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たぶんNHK日曜朝の新日曜美術館で見たのだと思う。伊藤若冲のホンモノを見たいと思っていた。
13日までの開催なので、天候が崩れそうな今日を選んで出かけてみた。
どれを見たいというつもりで行ったわけでもないのだが、
紫陽花双鶏図には圧倒された。鶏を自宅に飼っていたという画人だということは知っていたから鶏の表情と細密描写には恐れ入ったのだが、ボクが魅了されたのは、その構成だった。
リンク画像
プライスさんのブログ
プライスさんがブログで書いているみたいにこれこそが若冲だとボクは思った。
この圧倒的な存在感。それは二匹の鶏、とくに歌舞伎役者よろしく見得をきる雄鳥がスゴイのだが、背景の松ならぬ紫陽花の花に目を奪われた。
案外 歌舞伎絵のコラージュなのかもしれないな。今思ったのだが。
その絵を見たときに思ったのが、オランダ ハーグにあるマハリッツハイス美術館にあったアジサイの花が書かれた花瓶の絵だった。
オランダの河口堰を見学に行ったとき、ハーグに泊まった。近くに美術館あったので出かけたら、有名なフェルメールの真珠の耳飾りの少女の絵がある美術館だった。
その少女についてはまた書くことにする。
美術館に出かけるときに、オランダで書かれた昔のアジサイの花を探しに行こうと思った。アジサイはシーボルトが日本からヨーロッパに持ち帰ったことが知られている。その花がどのように描かれているのか見たいと思った。
何点かアジサイの花が入った絵があったので、図録を買ってきたのだけど、どこかにしまい込んでいる。ただ、どの絵のアジサイも今の園芸品種のような鞠みたいな花だった。
若冲のアジサイは、野性的だ。野生種なのかどうかは解らないが、植物としての生命の息吹が感じられた。
アジサイつながりで。この絵をオランダの細密画と並べて展示したら面白いだろうと思った。ただ、あまりに強烈で並べて展示される絵は不幸なことになるだろう。
そんなことを想いながら、その絵の前にしばらくいたのだが、不思議なことに気が付いた。
その絵の前が一番空いている。
展覧会のポスターになり、図録の表紙にもなる絵なのに、名古屋では観客はその絵の前ではあまり立ち止まらない。むしろ、墨で描かれた鶏の前などで感じ入っている。
あまりの濃密と徹底ぶり。
この「こってりぶり」は意外に名古屋では受け入れにくいのかもしれなかった。
ただ、ボクはゆっくり見ることができたので良かったのだけれど。(ちなみに、その絵の前をボクが占領していたわけではないょ)
十分に堪能して、会場をでた。隣接する愛知県美術館の収蔵品展をすこし見た。ピカソの青などがあったのだが、目を惹いた作品があった。クリムトの馬上の騎士の絵だった。
クリムトとしては静かな色調の絵だったのだが、19世紀末のその画家の絵は、伊藤若冲とよく似ている印象を受けた。
過剰なまでの装飾と構成力。この二人はたぶんそこが似ている。
あぁ!クリムトと若冲を並べて見たい。
今度はそんな妄想をしながらレストランでサンドイッチでビールを飲んだ。
たぶんNHK日曜朝の新日曜美術館で見たのだと思う。伊藤若冲のホンモノを見たいと思っていた。
13日までの開催なので、天候が崩れそうな今日を選んで出かけてみた。
どれを見たいというつもりで行ったわけでもないのだが、
紫陽花双鶏図には圧倒された。鶏を自宅に飼っていたという画人だということは知っていたから鶏の表情と細密描写には恐れ入ったのだが、ボクが魅了されたのは、その構成だった。
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プライスさんのブログ
プライスさんがブログで書いているみたいにこれこそが若冲だとボクは思った。
この圧倒的な存在感。それは二匹の鶏、とくに歌舞伎役者よろしく見得をきる雄鳥がスゴイのだが、背景の松ならぬ紫陽花の花に目を奪われた。
案外 歌舞伎絵のコラージュなのかもしれないな。今思ったのだが。
その絵を見たときに思ったのが、オランダ ハーグにあるマハリッツハイス美術館にあったアジサイの花が書かれた花瓶の絵だった。
オランダの河口堰を見学に行ったとき、ハーグに泊まった。近くに美術館あったので出かけたら、有名なフェルメールの真珠の耳飾りの少女の絵がある美術館だった。
その少女についてはまた書くことにする。
美術館に出かけるときに、オランダで書かれた昔のアジサイの花を探しに行こうと思った。アジサイはシーボルトが日本からヨーロッパに持ち帰ったことが知られている。その花がどのように描かれているのか見たいと思った。
何点かアジサイの花が入った絵があったので、図録を買ってきたのだけど、どこかにしまい込んでいる。ただ、どの絵のアジサイも今の園芸品種のような鞠みたいな花だった。
若冲のアジサイは、野性的だ。野生種なのかどうかは解らないが、植物としての生命の息吹が感じられた。
アジサイつながりで。この絵をオランダの細密画と並べて展示したら面白いだろうと思った。ただ、あまりに強烈で並べて展示される絵は不幸なことになるだろう。
そんなことを想いながら、その絵の前にしばらくいたのだが、不思議なことに気が付いた。
その絵の前が一番空いている。
展覧会のポスターになり、図録の表紙にもなる絵なのに、名古屋では観客はその絵の前ではあまり立ち止まらない。むしろ、墨で描かれた鶏の前などで感じ入っている。
あまりの濃密と徹底ぶり。
この「こってりぶり」は意外に名古屋では受け入れにくいのかもしれなかった。
ただ、ボクはゆっくり見ることができたので良かったのだけれど。(ちなみに、その絵の前をボクが占領していたわけではないょ)
十分に堪能して、会場をでた。隣接する愛知県美術館の収蔵品展をすこし見た。ピカソの青などがあったのだが、目を惹いた作品があった。クリムトの馬上の騎士の絵だった。
クリムトとしては静かな色調の絵だったのだが、19世紀末のその画家の絵は、伊藤若冲とよく似ている印象を受けた。
過剰なまでの装飾と構成力。この二人はたぶんそこが似ている。
あぁ!クリムトと若冲を並べて見たい。
今度はそんな妄想をしながらレストランでサンドイッチでビールを飲んだ。
ずいぶん品種改良されたそうですから
かなり違う風情かもしれませんね。