時15分32秒 | 時系列でご覧ください

ここ最近までのとってつけたような金沢おでんブーム ( なのか? ) のおかげで、おでん屋に入る際に予約の有無を訊かれるという、何ともあり得ない話が話題となっていたけれど、なるほど繁盛店であればあるほど予約は必至で、気になる店もまたなかなか気軽に入れなくなってしまっている中、ひょいと気軽に入れる店はやはり貴重な存在だ。

というわけで先日、玉泉院丸庭園に出かけたあとふとダメもとで、前から行ってみたかった 「 プラットホーム 」 に電話したところ、運よくカウンターなら空いているとのことで、ちょいとお邪魔し、その居心地の良さにいろいろと思いを巡らせたのでありました。



料理が和食ベースということからかあまり種類はないものの、ちゃんとした品揃えのワインの中から 「 クリストフ・ヴィオロ・ギュイユマール ブルゴーニュ・ルージュ 」 をチョイス。



そしてはじめて行く店ではオーダーすることが多い 「 刺身の盛り合わせ 」 からのスタートだったのだけど、
いくつかの魚はもう品切れになっていて --- と店主のポンタくんが申し訳なさそうに言っているのを了解して出してもらったのがこのひと皿。
しっかり冷やされた皿の上には、江戸前のようにあらかじめ味がつけられた鰯、鮪、鯵、〆鯖、そして車鯛の昆布〆がのり、そこに千切りされた生姜と薄くおろした本ワサビが添えられ、好みに応じてともに食べるといった趣向で、これはこれでなかなか新鮮な楽しみ方だったのであります。



こちらは赤には鴨でしょというわけでブルゴーニュ・ルージュとの相性もピッタリだった 「 鴨のロースの辛し和え 」。
鴨の際立った美味しさもさることながら、ほろ苦さ残る菜の花がええ感じです。



座ったのがオープンキッチンのカウンター席ということで、料理の様子がつぶさに見えるのだけど、見た目も味のうちとばかり、盛り付けに気を配っていて、そうした中登場した、「 海老と三つ葉と新ゴボウのかき揚げ 」 もまた見ての通り大いにフォトジェニックだったのだけど、下には柚子を効かせた餡が添えられていて、見た目だけではないちゃんとした美味しさも兼ね備わっていて、おじちゃん的に何だか嬉しくなったのでありました。ナハッ



嬉しくなったと言えば、実は今回座ったところがカウンターの端っこということもあって、次々と料理が運ばれる半ばディシャップスペースとなっていて、それを見るのもまた愉しだったのだけど、
そんな中、了解を得て撮らしてもらったジャガイモを茹でるところから丁寧に作っていた 「 ポテトサラダ 」とか、



食べ応えのありそうなポークにもつい心惹かれるのでありました。



そして今回は軽くということで、さほど品数は頼まなかったけれど、これまたひと手間かけてある分満足度の高かった 「 能登牡蠣の朴葉味噌焼き 」。
味噌ソースの中に隠れていたまさかの奈良漬に思わずニヤリだったのでした。



そして試食みたいな感じで出してもらった沖縄でもなかなか流通していないという 「 紅豚の肩ロース 」 も、添えられたセロリの佃煮とともにポイント高しで、次回の食べたいメニューにオンリスト。



といった感じで、こうした手頃で美味しい料理に、フレンドリーな接客、そしてコージーという言葉が相応しい内装を含めた全体の雰囲気、さらには流れる音楽がなんとシカゴからデルタまで幅広い選曲のブルースと、近所にあったら結構足繁く通いそうな魅力ある心地良い店だったのでありました。

そして正直言って、こういった店をちゃんとやれる若さや可能性に軽く羨望を覚えたりもしたりして(苦笑)、
とにかく人気が高くなかなか入れないという話も聞くけれど、改まって予約するんじゃなく、ヒョイと気軽に入れればいいなぁと勝手に思って店を後にしたのでありました。



今日の1曲 “ Nobody Knows My Trouble ”  :  Otis Spann and Muddy Waters

ということで、オーティス・スパンとマディ・ウォーターズの顔合わせのを・・・



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