
母は、私が物心ついた頃から、
子育てに悩む人でした。
その悩みの8割が妹の素行、2割が私のぜんそくです。
それで、家には図書館で借りてきた、
「母原病」やら「親業」やら育児に悩む親のための本が、
何冊も積んでありました。
それで、私も小学校の高学年頃には、
片っ端からそういう本に目を通すようになっていました。
ただ不思議なことに、
母はそうした本を読むには読んでも、
肝心な部分をすぽっと抜かして読んでいるような、自分の言いように歪曲して読んでいるようなところがありました。
それで、
小学生や中学生時代は、
私が母に本の内容を解説し、母が納得する…ということが、
たびたびありました。
どうして母が、本を読んでもすぽっと抜けたり歪曲して解釈したりするのか、
私には長い間謎でした。

母は子ども好きで優しい性格でしたが、
私を評価する時と、妹を評価する時では、
明らかに基準がちがいました。
母は私の事となると、きちんと現実を見ていないところがあって、
1から10まで良い様に解釈していました。
私の内気なところは、おとなしくていい子だ、と言い、
友だちが少ないと、この子はひとりの友人を大切にする、と言うような調子です。
一方妹の場合、
活発で友だちが多いところに、気づいて褒めているのを見たことがありません。
時に妹は、強い愛情深い性質が溢れるようなところがありましたが、
母は「この子には困った」というばかりです。
どうしてなのか、なぜなのか、私にはよくわかりませんでした。
何度、母にその疑問をぶつけてみても、
他の事なら何でも親身になって聞いてくれる母が、
その部分だけまるで見えない聞こえない人のように、
感じられたものです。
母が妹をかわいがっていなかったか…?と言うと、そうでもなくて、
母は妹が駄々をこねるのに根負けして、
たびたび妹にだけ高価なおもちゃを買い与える時がありました。
駅前の店のショーケースに飾られていたピンクのうさぎのぬいぐるみも
そのひとつでした。
私は、そのぬいぐるみを目にするたびに、うらやましくて
頭がぼーっとするほどだったのですが、
母はそんな私を指して「この子は欲のない子で、何か欲しいとわがままを
言ったことがないんですよ。この子は、本当にいい子なんです。」
と知人に説明するのです。
私には確かに、物への執着が薄くて、流行に疎いところがありましたが、
それでも目の前で妹におもちゃを見せびらかされると
もう欲しくて欲しくてたまらなくなって、
夢にも出てくるほどでした。
話が長くなったので次回に続きます♪
↑
いつもどうもありがとうございます。
子育てに悩む人でした。
その悩みの8割が妹の素行、2割が私のぜんそくです。
それで、家には図書館で借りてきた、
「母原病」やら「親業」やら育児に悩む親のための本が、
何冊も積んでありました。
それで、私も小学校の高学年頃には、
片っ端からそういう本に目を通すようになっていました。
ただ不思議なことに、
母はそうした本を読むには読んでも、
肝心な部分をすぽっと抜かして読んでいるような、自分の言いように歪曲して読んでいるようなところがありました。
それで、
小学生や中学生時代は、
私が母に本の内容を解説し、母が納得する…ということが、
たびたびありました。
どうして母が、本を読んでもすぽっと抜けたり歪曲して解釈したりするのか、
私には長い間謎でした。

母は子ども好きで優しい性格でしたが、
私を評価する時と、妹を評価する時では、
明らかに基準がちがいました。
母は私の事となると、きちんと現実を見ていないところがあって、
1から10まで良い様に解釈していました。
私の内気なところは、おとなしくていい子だ、と言い、
友だちが少ないと、この子はひとりの友人を大切にする、と言うような調子です。
一方妹の場合、
活発で友だちが多いところに、気づいて褒めているのを見たことがありません。
時に妹は、強い愛情深い性質が溢れるようなところがありましたが、
母は「この子には困った」というばかりです。
どうしてなのか、なぜなのか、私にはよくわかりませんでした。
何度、母にその疑問をぶつけてみても、
他の事なら何でも親身になって聞いてくれる母が、
その部分だけまるで見えない聞こえない人のように、
感じられたものです。
母が妹をかわいがっていなかったか…?と言うと、そうでもなくて、
母は妹が駄々をこねるのに根負けして、
たびたび妹にだけ高価なおもちゃを買い与える時がありました。
駅前の店のショーケースに飾られていたピンクのうさぎのぬいぐるみも
そのひとつでした。
私は、そのぬいぐるみを目にするたびに、うらやましくて
頭がぼーっとするほどだったのですが、
母はそんな私を指して「この子は欲のない子で、何か欲しいとわがままを
言ったことがないんですよ。この子は、本当にいい子なんです。」
と知人に説明するのです。
私には確かに、物への執着が薄くて、流行に疎いところがありましたが、
それでも目の前で妹におもちゃを見せびらかされると
もう欲しくて欲しくてたまらなくなって、
夢にも出てくるほどでした。
話が長くなったので次回に続きます♪

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いつもどうもありがとうございます。
